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暑いくらいに暖かかったり、寒いくらいに涼しかったり、暑いんだか寒いんだかよくわからない秋の日が続いていますね。朝晩の気温差も大きく、この波?ブレ?が秋の特徴でしょうか。
今日は、予定していた孫守りのお役目から急きょ放免されたので、友人を伴って2ヶ月ぶりに帰京する息子の布団を干したり、掃除したり...。
ベランダで布団を取り込んでいると、汗ばむくらいの陽射し...雲ひとつない蒼穹...家にいるのはもったいないなぁ...。散歩にでも出たいところだけど、昨日里山を歩いてきたばかりだし、これから出るにはちょっと遅いし...。たまった録画番組見て過ごす? ブログ更新? いやぁ、どっちももったいないなぁ...(ブログ読者のみなさま、ごめんなさいm(__)m)。
そうだ、ここでお茶しながら本読もう!
思い立つや、あれこれグッズを持って上がってきました。アイロンも当ててない、テーブルクロスじゃないクロスをかけ、おやつもたいしたものはなくて寄せ集め...紅茶はティーバッグでいいや! 秋の日は短いもん、ぐずぐずしてたら日が暮れちゃう。
陽射しを浴びていたら、「暑い、暑い...」 羽織っていたものを脱ぎ、時折り吹き抜けるそよ風に「あぁ、気持ちいい...」
外にいると、さまざまな音が聞こえるものですねぇ。鳥のさえずりはもちろんのこと、昼間なのに ♪スィッチョン、スィッチョン♪ と虫の音も...。
ペアガラスで遮断されている室内では聞こえない、少し離れた道路を走る車の音。あ、どこかで草刈りが始まった...。
姿は見えねど、ジェット機の音がしているなぁというときもあれば...
♪ブン、ブン、ブン、ブン♪ とヘリコプターが真上を飛んだり、小型機が通り過ぎたり...。はたまた、飛行機と似たような軌道で、カラスが飛んで行ったり...。
突然、♪カ、カ、カ、カ、カ、カ、カ、カ、カ...カン、トン、カン、トン、カン、トン、トン...♪ と、金管的な音と木管的な音とが入り混じった音が聞こえてきたので音源を辿ってみると、斜向かいの家の雨どいで......
おやまぁ、君だったのね、シジュウカラ君! 何をつついているの?(リンク画像でわかります。たぶん...?) そう、どんぐりを雨どいに打ちつけて殻を割り、実を取り出そうとしていたのです。
独特の、落ち着きのない動きで虫が飛んでる......トンボ? いやぁ、あんな飛び方はしないでしょう...。え?いや、やっぱりトンボだ。随分目まぐるしく飛ぶのねぇ。
え゛っ!? 隣の家のベランダに何度もやって来てるのは、まさか...スズメバチ! しかも特大!! 「いやーん、こっちに来ないで~!!!」
もちろん、人の気配も聞こえます。道を歩く小学生の話し声♪...どこからともなくピアノの音♪...
あぁ、どこからか香ばしい匂いが...何かを焼いてる匂いだなぁ、これは...。おやつの時間かな?
ヘンリー・D・ソローの『森の生活 ―ウォールデン』を読んでいて、心に留まった文章をノートに書き抜いたり...。ソローは30代でこんなことを? へぇぇぇ、なんて。
去年の2月に塗り替えて、きれいになったベランダの壁にふと目をやると、この1月に突然始まった母の介護でパニックだった日々を思い出し...もし外装工事を今年に予定してたら、延期する羽目になったかも...去年やっておいてよかったなぁ...なんて、しみじみ。2度の大雪に見舞われた厳寒の日々、母のために必死で奔走していたときは、先の見えないトンネルに突入した気分だったけど、あぁ、今こうして、またこんな時間が持てるようになったのね...ありがたや、ありがたや...。
それにしても、ほんとに雲ひとつない高い空...。 そうだ、曇りガラスのボディの万華鏡をのぞいてみたら、きっときれいよ......
時計を全く見ずに過ごし、すっかり充足して腰を上げると、ちょうど2時間が経っていました。のたり、のたり...(^_^; でも、とっても幸せ~(*^▽^*)
「ぼくは少なくとも自分の生活様式にある強みをもっていた。それは、社交とか劇場とか、楽しみを外に求めなければならない人にくらべて、ぼくの場合は生活そのものが楽しみになっていて、いつでも新鮮さを失わないということだった。」 by H・D・ソロー
ベランダで秋の午後のひとときをちょこっと過ごしただけで、こんなに五感でいろいろなことが楽しめるんですもの...大自然の中で自給自足で暮らしたソローの一時期の暮らしでは、こんな言葉が口をつくように出てきたとしても、不思議はなかったでしょうね。そんなことを思った秋の昼下がりでした。