ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

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小豆島探訪 【 オリーブ百年祭 ① 】

2008年11月22日 | 楽時々益





見晴らしの良い高台
昨日より天気は良く晴れているのですが、瀬戸内海の水平線は少し霞んでいます。
潮曇りというやつでしょうか、見通しが良ければ、ここからさぬき市の馬が鼻あたり
が見えるはずなのですが ・・・


「オリーブ百年祭」

明治41(1908)年、日本で最初のオリーブ植栽をこの穏やかな内海湾を望む
この丘で始めて、今年でちょうど100年になるそうです。今や小豆島の代名詞と
なっているオリーブですが、栽培や管理をされている農家の方々にとっては、
やはり、努力と苦労があったのではないでしょうか。

今回、
私自身が小豆島を巡るにあたり、多少の情報を集める中で 「オリーブ百年祭」 を
初めて知りました。観光方面での広告はあったのかもしれませんが、広く一般への
アピールが乏しいと感じます。もう少しメディアを使ってでもPRしても良いのでは
ないでしょうか。( それが先の観光にも繋がるはず ・・・ )






「小豆島オリーブ園」

R436 を西に走っていると、右手、緑の丘をバックに従えた絶好のロケーションに
濃い鳶色、いや、渋めの赤銅色をしたお洒落な建物(「オリーブ園」のショップ)が
見えます。緑色と茶色、そして、駐車場の看板はくっきりオレンジ色なのです。
そのコントラストに誘われるがままショップの中へ ・・・





施設を軽めにひと回り ・・・
さすがに、長い階段を登らなければならない 「オリーブ発祥の地記念碑」 は回避
しました。「文明の塔」 や 「オリーブの小道」 もパスです。結局、歴史館と展示場を
回り、その道沿いのオリーブやハーブをちょこっと見て、ショップに戻りました。
日頃の運動不足が ・・・
 ( オリーブのアイスクリームが ・・・ ちょっと食べ過ぎですので我慢しましょう )

すぐ横(正確には北東方向)に
「道の駅 オリーブ公園」 という施設があり、そこにも寄る予定なのですが、
先に、もう一ヶ所、オリーブの農園に行きたいので、R436 を西へ向かいます。
「ヤマロク醤油」 さんを出て、途中、数ヶ所の醤油蔵さんの前を通り、そこへ先に
向かう予定だったのですが、「小豆島オリーブ園」 の看板に誘われて、ついつい
寄り道をしてしまいました。


 


“オリーブ島の自然農園”
という肩書きの 「井上誠耕園(いのうえせいこうえん)」 さんです。

あの 「島宿 真里」 さんの
アメニティグッズが、この 「井上誠耕園」 さんの製品だったこともあり、必ず訪問
しようと思っていました。ヤマロク醤油さん同様にナビが利きません。また適当に
右折して露地を進んで行きます。あっ、行き止まり ・・・ えっ、どこかの畑 ・・・
もう一度、国道へ戻って地図をちゃんと見直してから再度進みます。数分後、
やっと、それらしき?建物の前に ・・・


 ( 「井上誠耕園」 さんのHPより切り取り ) 


“自然農園”
という響きからのイメージとは建物の雰囲気が違います。
( 勝手な想像で、もっと農家なイメージかと ・・・ モ・モダンです! )
作業をしておられる方(下の写真)に声を掛けてみました。

 “ここにクルマ停めてもいいですか?”
 “オリーブオイルとかここで買えますか?”






