えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
ありのままに、ユーモラスに......♪

第6章 ホルモン療法 18.

2007年09月22日 | 乳がん闘病記
18.  2005年10月21日。術後6ヶ月目の定期検診の結果を聞きに行く。胸部のCT検査と血液検査の結果、胸はもちろんのこと、肺にも肝臓にも問題はなく、腫瘍マーカー、総コレステロール、骨密度にも問題ないと言われ、安心する。こうして、自らはまった迷路からサイモントン療法によって抜け出し、半年目の検診も無事クリアしたが、その頃から年末にかけて、今度は肉体的な副作用に次々と悩まされることになる。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 17.

2007年09月20日 | 乳がん闘病記
17.  迷路から抜け出し、久々に長いトンネルを出て浴びた光が嬉しかった私は、サイモントン療法のプログラムの中で考えた“自分が喜びを感じること”に目を向け、早速実行することにした。発病当初から「どうせがん患者として辛い思いをしたのなら、その経験を活かしたい。同病者の役に立ちたい」とずっと思ってきた。経験者にしかできないことがあるはずだ。できることから始めよう、思いつくことから手をつければいいと思った。 そこで、N医科大学付属病院の待合室で繰り返し見ていた広報ビデオを思い出した。「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」への協力を呼びかけるものだ。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 16.

2007年09月18日 | 乳がん闘病記
16.   こうして、原点に戻って自分の病気、自分の体に向き合うことができるようになった私は、それまで気づかなかったことに気づくことができたり、振り回されていた事柄について発想を転換できるようになったりした。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 15.

2007年09月16日 | 乳がん闘病記
15.  私たち文明人、特に現代人は、病気になるととかく西洋医学に頼りがちだが、対症療法が基本の西洋医学には限界がある。とりわけ精神面での対応がむずかしいことを、私は実体験から思い知った。  でも、自分の中に本来備わっている「目には見えない叡智」、「自分の中に宿る医師」、つまり“自分の内なる力”を信じれば、西洋医学に全面的に頼らなくても、治せる場合や部分もある、ということだろう。考え方の転換次第で、西洋医学の限界を自らの力で補うことができるということだ。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 14.

2007年09月14日 | 乳がん闘病記
14.  この本の中で最も印象的だったことの1つは、「目には見えない叡智」のくだりだった。少し長くなるが、文体を変えて引用してみる。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 13.

2007年09月12日 | 乳がん闘病記
13.  ヨガのS先生に紹介された本に直感的に惹かれるものがあったので、早速ネットで調べてみた。  「サイモントン療法」とは、アメリカの腫瘍学の権威であるDr. Carl Simontonが開発した、がん患者とサポーターを精神面でサポートするための癒しのプログラムだ。心や感情が病気の原因や治癒過程に大きく影響することが確認されているにもかかわらず、精神面をサポートしたり強化したりする体系的なプログラムがないことに着目し、開発されたものだ。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 12.

2007年09月10日 | 乳がん闘病記
12.   私が精神的に追い詰められている状態を、隠しおおせない人物が一人いた。それはヨガ教室のS先生だった。9月のある日、いつものレッスンの後、S先生はどういうわけか唐突にある本を紹介してくれたのだ。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 11.

2007年09月08日 | 乳がん闘病記
11.  「がん」の2文字の重みも、ときには負担になった。生活の質を落とすもっと辛い難病がたくさんあるのに、なぜか“がん→生命の危機”と、とかく短絡し、「がん」の2文字に脅かされてしまうのはどうしてなのだろう。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 10.

2007年09月06日 | 乳がん闘病記
10.   さらに、私を精神的に追い詰めたことには、“痛みの相対化”が一役買っていた。一般的に、人は痛みに耐え、それを乗り越えようとするとき、無意識のうちに痛みを相対化するものだと思う。「自分よりもっと辛い思いをしている人は大勢いる…自分の状況など軽い方だ…」そう思うことで、痛みを痛みと思わないようにしがちだ。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 9.

2007年09月04日 | 乳がん闘病記
9.  私をあの“不安と混沌の悪循環”に陥れたのは、確かにエストロゲンを抑える注射が犯人だったが、それだけではなかった。情けないことに、私自身が自ら陥っていた面もあったのだ。あの悪循環の中で物事を前向きに考えにくくなった私は、がんになった原因追求の迷路に自らはまってしまう…。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 8.

2007年09月02日 | 乳がん闘病記
8.  こうして、放射線療法、ホルモン療法ともに、治療を受けながら共通の大きな疑問に私は突き当たったのだ。「どうしてM先生もY先生も、副作用の説明が不充分だったのだろうか?」 その理由を考えてみた。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 7.

2007年08月31日 | 乳がん闘病記
7.  先に紹介したVOL-NEXTという会社のサイトなどのしかるべき情報を、冷静に注意深く読んでいれば、中途で中止したLH-RHアゴニスト製剤の効果と、私が実際に苦しめられた副作用とが言及されていることに気づいたかもしれない。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 6.

2007年08月29日 | 乳がん闘病記
6.  ところが、皮下注射を5回繰り返したところで、ふと不思議な現象に気がついた。この一連の“不安と混沌の悪循環”が、月の半分がひどく、残りの半分で軽快していくらしいという、一定のリズムをもっていることだった。“悪化と軽快の波”に明らかな規則性があることを感じ始めたのだ。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 5.

2007年08月27日 | 乳がん闘病記
5.  自分のこんな状態を、家族にも決して言えなかった。妹にも言えなかった。心配をかけたくなかったのだ。がんになっただけでも充分心配かけているのに、さらに頭までがおかしくなっているなんて、どうして言えようか…。 . . . 本文を読む
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第6章 ホルモン療法 4.

2007年08月25日 | 乳がん闘病記
4.  最初は集中力がないと感じる程度だったのが、時間とともにそれはどんどんエスカレートしていった。それは、ぼぉっとするなどという生ぬるいものではない。花粉症の薬を飲むと無性に眠くなるときがあるけれど、そんな生やさしいものでもない。それは、今まで経験したことのないような、異様な、不気味な、病的な度合いだった。 . . . 本文を読む
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