このところ春の嵐が流行っているようですが、ちょうど嵐と嵐の合間を見計らうように、12日~13日の二日間、三つ峠へマルチピッチクライミングのトレーニングに行ってきました。
12日、裏登山道から入山し、屏風岩へ降りていく登山道から見た富士山は、前日までの雨で空気が澄んでいたせいか、五合目から上が真っ白な雪に覆われて、いつもよりもますますきれいに映えていました。
今回は2日間とも岩場は2人だけだったので、順番待ちの煩わしさもなくマイペースでのんびりとクライミングできる状態!
まずは右フェースの一般ルートでウォーミングアップ。3本のルートで体をほぐしながら、上り下りを繰り返し、クライミングから懸垂下降まで、一連の流れを確認しました。
その後リーダーピッチ~十字クラック~№15クラックとつなぎ、最後は天狗の踊り場まで。
踊り場から望む今日の南アルプスは、白い山並みが一本のラインとして続いており、まるで彼方までたなびく雲のようでまた格別の展望でした!
富士山や南アルプスの大展望を堪能したのちは、大根おろしにもトライ。
その後いったん下降して休憩ののち、草溝~№1クラック、地蔵の右、左と登りまくり、初日のクライミングを堪能しました。
翌13日もまずまずのいい天気。例によって右フェースの一般ルートでアップしたのち、壁が暖かくなるのを待って中央カンテへ。今回最終ピッチは右ルート(Ⅴ+)へ。ここは左よりも傾斜があり、出だしの垂壁ではムーブも面白く、とても楽しめました。
この日は続いて三つ峠を代表するルートの一つ、亀ルートにトライ。
ここは巧みに岩の弱点を突いて登る好ルート。グレードの割にかなり難しく感じ、トラバースも多いのでかなり緊張感たっぷり!特に八寸バンドのトラバースは高度感もあり、普段ボルトルートに慣れきった体には、目が覚めるような本当の意味でいいルートです!(注、トップもフォローも墜落は許されません・・・)
最後は観音ルートで今回のクライミングを終了。
この夏の本番に向け、春の目覚めとなったいいトレーニング山行でした!!
※今回人気のない2日間だったので、取り付き付近にはカラスが頻繁に出没。ザックのファスナーなど完璧にあけられて、中の食料を荒らされることもありました。みなさん平日のクライミング時は気を付けましょう。
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