長らくのご無沙汰でした。
4月のヨーロッパスキー検定の傷も癒え??ようやくお仕事にも復帰しました。
まずは前穂の北尾根。この時期には定番ルートですよね!当初は11日から入山の予定でしたが、雨の予報だったので、1日ずらしました。これが功を奏し、12日は日曜日だったのですが上高地は人もまばら。いつもは観光地の喧騒を絵に描いたようなところですが、この日はとても穏やかに通過することができました。
さて明けて13日は、4時起床5時出発。さすがにこの時期4時をまわると外は明るい!もっと早く出発すればよかったか!?でもまあ今日は順番待ちも無いでしょう・・・
5,6のコルまですでに出来上がったトレースを辿り、いざ北尾根へ。1組先行パーティーがあるものの、さすがに空き空きの北尾根。順番待ちも無くサクサクと行けそう。
ところが今年はまだ雪が多く、GWごろに降ったであろう雪がグサグサにクサリ、ちょっと悪い感じ。5峰は難なく越えましたが、続く4峰からはこのいやらしい雪に悩まされ、かなりの部分をスタカットに切り替えせざるを得ませんでした。おかげでかなり時間をロス・・・
核心の3峰は文字通りのスタカットクライミング。1ピッチ1ピッチ慎重にロープを伸ばし、越えていきました。
また2峰への登りではこんな珍客も!冬毛が夏毛に変わりかけてる雷鳥でした。
あ、でも僕らの方が珍客なのか・・・
さてさて今回のルートもいよいよ大詰め。2峰の懸垂も難なく越え。あとは前穂までひと登り。
大きな雪稜と化した前穂の山頂は人影もなく、貸切でこの大パノラマを堪能することができました。
奥穂をバックに記念撮影。しばし静かな山頂から穂高の山々を眺め、感動に浸りました。
後は奥明神沢をめざしひたすら下降。そしてまた下降!怒涛の下りを2時間弱で、灼熱??の岳沢へ。ここからまた中途半端に雪が残り歩きづらい登山道を耐え、やはり人のまばらで、とても静かな上高地へ下山しました。
たった1日ずらすだけで、こんなに静かな山行を味わえるなんて。静かな山で熱い登山を楽しめた2日間でした。