大津囮屋さんから土手に上がるとすでに10人以上の方々が点々と散らばっていた、何時ものように私は大仁橋の真下に流れる本筋の瀬に向った、幸い誰も居ない、ただ先の台風は此処でもすごかった、数年間変る事の無い川が若干ではあるが変っていたんだ、石も浮石が多い、さて、何時もなら手前の垂水で囮取りだがその垂水がなくなっていた、養殖で一抹の不安があったがダメならお変わりだと決めいきなりの流芯攻め何時もより慎重な竿さばきに、此れで掛けなければ地獄を見る、錘を使おうかとも思ったが最初は使わずに芯の寄れている場所に、ベタ竿で引き釣り泳がせ、(引き釣りって言っても竿で囮を引くのではない)オバセも少なめになるべく負担を掛けず尾を振らせた、初めて15分位だったかいきなり目印が視界から消えた、の瞬間に竿に掛かる重み、最初の1匹、慎重に下りながら抜くと21cmクラスの良い鮎だ、何とも一安心、囮交換して手前から泳がすとまた直ぐに掛かった、今度は20クラスだがサビの入ったオス、こいつを囮に使ったが今度は掛からない、何てしてると川廻りの方がこられ少々話をさせていただいた、やはり今年は酒匂のお客さんが多数見えられたって言ってたよ、残念な事ですが仕方ありません、さて1時間掛からず9時になってしまった、やはり囮はメスに限るね、船に入っている囮に交換して芯に入れた来ましたねチョッとしてガツンと、20m位の瀬を満遍なく泳がせた、大きい石も点々と入っているので流れはきついが囮は入れやすい、6匹を数えた所で痛恨の根掛かり、深いし流れもきつく私でもチョッとちゅうちょした、竿であおっても外れてくれず仕方なく仕掛けを切ってしまった、此処で-1匹、さて問題が、01の複合を使っていたが01はこの1セットだけしかなく後は金属1セットと005、後はナイロン02と03だ、ナイロンは使いたくなかったので金属に手が伸びたがやめて005を張った、押しの強い瀬だけに強度に不安はあったが思い切って使ってみた、しかも張ったらなんと1回使って手直ししてある物だった、だけどさすが魔法の糸だけあって強い、21の囮でこの日最大の22をあの瀬の芯で抜けたんだからね、恐れ入るよ、何て遣ってると上からどんぶらこと船が流れて来たっけ、あらら大変だ、取ってあげられれば良いのだが其処まで立ち込めないので見逃した、持ち主が急いで駆けてったが可也下流まで行ったようだったね、ま、人じゃなかったから良かったよ、さて昼も過ぎ1時を軽く回ったが同じ瀬では限度なのか9匹、何とかッ抜けはしたい所、上流の方が2人止めて空いたので大きな石の石裏の深みに入れた、以前も此処で数匹掛けた所、必ず入っていると思ったらいたよいた、体高のあるカッコ良い奴が、でもその1匹だけだった、2時まで遣るつもりで居たんだが1時半に納竿とした、8時から1時半の5時間半で11掛けたが根掛かりで-1なので丁度10匹だった、全部20オーバーだったので楽しかった、でもやはり最初の囮取りがいかに重要な川だとつくづく思った、囮交換出来ない人は釣れずに引き上げて行った、囮交換できた人はそこそこ掛けてたからね、時間が許すものなら夕方まで遣りたかった、気温も水温も上がる一番良いときに出来なかったんだからね、残念だが仕事ゆえ仕方ないか、でも鮎釣りは最高の釣りだよ。
















