あと試験は残すは2科目。今日の試験の生化学は難化したとの専らの噂ですが、とにかく書きまくってこのブログよりも冗長な感じになりました(笑)。試験が終わるというのは気持ち的には外野フライでワンナウト取ったような気分であって、とりあえずよくいく行列のできるラーメン屋に足を運んだわれわれ一行でありましたが……。医大生・たきいです。
最近もそのラーメン屋に行って、女の子に「ニンニクくさいー」と言われてしまったのは今夏最大の失態だとは思っているのだが、今日も行ってしまった。誰にも会わぬからよかろう。しかし、ニンニク帰りには何かが起こるのである。
満腹になりながら車にエンジンをかけて大学へ戻ったのはちょうどヘッドライトをつけ始めるべきころ。後部座席の男は何やら電話で話はじめ、どうやら同級生の男らしいと思ったわれわれは、すかさずそれまでの下ネタトークを声高に話した。しかしその電話主、どうも現在お困りのようである。車のバッテリーが上がったらしい。とりあえず現場へ急行。すでに運転免許の更新経験もある人間もいるので何とかなるのではないかという目論見である。
さてさて。確かに彼の車のエンジンは入らない様子。バッテリーとは鉛蓄電池である。各々に大学受験生時代は暗記していた化学反応式を唱えようとし始めるが、正確に言えている者は果たしていたのか(笑)。PbとPbO2でしたね。懐かしい。しかし理論が分かったところでどうにもならない。
ガソリンスタンドでケーブル貸してもらえると知っていた友人による提案で、とりあえずガソリンスタンドへ。しかし本当に自分たちでやって大丈夫なのか。こういうとき、筆者はあまり自分ではやりたがらない性格である。解剖学でもno man's landというものを習った。将棋だったら、ゴキゲン中飛車を採用したら「超急戦」の変化は避けたい。その道の専門家がいるのなら、お金を払って仕事を頼もうという考えなのである。しかし、どうも自ら心みようとしている彼。筆者なんて、そもそもボンネットってどうやって開けるの?とか言っているレベルである。先が思いやられる。車から説明書を持ち出す彼を見てはもうやめてくれという気分である。そのとき、歩道ではいかにも仕事のできそうな雰囲気の漂う男女が歩いてこちらをなんのことかうかがっていた。
赤には赤を、黒には黒を繋ぐらしい。生化学の実習でもそうでした。世界共通なのかな。しかしバッテリー液である硫酸は減っていなさそうだし、バッテリーは原因ではないのじゃないのかとか好き勝手にそれぞれが持論を唱え始める。今日のブログネタは決まりだな、とか言い出す奴もいる。当事者以外はあまり真剣味が無い。自分の車のバッテリーまで上がらされるんじゃないかと怯えるわたくし。少なくともわたくしは早くディーラーでも呼んじまったらというスタンスである。
「きみたち、大丈夫か、助けてあげよう」
急にたくましい風格の男性がぼくらのところにやってきた。どうやら先ほどのお二方のようである。君らがやっているのは危なっかしくて見ていられなかったよ、とその男性。会社の研修でここまでいらしているらしい。「このお兄さん、元車屋さん」と一緒にいたお姉さん。これはかなりラッキーなパターンかもしれない。
てきぱきと指示をいただいて、
「はいじゃあ君、そっちの車のエンジン蒸かして!」
「うぃっす!」
というノリでなんだかすげーやと思っていたら、彼の車のエンジンがかかりだした。衝撃の一言。盛り上がる我々。わー、かっこいい!とお姉さん。
筆者の車のバッテリーももともと緩んでいた箇所があったらしく、一応締めておいたけど、今度車屋さんいったら点検してもらうように言ってもらいなよ!とわたくしの車の点検までしていただいた。重ねて重ねてお礼を言って、そのお兄さんお姉さんを目的地まで送って差し上げた。
軽くわれわれの大学のご紹介。わー!すごいじゃん!頑張ってね、とお姉さん。はい、頑張ります。そのお姉さん、なかなかの美人だったのである。テスト勉強にも力が入りそうだ。笑
「こうして出会ったのも何かの縁、君たちがんばって!」
と爽やかにお兄さんに言われてお別れをした。
こういう人たちのことを、いい人っていうんだろうな。有難い出会い。なんだかこの夏は、いいことがありそうだ。
(最近ラーメン食いすぎてて少しは反省している人(笑))
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