「七羽の ひよこ星」
昔、あるところに仏教の信仰の深い夫婦が住んでいました。
二人の悩みは、子供がいないことでした、そのかわりに一羽のにわとりと七羽のひよこを飼って大切に育てていました。
ある日の事、1人のみすぼらしい老人が一夜の宿をねがった、夫婦は、こころよく承知した。
でも、食べさせる食事の材料もなかった「かわいそうだが、一羽つぶして肉汁にしようと相談した」
その話を聞いた、にわとりは七羽のひよこを集めて「明日、お世話になった夫婦の為に、私が食べられて、お役にたつことになった、お前たち悲しまないで仲良く暮らすのですよ」と言い残した。
翌朝、母にわとりはつぶされ、お鍋の中でぐつぐつ煮られていた。
それを見た、ヒヨコたちは、次から次へと鍋に飛び込んでいった。
これを知った旅人は、実はお釈迦様の仮の姿で、夫婦の親切を喜び、七羽のヒヨコたちを空に上げて、すばる星にしました。
ダーオ・ルーク・ガイ(ひよこ星)・・・・タイの物語です。