皆さん、
黙々とオリーブの選別作業をされているようです。

 “ああ、そこに置いててええよ”
 “あの建物の2階で ・・・ ”

と、何とか答えて頂けました。スリッパに履き替え、建物の2階へ上がります。
そう広くないスペース(3畳あるでしょうか・・・)です。オイルや化粧品などの
オリジナルのオリーブ商品を中心に展示と販売をされています。ただ、ここでの
販売にはそう力は入れていないようです。若い女性スタッフの方が対応してくれた
のですが、商品説明もなく、買ってくださいというアピールもありませんでした。
普段なら、ベッタリの営業をされるのが嫌いな私ですが、さすがに、これだけ近い
距離なのに何も声を掛けてくれないのは ・・・ 少し寂しい気もします。

ショップスペースの
ガラスの向こうに、その3倍くらいある部屋があります。スタッフが10人以上います。
全員、オペレーターです。パソコンを前に電話対応されています。そうです、そこは
通販の受付を行なうオペレータールームだったのです。ショップの対応は、その
オペレーターの一人だったようです。
( 目の前でビジネスシーンを目撃すると、正直、少し冷めてしまいますよね )

とは言いつつ、
この 「井上誠耕園」 のオリーブ商品は気になります。エキスラバージンオイル2本と
ドレッシングを2種類買わせて頂きました。嫁さんは、真里さんのアメニティ用品が
気に入ったのか、同じようなサイズの “化粧品のお試しセット” を購入していました。
( もう試したはずやのに ・・・ おばちゃんの考えはようわからんゎ??? )
ちなみに、現地価格(10%OFF)で買えました。

外へ出て、
先程クルマを停めた場所に戻ると、まだ皆さん作業をしておられたので、男性に
“オリーブの選別をされているんですか?” と声を掛けてみました。すると、丁寧に
その男性(お腹だけ見えているのはM氏)は、オリーブの選別についての資料を
見せながら説明してくれました。8種類(段階)に餞別することや、収穫の手摘みに
こだわっている理由、農園スタッフの心得、小豆島特産としてのオリーブのあり方、
欧州オリーブとの根本的な違い、これからの業界云々 ・・・ 初めて会った私に色々
一生懸命に語ってくれました。
( “こんなことまで聞いてもええのかなぁー” と思うような本音や裏話まで ・・・ )

結局、
立ったまま、30分以上話し込んでしまいました。( 私には良い勉強になりました )
ショップでは少し冷めた感があったのですが、やはり、現場(農園)で働いている
スタッフの言葉には重み(本音?)があります。熱い気持ちも十分伝わってきました。
M氏曰く、新たな営業戦略は営業戦略として受け入れ、現場では “農家” として
しっかり作物を育てることに力を入れる(手は抜かない)ことが大事。とのことです。

まず、
しっかりと 「ものづくり」 に対する考え(方向性)を持った上で、商品に愛情を注げる
ようにならなければ、自信を持って商品を売ることなどできないはずです。やはり、
農家は時代が変われど、“ものづくりのプロ” であってほしいですし、あるべきです。
どんな業界にも通ずることかもしれませんが、何を持って 「プロ」 とするかですよね。

この農園では、
オリーブの他にたくさんの柑橘類も育てています。毎年、その畑を増やしている
ようです。“これからも農家であろう!” という姿勢だと感じます。その畑を見ながら、
そろそろ次の場所へ向かいます。M氏のおかげで大きく予定が狂いました(笑)!
 
余談ですが、
「小豆島オリーブ園」 と 「井上誠耕園」 のショップ部分の建物は、「島宿 真里」 さん
と同じく、「GOOD DESIGN STUDIO(グッドデザインスタジオ)」 さんが関わっている
ようです。ちょっと気になる存在です。


小豆島オリーブ園
  〒761-4434
  香川県小豆郡小豆島町西村甲2171
  Tel 0879-82-4260 0120-41-0287(受付8:30~17:00)
  Fax 0879-82-0501(24時間受付)
  営業時間 8:30 ~ 17:00 (年中無休)

井上誠耕園
  〒761-4395
  香川県小豆郡小豆島町池田2352
  Tel 0120-75-0223 Fax 0879-75-1612
  営業時間 9:00 ~ 17:00 (日曜、祝日休み)

GOOD DESIGN STUDIO



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