10月8日は24節季の「寒露」
「露が冷気によって凍りそうになる頃」
という意味で、朝晩の気温もかなり下がり、
いよいよ秋も深まってくる頃です。
北海道稚内地方気象台は6日、利尻山の初冠雪を観測しました。
平年より3日遅く、昨年よりも6日遅い観測です。
いよいよ北から冬の足音が聞こえ始める頃になりました。
関東から近畿までの太平洋側平野部の初霜は
11月下旬~12月上旬くらいです。
初霜以降は いわゆる「晩秋施肥」の時期ですね。
これまで60日間前後の長い間、
秋雨と日照不足が続いたので
これから初霜までの約2ヶ月間、
しっかりと 秋のターフクオリテイを充実させて
いきたいところですね。
◆
長かった日照不足の影響を払拭し、 活性向上のきっかけとなる
おすすめの資材をご案内します!
A)コアリングを延期し、ムクで回避した場合の
新根茎成長のための土壌三相バランス
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e3/ac6298dae718aab463880f6bfcf79ea4.jpg)
断続的な降雨により 予定していたコアリングを延期し、
9月はムクによるエアレーションに留めたコースも多いかと思われます。
ぬかるんだ表層の酸欠を解消し、新根茎成長のための
土壌三相バランスを確保・持続する上で効果的な資材が
古茎根を分解する
「デ・サッチャー」
または
「ブランXエックス」です。
ブランXエックスは
古茎根を分解して表層透水性を向上させる「デ・サッチャー」を1/3
菌態活性を向上させ、発芽発根を促進して芽数をアップさせる「エッセンシャル・プラス」を1/3
資材を表層全体へ到達させ、三相バランスを持続する「ハイドロ・マックス」を1/3
ブレンドした資材です。
←継続使用で撥水層やブラックレイヤーも解消!
B)鉄系資材やカルシウムを 多く投入した表層土壌。
これからの施肥の”くいつき”に。
日照不足による黄化対策、表層の黒藻対策で鉄系資材を使ったり、
長雨による徒長抑制や軟化抑制のためにカルシウム資材を
いつもより多く投入されたコースは多いと思われます。
吸収されず、土壌に滞留した鉄やカルシウムは
リン酸と吸着し、不可吸な状態で残っています。
鉄やカルシウムをリン酸と引き剥がし、
新たに投入する資材の”くいつき”を向上させる上で
腐植酸(フミン酸等)は有効ですが
最も分離・分解する性能が高いのがフルボ酸です。
米グロース社の
「フルボ酸9%」
はおすすめです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/fc/3a18ca2fdd582283391c581082b8e5a8.jpg)
B)根の成長に欠かせないリン酸。
鉄やカルシウム、ケイ酸との吸着に気をつける
これからも、活性向上や下葉を代謝させる上で鉄系資材を使ったり、
地上部の動きを抑え、根を成長させる為に
カルシウムやケイ酸を施肥する事も多いと思われます。
一方で、当然、根の成長にリン酸系資材は
欠かせない時期です。
この時期、
タンクミックスしても、表層土壌においても、
鉄系資材やカルシウム、ケイ酸と結合反応を起こさない
緩衝活性系リン肥である
「ミスト5号(2-30-0)」
が好評価です。
C)肌寒い時期の活性向上と菌態バランス
「リストア・プラス(3-0-2)」は
秋・冬の良性菌のえさとして働き、
”こうぼ+鉄” の力で低温下でもくいつき、
緩やかに 寒冷時期の菌体活性を向上 させます。
下の写真は、11月~3月まで「リストア・プラス」を毎月1.0cc/m2施肥されたコースで
2月中旬の夜間に積雪があった翌朝6時ごろのグリーン面周囲の状況です。
主な効能は
・古茎根や残留を分解し、糖質に変換し、貯蔵します。
・土壌の固結、凍結を抑制・緩和し、凍害・乾燥害や霜害を抑制
・寒冷時期でも根の成長を促進
等です。
◆
以上です。
よろしくお願いします!
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