子供のころ、にわとりを飼ったことがある。
毎朝、ケージの中に入って産みたての卵を探すのが楽しみだった。
毎朝、ケージの中に入って産みたての卵を探すのが楽しみだった。
卵を産めなくなったにわとりは哀れだ。
最後には食べて成仏させるわけだが、にわとりをしめるのも簡単ではない。
詳細は省くが、力技も要求され、ある意味儀式的でもあった。
最後には食べて成仏させるわけだが、にわとりをしめるのも簡単ではない。
詳細は省くが、力技も要求され、ある意味儀式的でもあった。
料理されて大皿にのった骨付き鶏肉の煮付けが、ちゃぶ台の上に置かれても誰も手を出さずジッと見つめる。
主(あるじ)がちいさな塊肉に手を出し、促すように顎をしゃくる。
おずおずと手を出し、半ばヤケクソな気持ちで手づかみにした骨付き肉を僕はしゃぶる。
得も言われぬほどの濃い味が脳天を貫く!肉質は硬く、脂肪は少ないが強烈な旨味が舌を連打する!
先ほどまでの落ち込んでいた気持ちが変化し、これほど旨いものがこの世の中に存在していたことに感謝の念さえ抱くようになる。
主(あるじ)がちいさな塊肉に手を出し、促すように顎をしゃくる。
おずおずと手を出し、半ばヤケクソな気持ちで手づかみにした骨付き肉を僕はしゃぶる。
得も言われぬほどの濃い味が脳天を貫く!肉質は硬く、脂肪は少ないが強烈な旨味が舌を連打する!
先ほどまでの落ち込んでいた気持ちが変化し、これほど旨いものがこの世の中に存在していたことに感謝の念さえ抱くようになる。
それから何十年も過ぎたが、あのめんどりの味を越える鶏肉に出合ったことがない。
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