道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

2/18覚悟して走るゆるジョグ10㎞(後悔してもしなくても…)

2025-02-18 16:58:00 | 日記

氷点下の朝

寒波襲来の予報どおり厳しい寒さ
大して雪は積もってないけど
簡単には溶けそうにないような…



空気まで凍てついてるのか
吐く息が真っ白
まるでタバコの煙の如く…

ジッとしていても
足指のシモヤケがジンジンと痛み出す
走ってるわけでもないのに…

そんな寒さの厳しい中
珍しく初孫くんは歩いて登校したようで
裏口から今日は歩いて行くよ〜という大声

何かあったのだろうか?
心境の変化?
4月からは2年生になるからなぁ

それにしても凍みついた歩道の路面
無事に登校できただろうか?
信号もちゃんと守りながら…

大丈夫に決まってるさ
老い先短いヨタヨタのジジイとは違うんだ
シッカリ歩いて行ったさ

孫の心配なんかしないで
自分自身の心配をしろよ〜
そんな声がどこかから聞こえてきそうで…

だから今日のジョグ
滑ってコケないよう
十分に注意しながら走らないと…

そう覚悟してこの子をお供に…



あまりに寒すぎて溶けそうにない雪の路面
ふかふかの雪がクッション代わり?
むしろいつもより走りやすいような錯覚

だけど調子に乗ってはいけない
それが大きな落とし穴だったりして…

それよりも何よりも
足指のシモヤケが痛すぎて…

3月のマラソン大会本番まであと20日ばかり
それまでに治るだろうか?
絶対に治らないよなぁ

治るはずもないよなぁ
このまま痛みを堪えながら行くしかないか?

途中
車道から歩道へ流れ込む消雪水で
溶けきらない凍ったシャーベット状の路面
長く続いて…

氷の下に溜まった水溜りを踏むごとに
グシャッグシャッという音を立て
その度に足指のシモヤケが悲鳴を上げる

冷たいよ〜

もちろんシューズは
凍るような雪水でグショグショ状態

無理をしてでも
雪の溶け切った車道を走れば良かったと…

余計なところで
老いぼれジジイのマジメさが出てしまったか

途中でこんな雪の中
珍しく走ってた若いランナーに遭遇

上下ウィンドブレーカー姿で
いかにも走り慣れてる感じの…

5キロ過ぎの交差点を曲がってから
僕の後ろを走ってきたらしく
あっという間に追い越されちまって…

正真正銘のアスリートランナー?
速いメンバーたちよりももっと速そうな…

雪道に残された彼の足跡をなぞったが
ポンコツジジイがいくら頑張っても
絶対に届かない広いストライドの幅

1メートル20〜30センチはあっただろうか?
速いはずだこの雪の中で
ゆっくり走ってるように見えたのに…

そんな彼を追うのをやめて
いつもの自分のペースで…



それでも今日の氷点下の気温
雪が舞う中での10キロジョグ
ポンコツジジイにしては全然マシで…

最近は普通に走ってても
キロ6分半を容易に切れるようになってきた
それ自体は喜ぶべきことだと…

今日の若いランナーみたいに
あんなに高く脚は上がらないし
ストライドも広くないけど…

みっともないジジイのフォームでも
6分半を切れれば…

もうすぐ古希なんだぜ!

我ながら
アッパレだと…







ジョグを終えてシャワーを浴びてから
かかりつけの内科医院まで
診察の前の採血のために…

天候や気温のせいなのか
或いは時間帯が良かったのか
内科医院は思いのほか空いていた

ほとんど待ち時間もなく
いつも笑顔のコケティッシュな看護師さんに
名前を呼ばれてウキウキと…

さぁ〜血を採るよ〜と
友だちに話しかけるみたいに…

そんな彼女の親しげな口調や態度が
エロジジイには何とも嬉しい

今日はいつもより検査項目が多いので…
そう言いながら
コケティッシュな看護師さんは楽しそうに…

え?
検査項目が多いんですか?
なんか引っかかることでもあったっけ?

いえそうじゃなくて
年に一度は詳しく調べるのが定例で…

ホントに?
なんかねぇ前はそうでもなかったけど
歳取るとさ〜些細なことが気になって…

あら?
そういえば今度の4月で?

カルテを見ながら
彼女が何気に触れてきた僕の年齢

そうなのさ
ついに古希70歳の大台なんだよ〜

とてもそんな風に見えないわね〜
最近って男の人も
見た目じゃ年齢なかなかわからなくって…

そんな彼女の言葉
素直に喜んでいいのだろうか?

でもねぇ
ちょっとした仕草や姿勢に出てくるんだよ
隠しきれない年齢がさぁ
気をつけないと…

そう言いながら
初めてこの内科医院を訪れた
20年近く前のことを思い出していた

あの頃は
このコケティッシュな看護師さんを見て
あまりの可愛さに驚いたけど…

よ〜く考えると
その彼女もいまは
おそらく40代になっちまってるはずで…

当時は独身だと思ってたけれど
さすがにもう人妻なんだろうなぁ
詳しくは全く知らないし訊かないけれど…

でも
お腹が大きくなったところ
一度も見てないなぁ
赤ちゃん産んでないのかなぁ?

それとも
しばらく見なかった時期もあったから…

そんなことを頭に思い浮かべながら
引き寄せられて彼女のお腹に触れてる
自分の手をどうしていいのやらと
困ったような嬉しいような…

そんな複雑で落ち着かない気持ち
採血のたびに感じていた
長い間にわたって…

ときには勘違いして
もっと仲良くなれるんじゃないか?
ひょっとしたらと
淡い期待を抱いたりして…

でも冷静になって考えると
やっぱり欲望にまみれた
エロジジイの勘違いでしかなく…

そう思いつつ20年近くも
この内科医院に通い続けて来たけど…

まぁ人間なんてそんなもんさ
つまらないことにシアワセを感じたり
ちょっとしたことを不安に思ったり…

振り返ってみれば
人生を左右するほどにも思えたことが
いま思うとそんなに大したことでもなくて
どうしてあんなに苦しんでいたのかとか…

そう感じるいまの自分が
マトモなのかそうじゃないのか
わかりはしないけど…

そうやって生きてきたことだけは確かだから
これからもまた同じように生きてくんだろう

まるでオオゴトみたいに
些細なことにも一喜一憂しながら…

それでもいいさ

というか
そうやって生きて行くしか出来ないと…

死ぬまで
笑ったり泣いたりしながら…

後悔してもしなくても…



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