風と僕の歩調

釣りが好きで、台所に立つ事が好きで、音楽が好きで、毎日の暮らしの中で感じたことを僕の言葉で綴ります

箱根駅伝を観て

2010年01月03日 | 回想録
箱根駅伝。
毎年、人の心を熱くします。
東洋大学の柏原竜二君、プレッシャーをはねのけて、素晴らしい走りを見せてくれました。まだ2年生、来年も楽しみですね。

僕も、20年近くも前の事ですが、一時期市民ランナーで何度か走ったことがあります。
成人病を患った父が、運動不足解消で通い始めたスポーツクラブ。
外環自動車道の開通イベントでその仲間達と走る父の姿を見て感動しました。
「お父さん、すごかったよ!感動したよ」と素直に話すと、
「そうか、じゃあお前も走れ」と一言。

見て大声出して応援するのは良いけどさ・・・。
最近走ったことないし、歩いた方が楽だし。
そう返事がくるとは予想できませんでした。

半年後、父と戸田市民マラソン10㎞コースのスタート地点に立っていました。
ピストル音の後、しばらくは並走していましたが、
「先に行くぞっ!」の掛け声とともに、父の背中が小さくなっていきました。
多少は練習して臨んではみたものの、思った以上の苦しさにもう歩こうかなとも。
その間、周りの景色も沿道の応援も目に入らず、ひたすら安易に口車に乗った自分を責めました。
ところが、折り返しを過ぎた辺りからすーっと、身体が軽くなってきたのです。これってランナーズハイっていうのでしょう。脳内でベータエンドロフィンが湧き出てくると、7㎞辺り、先に走る父の背中を見つけると一気に追い抜きました。
ゴールを駆け抜けた時、成し遂げた感動が込み上げてきました。
スポーツを観て与えてもらったものではなく、自分自身で作り上げた感激を久しぶりに味わいました。

その後、何年か、
川口市民マラソン、立川記念公園駅伝、戸田市民マラソン、甲州市勝沼ぶどう郷マラソン大会と一緒に走りました。

「完走する事で良し」と二人で言い聞かせながらも、父は勝ち負けを意識していましたが・・・

その父も、今年76?
昨日、美味しい酒を酌み交わしました

長生きしてもらいたいものです
コメント
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