やっと猛暑が終わったと思ったのですが、昨日は予報が外れて東京は再び猛暑日に。
これで、この夏の東京の猛暑日は11日になったということです。ともかく暑いですね。
これも、もしかすると「火花」なる小説がバカ売れして、その熱気のせいかもしれませんね。
ということで、現代小説は全く読まない私としては本当に珍しく読みました。「火花」という小説を。
で結果ですが、正直、さほど面白くなかったです。
そう、私としては映画などもそうですが、「面白い」が絶対条件です。で、その面白いとは、
ストーリーの面白さです。
したがって、ストーリーが面白くないと、面白くなかったとなります。
又吉氏の相方も言っていましたが、「難しい」というのは当たっていると思います。
芸人の書いた本ということで、話題性は100%ですが、さすがに芥川賞を取ったのは、だてではないです。
しっかりとした純文学になっています。
したがって、読み始めて、「これは結構難しい」という印象でした。
又吉氏の私小説に分類されるのでしょうが、「先輩」という登場人物との日常の出来事や、やり取りを通じて、
私(おそらく又吉氏)の先輩にたする気持ちを表現する形で小説は進行します。
そして、それが全てです。
心理描写を中心としたこの手の小説、私のもっとも不得意な小説の分野です。あの、訳がわからないフランス映画を
観ているような感じでしょうか?
それと、もう一つはもう少し長いといいですね。結果は締まらないものに終わってしまうのかもしれませんが、長いと
その分「読破した」という気分になれますから。
と、締まらない読後感になりましたが、芸人の中では又吉、ともかく何となく不思議な気になる存在ではありました。
そんな訳で、彼の書いたものなら、と読んでみました。
次回作構想中とのこと、おそらく同じような傾向の作品となるのでしょうが、おそらく出たら、また読むと思います。