(yahoo画像検索より)
昨日は妻と市内の映画館で「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という映画を観てきました。
黒木華(典子)主演、樹木希林(武田先生)、多部未華子(美智子)共演の映画で、他にも出演者はいますが、事実上この3人の映画です。
もともと、この種の映画はまず観ないのですが、希林さんの遺作といえる作品、しかも黒木華さん主演となれば、これは観なくてはと妻を誘って行ってきました。
いとこ同士の二十歳の女子大生が、茶道教室に通いだします。卒業後は美智子は就職、典子はやりたい仕事を求めてバイト生活、その間も二人の茶道教室通いは続きます。そして美智子は結婚して、その後は典子だけの茶道教室通いとなります。典子は、失恋、再びの恋、父の死などの経験を通して、茶道や人生の意味に少しづつ気づいていきます。
私は当然知らなかったのですが、ネットで調べると、エッセイスト森下典子という人の同名のエッセイの映画化ということです。希林さんの遺作ということもあるのか、森下典子さんの人気ということもあるのか、会場は中年以上の女性の観客中心でウイークデイの昼間でしたが、7割近くの入りでした。
映画は、茶道教室でのシーンがほとんどで、淡々と進む、これといった筋のない映画です。それで、終わって全くの高ぶりもなく、それでいて、何やらホッとする気分でした。お勧めの映画です。
私も希林さんが出演していなければ観に行こう
と思う映画ではありませんでした。
映画の内容ももちろん大事ですが、出演者は
観に行くきっかけとしては大きいと思います。
普段お忙しワイコマさんですから、たまには
ほっとさせてくれるこんな映画もいいのかもしれません。
だからというわけではありませんが・・
映画を見るには隣町まで・・つい億劫で
映画を見る機会を作れません。
機会があれば 本で読ませていただきます
樹木希林さんは私も身近で握手させていただいた
女優の一人で、ホント優しい思い出の人でした
そうなんですね、横浜がロケに使われたのですね。
お茶会のシーンで、あれ三渓園かな?と思いましたので、
やはりそうだったんですね。ほかの場所もあったのでしょうが、
思い出せません。一応起きてはいましたが。(笑)
この種の邦画は難しいですね。俳句というか、
短歌というか、日本の美の世界というか、
そういう世界を知っていると、なお面白い気がします。
原作もそうなんでしょうか、直接的でなく、
何かを暗示させるような映画表現が多く登場します。
それで、なんだかよく分からないで終わった気もします。
といって、真剣に観ていて肩が凝ったということもなく
内容同様、淡々と観ているうちに、いつの間にか
終わっていました。何やら清々しい気持でもありました。
茶道の勉強の入門用にも最適な映画の気がします。
教室に通い出したころ、先生が典子に「お茶は
形から入るのよ」と諭すように話すシーンがあります。
私は茶道の経験は全くないですが、同じことを
弓道部の先生に言われたことを思い出します。
ウチは、夫が寝ちゃいそうですが・・・(;^_^A
この映画は、三溪園をはじめ
横浜ロケが多いと聞いていますが
いかがだったでしょうか?
著者の森下氏が横浜出身ということもあるかもしれません。
森下さんというと、『デジデリオ』(集英社文庫)。
ふとしたことから、ご自身の前世がルネッサンス期フィレンツェの職人だったと知り、
真実を追う・・・というエッセイで、イタリア語を一生懸命勉強していた頃だったので
夢中になって読みました。
知人に貸したところ、さして、面白くなかったようなので
ちょっと、がっかりしたのを覚えています・・・(T△T)