練習や試合を観に行って、まずいつも注目して見るのはキャッチボール
ただ今日もがんばっているな!と茫然とみているわけではなくて、
練習や試合の中から選手の気持ちとか意識とか身体の調子とか・・・
読み取りながら見る野球は、勝ち負けよりおもしろかったりするんですよ。
1日練習を真剣に見ることもあるんですが、よく「練習見ておもしろい?」と聞かれることあるんです。
試合を観るのも好きですが、練習を見るのも実は大好きなんです。
あちこちカメラで追い掛けているだけではないんですよね~ 色々考えながら野球を見るんです。
キャッチボールをする選手を時々撮ることがあるんですが、ファインダーの中にもそれぞれのキャッチボールが出てきます。
キャッチボールに注目するようになったのは、野球の師匠からキャッチボールの重要性のお話しを聞いてからかな。
時々見る練習風景。整列・・・ランニング・・・柔軟・・・キャッチボール・・・と練習メニューが進んでいく。
野球の基本はキャッチボールから!・・・と、こなす練習を茫然と見ていた頃、
ただ相手に投げる、投げ返す・・・だけの意識でやっているキャッチボールは意味がない・・・と、
キャッチボールの重要性を教えて戴いたことがあります。
ボールをキャッチしてから返球の早さや、相手に目掛けて投げる位置、投げる腕の振り、構えや投げた後の足の処理だったり・・・
話しを聞きながらキャッチボールをする二重の列を端から見て行くと、行きかうボールの向かう方向や、
ボールのアーチの角度、身体の動き方、足のブレ方・・・なんかが見えてきて。
それぞれのキャッチボールから「キャッチボールへの意識」の強弱が伝わってくるように思えました。
先日の試合で「返球」についてお話しをしたのですが、返球の正確さも
基本はこのキャッチボールから始まっているんだな・・・と思っている時に
タジケンさんからのメルマガが「キャッチボール」のお題。
横浜高校の小倉部長さんから見るキャッチボールを書いたもので、
今一度キャッチボールの重要性を見直せる機会かなと紹介したいと思います。
みなさん、こんばんは! タジケンです。
今日のテーマは【キャッチボール】
横浜・小倉清一郎前部長のコトバを紹介します。
はっきりいって、高校生はほぼ全員これができていません! 指導者の方はもちろん、小中学生もぜひ参考にしてください!
「キャッチボールでも、レベルが下の野球にいけばいくほど『捕ったら一服』しちゃう。
キャッチボールというのは、全部のボールをノーバウンドで捕ろうとする練習をすれば外野ノックなんかいらないんですよ。
キャッチボールの方がはるかに効果あるんです。
例えば、相手に低いボールがいったとしますよね。それをワンバウンドで捕ろうとしますよね。
でも、現実では、外野だったらそこから内野にまた投げなきゃいけないんですよ。
捕ったらそこでアウトなのに。三塁にランナーがいてタッチアップする場合は別ですけどね。
だから小さいときから、いかに足を運んでノーバウンドで捕って、その体勢が悪いときにどうやって
自分でバランスを整えて相手にボールを返すかという訓練をしているかいないかで、高校に来てかなり違いますよね。
だからボールは相手を動かさないように相手の胸を狙って投げる。
ただ漠然と投げるんじゃなくて。
それで送球のコントロールもついてくるし。
そういうのを小中学校でやってもらえれば、かなり違う選手が出てくるんですけどね。
高校の練習を観ていると、ほとんどの学校が「キャッチボール=肩慣らし」ですよね。
ただ投げているだけ。練習になっていません。
興南の我喜屋監督も「キャッチボールの相手の手からボールが離れた瞬間、打球と思え」と指導していましたが、そういう気持ちでできるか。
暴投した人が「ごめん」と謝って、受け手が「ふざけんなよ」と言いながら取りに行く……なんていうのは、最悪ですね。
キャッチボールは受け手の守備練習でもあるんですから、なんとしても捕らなきゃいけない。
試合で簡単に打球をそらしますか? ちょっと高いからって、反応しないとか、その瞬間にあきらめるとか、そんなことはしないですよね?
1球1球集中して、ノックと同じように構えて待つ。
意味をわかってやれば、キャッチボールでも守備がうまくなるんです。
キャッチボールは毎日やりますから、その小さな積み重ねで大きな成果が出ます。
バカにしないで、手抜きをせず、しっかりやってください!
<キャッチボールは肩慣らしではない。守備練習と同じ。足を使って捕り、素早くいい送球を投げる>
<キャッチボールをしっかりやれば外野ノックはいらない>
キャッチボールひとつからおろそかにせず、一球に集中して、一段上の選手になっていきましょう!
・・・と、野球はここから!を改めて感じることができました。
キャッチボールも練習のための練習、キャッチボールではダメなんですよね。
意識をもったキャッチボールやっていきましょう