「カサ・デ・ラ エルミータ」
2002年、日本で発売開始された当時から 「カサ・デ・ラ・エルミータ (クリアンサ)」
は何本か飲んだことがあります。スペインワインに対する印象が変わったことは
確かです。ただ、ビンテージが変わるごとに味わいがだいぶ違っていた印象もあり
ます(個人的な印象です)。まあ、それもスペインワインらしい気がします。
久々の 「カサ・デ・ラ」、今回はオーガニックです。野趣に富んだ味わいです。
これが “本来の味わい” なのでしょうか?ワインだけ飲んでいると少し不安に
なります(個人的な感想です)。が、しかし、合わせる料理は幅が広がります。
いつもより、少し辛め、少し甘め、少しスパイシー、少し脂っぽい ・・・ こんな風に
料理の守備範囲が広がります。“自然” が受け入れてくれるのかもしれません。
合わせる料理の域を広げてください!
( かしこまった料理より、小皿であれこれな 「タパス」 が似合います。たぶん ・・・ )
Casa de la Ermita Monastrell Organic
カサ・デ・ラ・エルミータ モナストレル オーガニック 2008
地ぶどう 「モナストレル」 がフルーティーでまろやかなワインに!
スペイン南東部フミーリャの地で99年の設立以来、高評価を集めるワイナリーに
おいて、有機栽培ブドウを使ったモナストレルは、とても滑らかな口当たりのワイン
となります。美しく濃厚なガーネット色で、エッジは深みのあるスミレ色です。
果実のフルーティな香りに、花、甘草を想わせるニュアンスが加わり、
口に含むと、熟れたタンニンが感じられます。薫り高いミントのような
爽快で涼やかな香りが口の中に広がります。フィニッシュはスパイシー。
■ ワイナリー : ボデガス・カサ・デ・ラ・エルミータ
■ ワイン 名 : カサ・デ・ラ・エルミータ モナストレル オーガニック
■ 原産国 : スペイン
■ 地 方 : レバンテ
■ 地 区 : フミーリャ
■ 呼 称 : フミーリャD.O.
■ 品 種 : モナストレル 100%
■ 上 代 : 1,150円
■ オーガニック : ビオロジック
「フミーリャのトップに君臨」
1999年8月、4つのブドウ栽培業者が総額5億5千万ペセタ(約4億円)を投資して
設立したボデガ(ワイナリー)です。フミーリャでトップを目指すために、世界中の
ワイナリーを見学して良いと思われる設備や技術を積極的に取り入れたそうです。
空気圧式圧搾機などの設備を備え、醸造過程でのワインの移動は重力だけで
行うなど、品質本意のワイン造りを行っている一方、研究・改善にも積極的であり、
一部の畑では有機栽培を実践したり、実験のためだけに所有する3haの畑では
世界中のブドウ品種を栽培したりもしています。
1999年の設立後まもなく、ボデガ名を冠したカサ・デ・ラ・エルミータが、2000年
ヴィンテージでいきなりロバート・パーカーに 「価格から考えると驚くような品質」 と
評価され(ワイン・アドヴォケイト01年7月号 90点)、そのコストパフォーマンスの
高さでも好評を博しています。
↑ 北側斜面 ↑ ↑ 南側斜面 ↑
「温暖化が影響」
通常、ワインのぶどう畑として良いとされるのは、南向きや東南向きの斜面です。
しかし、フミーリャで良い畑は全て北向きの斜面。それは、あまりにも厳しい日照、
暑さと水不足ゆえに、山の南側の斜面はほとんど植物が生えないからなのです。
唯一、南向きの畑で栽培可能なのは、「モナストレル」 だそうですが、その厳しい
環境に唯一順応してきたモナストレルでも、温暖化の影響なのか昨今の厳しい
暑さで枯れてしまうことがあるそうです。
「自然との共生」
非常に乾燥していて雨量の少ない気候条件の上、土地も非常に痩せている
フミーリャ。そうした環境にあって、この地の地ブドウであるモナストレル種だけが
唯一「自然に」(降雨による水だけで)生育します。その他の品種は全て人工的に
灌漑をしなければ生育しません。 また、ブドウ樹とブドウ樹の間隔は、「2.6mごと」
と広めにとられており、ブドウ樹の高さは樹全体に水分を吸い上げ易くするために
低く抑えられています。
※ 文面はワインインポーターのHPより抜粋しています
■ 家WINE ■
“ビオワインを飲めば
本来のワインを感じる
ことができるはずである”
と、プロが言い放った
“本来のワイン” とは
昔のワインのことか?
それとも、“あるべき姿”
のことなのだろうか?
いずれにせよ
今、世の中に流通している
全てのワインが、現在の
“本来のワイン” である!
何故なら、
全てのワインにプライスが
付いているのだから ・・・
第五大成丸