今回は登山家としてもガイドとしても大先輩の、山本篤ガイドのお手伝いで穂高の屏風岩でした。ルートは東稜。
8日、今季最高ともいえる秋晴れの中、上高地から入山。まさしく秋晴れ、雲一つない素晴らしい天気でした。
翌9日も晴天。前の台風で増水した横尾谷の渡渉を心配し、1日遅らしての入山だったのでこの日は渡渉も飛び石で行けました。
1ルンゼの押出をつめT4の取り付きへ。
T4尾根は出だしがとてもスリッピーで緊張しました。
T4は無難にこなし、草付をトラバースしてT2へ。トラバースのフィックスはすでにボロボロ・・・。あまり信用できなかったです。
1ピッチ目は出だしから小ハングの乗越。ボルトの間隔が少し遠めでしたが、何とか突破。
続く2ピッチ目は快適なボルトラダー。グイグイ高度を稼ぎます。
3ピッチ目も左にトラバース後、アブミのかけかえで直上。
その後も3~4級のフリーを交えての人工で突破。
ところが5ピッチ目、ピナクルテラスの下でルートが判然としなくなる。左にトラバースするのが正規のルートのようだが、ボロボロに風化したレッジのトラバースは緊張もの。浮石も多く堆積しており、3級とは言えこのルート中一番のいやらしいピッチでした。
最後のピッチはピナクルをフリーで乗越したのち、うすかぶりのフェースを人工で直上。小カンテを右に出てさらに直上。最後はフリーでランナウト気味にフリーで突破。
時間はかかりましたが無時完登することが出来ました。
東稜はさすがは雲稜と並び人気のルート、ボルト、ハーケンともにしっかりと打たれており、アンカーもハンガーボルトなのでとても安心して登れました。
また天気にも恵まれ、とても快適にそして楽しくビックウォールをクライミングすることが出来ました!