今年のGWは奥穂の南稜。
入山は連休後半の1日まえ、5月2日。

上高地も連休前日ということで割と人ごみも少なく、のんびりと岳沢へ入山。約3時間のアプローチで岳沢小屋へ。
その後軽く取り付きの状態を偵察。
翌日の天気予報が昼ごろ荒れ模様ということで少々気になりましたが、明日に備え早々に就寝しました。

翌3日の朝は満点の星空の中起床。身支度を整え4時30分に小屋を出発。
程なく夜も白み始め、めざす南稜取り付きの南稜ルンゼはすぐそこ。

ルンゼ内は早朝の冷え込みで硬く締まり、サクサクと快調に高度を稼げました。しかしふくらはぎが悲鳴を上げ始めたので、右手のカンバのリッジへ。

その後も順調に雪壁を登り、やがてトリコニ―目前。しかしその前には雪庇が張出し、行く手を阻んでいます。トラバースしてかわそうにも微妙なトラバースになりそうなので、雪庇の一番張り出しの少ないところを狙い、そこを切り崩して強引に這い上がりました。切り崩し結構大変でした・・・。

そしていよいよトリコニ―へ突入。
2級の岩場はホールドも豊富で快適なクライミングでこなして行けました。

しかしⅠ峰直下で難しいラインに入ってしまい、ちょっと苦戦!アイゼンを滑らせながらも4級はあろうかというセクションを何とか突破!!

続くⅡ峰へはナイフリッジの通過。Ⅲ峰はラインから外れているので手を付けず、あとはひたすら南稜の頭へと続く雪稜から雪壁をトレースを頼りに一歩一歩足を進めて行くだけ。

しかしこの頃から風も強くなり、奥穂の山頂に雲も湧き始め、何やら怪しい雲行・・・。予報通りの展開か!

南稜の頭へは11時少し前に到着。およそ6時間の登攀で南稜を突破。あとはすっかりホワイトアウトと化した吊り尾根を奥穂めざし最後の登高。およそ30分で山頂に無事登頂。記念撮影もそこそこに、白出のコルへ下山開始。
いよいよ強さを増した北西風にたたかれながらも、立派なトレースに導かれ無事に穂高岳山荘へたどり着けました。やれやれ。
穂高岳山荘が12時30頃の到着。またこの日は複数回にわたり、縦揺れの短い地震が頻発。いよいよ焼岳の噴火でしょうか?(5日のニュースでは焼岳の噴火との因果関係は無いとのことでしたが・・・)

翌4日は、いよいよGW本番と化した涸沢へのんびりと下山。前日の地震の影響か、そちらこちらに破断面と新しいデブリの跡が。
スキー目当ての方々はちょっと気の毒な感じでした。
午後の2時には上高地へ下山。イヤー、奥穂の南稜、なかなか変化に富んで面白く、また侮れないルートでしたね!満足満足!!
入山は連休後半の1日まえ、5月2日。

上高地も連休前日ということで割と人ごみも少なく、のんびりと岳沢へ入山。約3時間のアプローチで岳沢小屋へ。
その後軽く取り付きの状態を偵察。
翌日の天気予報が昼ごろ荒れ模様ということで少々気になりましたが、明日に備え早々に就寝しました。


翌3日の朝は満点の星空の中起床。身支度を整え4時30分に小屋を出発。
程なく夜も白み始め、めざす南稜取り付きの南稜ルンゼはすぐそこ。


ルンゼ内は早朝の冷え込みで硬く締まり、サクサクと快調に高度を稼げました。しかしふくらはぎが悲鳴を上げ始めたので、右手のカンバのリッジへ。


その後も順調に雪壁を登り、やがてトリコニ―目前。しかしその前には雪庇が張出し、行く手を阻んでいます。トラバースしてかわそうにも微妙なトラバースになりそうなので、雪庇の一番張り出しの少ないところを狙い、そこを切り崩して強引に這い上がりました。切り崩し結構大変でした・・・。


そしていよいよトリコニ―へ突入。
2級の岩場はホールドも豊富で快適なクライミングでこなして行けました。

しかしⅠ峰直下で難しいラインに入ってしまい、ちょっと苦戦!アイゼンを滑らせながらも4級はあろうかというセクションを何とか突破!!

続くⅡ峰へはナイフリッジの通過。Ⅲ峰はラインから外れているので手を付けず、あとはひたすら南稜の頭へと続く雪稜から雪壁をトレースを頼りに一歩一歩足を進めて行くだけ。

しかしこの頃から風も強くなり、奥穂の山頂に雲も湧き始め、何やら怪しい雲行・・・。予報通りの展開か!


南稜の頭へは11時少し前に到着。およそ6時間の登攀で南稜を突破。あとはすっかりホワイトアウトと化した吊り尾根を奥穂めざし最後の登高。およそ30分で山頂に無事登頂。記念撮影もそこそこに、白出のコルへ下山開始。
いよいよ強さを増した北西風にたたかれながらも、立派なトレースに導かれ無事に穂高岳山荘へたどり着けました。やれやれ。
穂高岳山荘が12時30頃の到着。またこの日は複数回にわたり、縦揺れの短い地震が頻発。いよいよ焼岳の噴火でしょうか?(5日のニュースでは焼岳の噴火との因果関係は無いとのことでしたが・・・)

翌4日は、いよいよGW本番と化した涸沢へのんびりと下山。前日の地震の影響か、そちらこちらに破断面と新しいデブリの跡が。
スキー目当ての方々はちょっと気の毒な感じでした。
午後の2時には上高地へ下山。イヤー、奥穂の南稜、なかなか変化に富んで面白く、また侮れないルートでしたね!満足満足!!