和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

明日香村稲渕の綱掛神事(カンジョ掛神事)

2011-01-11 17:38:07 | カメラ
昨日、稲渕の綱掛神事(カンジョ掛神事)が行われました。


綱掛神事とは稲渕と栢森に伝わる神事で
カンジョ掛神事とも言います。
子孫繁栄、五穀豊穣、飛鳥川と道を通って来る悪疫を
入れないことを祈って、
稲渕(男綱)は神式で栢森(女綱)仏式で行われます。

和尚は4、5年前にも取材しましたが、
全く同じ進行でした。

当番は朝早くから
綱掛けの縄と男性のシンボルの制作に当たります。
藁は編み易いように
足こぎ脱穀機で芯だけを取り出します。


3人掛かりで綱を編んで行きます。


綱のヒゲみたいなところはハサミで切り落とします。


当番の総代はシンボルの制作にかかります。

締め綱は12本(閏年は13本)で完成です。

完成


シンボルが飛鳥川の中央に来るように綱掛けをします。




詰め所では見物客に甘酒がふるまわれます。
和尚は2杯いただきました。

祭礼は飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社の宮司によって執り行われます。


〈中略〉


お米を川にまきます。


お酒をまいたところで式は終りです。

参列者は竹に挿したみかんとお札を持ち帰ります。

全員に行き渡るだけの数があります。

このみかんを食べると風邪をひかないと言われています。

栢森の女綱神事は今日行われると聞きました。