ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
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街へ

2009年07月11日 | 昭和諳心




街へ / 吉田拓郎


どしゃぶりの雨の中
タクシーを降りて僕は一人
想い出の沢山しみこんだ
表参道を歩いている
あれはそう もう何年も前
やるせない想いを友として
都会に自分をなじませようと
原宿あたりへやってきた

その日も雨模様で
かすかに山手線を走る
電車の音は心地よく
何故か気持も安らいで
この街の唄でも作る日がくればいい

その頃はまだ若者も
あふれる程の人数はなく
ほんのひとかたまりの芸術家きどりが
明日について熱弁をふるっていた
時代を変えるのは常に青春で
老いた常識よりはるかに強く
たとえば嵐にのみこまれても
歴史はそれを見逃さないだろう

見えない何かに向かって
僕等は進もうとした
あの時信じたものは
ビートルズやボブ・ディランの唄
住みつかなくとも愛せる街だった

愛した女もいる
恋に敗れた事もある
なぐさめたりなぐさめられたり
それも大きな一瞬だった
原宿表参道は誰にも
語られなかったドラマを
なつかしい人がやって来ると
そっと話しかけてくれるに違いない

あなたの人生はいかが
若さはホロ苦いネ
時にはたずねておいで
逢えたら笑顔でむかえよう
変わってしまったのは街だけではない筈さ


作詞 作曲 / 吉田拓郎

1980






■ 昭和譜心 ■


人や
街の変貌は
時代の変遷でもある
その時代、その街で過ごした
僅かな証を求めて彷徨っているうちに
己の変化に気づくこともある
その変化こそが己の
歴史であると
是認す


第五大成丸



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