和色ムーブメント

シニアになって、今一度「ムーブメント」を感じる旅に出てみようか

シチリア島のブルゴーニュなWine

2007年12月08日 | 家WINE


久々にイタリアワイン、しかも、シチリアの個性的なワインです。

      

イタリアシチリアと言えば ・・・ イメージするのは “マフィア” でしょうか。
男爵というあだ名を持つサルヴァトーレ・ロ・ピッコロが制定したと思われる
「マフィアの掟(タイプライターで箇条書きした文書)10項目」 が彼の逮捕後、
家宅捜査で発見されたそうです。

マフィアの掟 
・ 我々の仲間になりたいと言う者がいれば、必ず他のメンバー等の仲介人を置くこと
・ 仲間の妻に目をつけてはいけない
・ 警察とは通じてはならない
・ 酒場やクラブには行かないこと
・ 例え妻が出産している時であろうと、いつでもマフィアのために働けるよう準備を
 しておくこと
・ 約束は必ず守ること
・ 妻には敬意を持って接すること
・ 仲間から質問を問われれば、必ず真実を語ること
・ 仲間や他のファミリーの金に手をつけてはいけない
・ 警察の関係者及びその親戚、ファミリーに背信的な感情を抱く者、極端に素行が
 悪い者、モラルに欠けるものは仲間になれない

という内容だったそうです。(Wikipediaより)
いかにも ・・・ というよりは、規則正しい組織という感じがするのは私だけでしょうか。
一般人からすれば、映画やドラマでしかない世界ですが、やはり、どんな世界でも
ある程度の規律が無ければ、強い組織は作れないということでしょうか ・・・ 。
( 紹介のワインとは何の関係もないと思いますが ・・・ )





我が家には厳しい規律などは特にありません。しいて言えば 「食卓の掟」 は
“明るく食卓を囲んで、美味しいものをあれこれ食べ、楽しく酒を飲むべし!”
ですかね。行儀は良くないかもしれませんが、食事はテレビを観ながら、
あれこれしゃべりながらします。我が家は皆よく食べますし食べるピッチが
異様に速いので、普通の量で黙って食べると夕食でも10分位で終わって
しまいます。それでは味気ない感じがしますので、品数・量とも用意して皆で
ワイワイ言いながらなるべく時間をかけて食卓を囲むようにしています。
ただ、家族もそれぞれ家庭以外のところで自身の関わりや付き合いが
ありますので、家族団欒を無理強いすることはありません。もちろん、そうした
それぞれの優先順位は尊重した上で、帰宅した時に家のペースでの団欒に
参加できるなら参加して、個々がくつろげれば良いと考えています。
周囲の人の話を聞く限り、まだまだ反抗期や思春期の子供がいる割りには、
ダイニングやリビングに皆が集まれる家族なのかもしれません。その基本は
“飲食することが好き” で繋がっている家族だからかもしれません。





以前にも言ったと思いますが、
我が家ではワインに合わせて料理を作ることはありません。
食卓があって料理、料理があってお酒(飲物)です。
写真は 「セコガニ」 です。

嫁 : パンとチーズ買ってきたからワインと思ってたんやけど ・・・ (どうすんのん!)
私 : うぅ~ん。(たまたまセコガニは見つけて買ってきただけやん。ええやろ!)
嫁 : ビールにすんのん?焼酎にするのん?(あ~ぁ、ワイン飲みたかったなぁ~)
私 : スパークリングか白ワイン無い?(泡か白やったら、何とかなるやろ・・・)
嫁 : 赤ワインしかないんちゃう。(グルフィを取り出して)これはどうよぉ?
私 : シチリアワインやから海のもんと合うかも ・・・ 。(ちょっと無理あるよなぁ!)

いつものように、オリーブオイルにバゲットを浸してまず一口。“う~旨い!”
ポークチャップ風トンテキのケチャップ焼は、まあ~それなりにイケました。
鶏のクリームシチューは冷める前に食べるべきでしたが悪くはありません。
それから、烏賊の下足をガーリックで即席で炒めたヤツもイケます!イケます!

さて、問題はセコガニです。一応、ワインに合わなければ酒に変更する手筈で
最後まで残しておきました。まず、褌から手を入れ甲羅を外すと、中には思ったより
内子がぎっしり詰まっていました。外子も悪くないです。内子を頬張りながら、
何も考えずワイングラスを口に ・・・ 予想外でした! ポークチャップよりクリーム
シチューよりこれの方がイケます!イケます!イケてますよ!!
( ※ 但し、かに酢の使用はNGですが ・・・ )

ある程度、知識でイメージを持ってワインはセレクトすべきですが、それでは
上手くいっても想定内。やはり、多少はトライはしなければ面白くありません。
いや、トライすべきです。人が語ったウンチクに惑わされず新境地を切り開き
楽しみましょう!・・・ というのは言い過ぎ?大袈裟?

我が家では、
科学の実験のようにワインを楽しんでいます。“食卓は楽しく!” ですよ。

 
 Azienda Agricola GULFI 

「グルフィ(ワイナリー)」 オーナーの ヴィト・カターニャ氏 は、シチリアの土地が
自身が好きなブルゴーニュに似ていることに気づき、ブルゴーニュのワイン造りや
フランス的なクリュの概念が取り入れられており、シチリアでは珍しく灌漑を
行なわないなど、量ではなく質にこだわったワイン造りを行なっているようです。
そうして生み出されたワインには、ブドウ本来の生命力や畑の個性が強く感じられ、
単に果実味の強いワインに仕上げるのではなく、ブルゴーニュを想わせるような
エレガントな口当たり、繊細なアロマ、そして土壌の性格がストレートに表現された
ワインがグルフィの大きな特徴です。シチリアワインの素晴らしさ、その新しい
時代の到来を実感させてくれる 「グルフィ」 のワインは人々を魅了してやみません。





 
 Nerosanlore' 

  ■ ワイナリー   : アジィエンダ・アグリコーラ・グルフィ 
  ■ ワイン名  : ネロサンロレ
  ■ Vintage : 2003
  ■ 原産国 : イタリア
  ■ 地   方 : シチーリア
  ■ 地   区 : キアラモンテ・グルフィ
  ■ 呼   称 : シチーリア I.G.T. 
  ■ 品   種 : ネロ・ダーヴォラ 100%
  ■ 醗   酵 : ステンレス・タンク/主醗酵後、マロ・ラクティック醗酵
  ■ 
熟   成 : オーク樽熟成18ヶ月(225L、新樽比率15%) 
  ■ 上   代 : 6,800yen(少し高いですが価値はあります)



最近、ワインネタの連続です。
しかも、数日前から数週間前のものの編集(書き込み)に手間取って、
まるで、テレビの帯番組の収録状態です。それこそ、“飲みネタ” から
脱皮するために体質改善をしなければなりません。もう少し昼間の街へ
出て興趣を描写してみようと思います。・・・ と言いながら、街はすっかり
師走です。師走の夜街は忘年会シーズンに突入しており、ネオンが ・・・