hiroべの気まま部屋

日ごろの出来事を気ままに綴っています

残り2冊

2016-02-24 09:41:32 | 読書

(散歩にて)


 完全読破を目指しているアガサ・クリスティー、最後の短編集「クリスマス・プディングの冒険」を
読み終えて、残るは2冊(ミス・マープル物、ポアロ物 各1冊)となりました。

 年末年始で読書時間があまり取れず、今回は1カ月以上かかってしまいましたし、題名からして12月に
読んだ方が良かった気もしますね。

 クリスティーの短編集も長編とおなじで、ミス・マープルやポアロが登場する物、特定の探偵が登場
しないものなどがありますが、今回の短編集は、ほぼポアロ物で、最後の話だけはミス・マープル物でした。
 それと、パーカー・パインなど、短編集にしか登場しない探偵もいるのが、短編集の特徴でもあります。

 短い話をその都度読み切っていけるのは、結果が早く分かるという点で、短編集の楽しさでもあります。

 今、ミス・マープルの最後の1冊を読んでいます。残り2冊、読破まで1カ月ほどでしょうか。








クリスティー:フランクフルトへの乗客

2015-12-30 11:10:04 | 読書

(amazonHPより転載)


 今回は一月ほどかかってしまいましたが、クリスティーの作品「フランクフルトへの乗客」を読み終え
これで、クリスティー作品全巻読破まであと3冊となりました。

 先の記事(過去記事)でも、ご紹介したように、クリスティー作品は5つに分類でき、今回の作品は
④特定の探偵がいない作品(恋愛物6作品を含みます)に分類されます。

 しかも今回は、推理物というより、サスペンス物に分類されるのでしょうか?世界で若者を中心とした
不満分子が暴動を起こすのを、諜報活動により鎮圧を図るという、クリスティーの作品のなかでも
珍しいタイプの作品です。

 1970年頃の作品ということで、晩年の作品でもあり、年代的には新しい作品です。今のISなどのテロを
想像させる作品で、かなり現在と通じる作品となっています。

 もっとも、結末は、どうもこれは?という気もして、ちょっと欲求不満に終わりました。

 クリスティー作品、残り3冊、短編物、ミス・マープル物、そしてポアロ物、各1冊です。最後まで
楽しみます。


オリエント急行の殺人

2015-11-26 09:47:50 | 読書


 いつから読み始めたか、定かでなくなってきていますが、全巻読破を目指している
アガサ・クリスティーの作品、「オリエント急行の殺人」を読み終えて、いよいよ最終番を迎え、
残すは4作品となりました。

 クリスティーの作品は大きく5分野に分かれます。

 ①ポアロ物
 ②ミス・マープル物
 ③トミーとタペンス物
 ④特定の探偵がいない作品(恋愛物6作品を含みます)
 ⑤短編集

 このうち、トミーとタペンス物は4作品しかなく、すでに読み終えていますが、それ以外の
4分野の1作品ずつが残っています。



 読書の時間は、目のこともあって、1日2時間程度、しかもその大半は仏教の勉強、しかも週3日程度のため
クリスティーは月に2冊程度のペースで読んで来ています。
 ということで、全巻読破は来年の1,2月ごろとなりそうです。その時は、またご報告します。

 さて、「オリエント急行の殺人」です。

 一般的には「オリエント急行殺人事件」として知られていますが、あれは映画の題名です。いずれにしろ
「そして誰もいなくなった」とともに、クリスティーの代表作となっています。
 いずれも、その着想が奇抜なところが一般受けするのでしょう。私も、映画も観ましたし、本もおそらく
読むのは4回目になると思います。
 すでに80作品読み終えているクリスティー作品ですが、内容を覚えているものはほとんどなく、すっかり
忘れています。さすがに、これらの代表2作品はあらすじくらいは覚えています。

 「オリエント急行の殺人」、ビックリな結末ですが、全体としてはあまり複雑でなく、推理小説としては
「入門書」的な気もします。
 クリスティーに挑戦、という方にはお勧めです。



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 写真は昨日食べた、ロイホの日替わりランです。


 




 



火花

2015-08-12 09:35:42 | 読書


 やっと猛暑が終わったと思ったのですが、昨日は予報が外れて東京は再び猛暑日に。

 これで、この夏の東京の猛暑日は11日になったということです。ともかく暑いですね。
これも、もしかすると「火花」なる小説がバカ売れして、その熱気のせいかもしれませんね。

 ということで、現代小説は全く読まない私としては本当に珍しく読みました。「火花」という小説を。

 で結果ですが、正直、さほど面白くなかったです。

 そう、私としては映画などもそうですが、「面白い」が絶対条件です。で、その面白いとは、
ストーリーの面白さです。
 したがって、ストーリーが面白くないと、面白くなかったとなります。

 又吉氏の相方も言っていましたが、「難しい」というのは当たっていると思います。
芸人の書いた本ということで、話題性は100%ですが、さすがに芥川賞を取ったのは、だてではないです。
しっかりとした純文学になっています。
 したがって、読み始めて、「これは結構難しい」という印象でした。

 又吉氏の私小説に分類されるのでしょうが、「先輩」という登場人物との日常の出来事や、やり取りを通じて、
私(おそらく又吉氏)の先輩にたする気持ちを表現する形で小説は進行します。
 そして、それが全てです。

 心理描写を中心としたこの手の小説、私のもっとも不得意な小説の分野です。あの、訳がわからないフランス映画を
観ているような感じでしょうか?
 それと、もう一つはもう少し長いといいですね。結果は締まらないものに終わってしまうのかもしれませんが、長いと
その分「読破した」という気分になれますから。

 と、締まらない読後感になりましたが、芸人の中では又吉、ともかく何となく不思議な気になる存在ではありました。
そんな訳で、彼の書いたものなら、と読んでみました。
 次回作構想中とのこと、おそらく同じような傾向の作品となるのでしょうが、おそらく出たら、また読むと思います。



 
 

パーカー・パイン

2014-09-24 08:27:29 | 読書

(散歩にて)


 全巻読破を目指しているアガサ・クリスティーの作品に3組の探偵が登場します。

 ポアロ、ミス・マープル、トミーとタペンスです。

 気取り屋で自信家のベルギー人のポアロ、セント・メアリー・ミード村(ロンドン郊外の架空の村)に住む
気の好いおばあちゃんのミス・マープル、そして冒険家のおしどり探偵(最初は恋人同士、後に結婚)の
トミーとタペンス、というわけです。

 ところが、どっこい、もう一人いるんですね、探偵さん。それが、「パーカー・パイン」です。

 ところが、このパイン氏、短編にしか登場しないのです。

 というわけで、私も、クリスティーを読み始めてしばらくは、パイン氏の存在を知りませんでした。
知ったのは、他の作品の解説を読んでいてでした。

 てな訳で、今回やっと、パイン氏登場の作品読みました。短編集から「パーカー・パイン登場」です。

 このパイン氏はイギリス人で、ポアロ氏とは違って、気取り屋でもなく自信家でもなく、ごく誠実な
人物のようですが、これまでの人間観察データにより、その行動パターンの分析・予測をし、推理する
タイプの探偵さんで、今でいえば、「ゲッターズ飯田」さんのような人のようです。

 この好人物をどうして、クリスティーーが本編に登場させなかったのか、不思議ですが、是非本編で
じっくり読んでみたかった気がします。