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一昨日の日曜日、高江洲 愛(たかえすめぐみ)氏のハープのコンサートを、地元で夫と聴きました。高江洲氏は稲城市で生まれ育った稲城市民で、小中学校ともに我が家の娘と息子の同窓生であり、また、共演のフルート奏者の丸田悠太氏も稲城市民という、地元由来のコンサートでした。ハープに興味がありますし、地元の若者を応援したい気持ちで、足を運びました。
その音色と曲線的な形から「楽器の女王」とも呼ばれるハープは、wikipediaによると、「起源は狩人の弓ではないかと考えられている。最も古いハープの記録は紀元前4000年のエジプトと紀元前3000年のメソポタミアのものではないかと言われている」そうで、「現代の西洋音楽の独奏やオーケストラ、室内楽などで広く用いられているハープは、ダブル・アクション・ペダル・ハープである。これは、主に47本の弦を変ハ長調全音階で張り(半音低く調律された白鍵のみのピアノのイメージ)、7本のペダル(上から順にフラット、ナチュラル、シャープ)を足で操作することにより、各オクターブのハ、ニ、ホ、ヘ、ト、イ、ロそれぞれの弦を同時に半半音上げたり、全音上げたりできるようになっているハープである」そうです。
高江洲氏がこの日使っていたハープは、グランドハープとかペダルハープとか呼ばれるもので、機能的には、上述のダブルアクションペダルハープでもあります(くだんのこのページが詳しいです)。
彼女が演奏の合間に解説してくれました。
・大きさは…高さ1m80cm、幅1mちょっと。
・弦は…47本、低音弦はスチール・中音弦はガット(gut:羊などの腸で作った細い紐)・高音弦はナイロン製。弦には識別のために色がつけられており、各オクターブのハ(C)の音が赤・へ(F)の音が黒(青)
その他、彼女がハープに関して訊かれる質問ベスト3を紹介してくれました。
Q:どうしてハープを始めたのですか?
A:小学2年生のとき、クラスにイタリア人の転入生が入り、お母さんがハープの先生だったので習い始めたのがきっかけ。
Q:どうやって運ぶのですか?
A:専門の業者に頼む。自分で運ぶときは、車に布団を敷き、ケースを横にして入れる。
Q:値段は?
A:幅はあるが、大体車1台分から。この日のハープは国産車2台分。
また、こちらのサイトに、よくあるQ&Aが載っています。特に、ペダルの仕組みがよくわかります。
ハープの説明が先になってしまいました。コンサートのプログラムは以下の通り:
(拡大してご覧ください。ピンボケでごめんなさいm(__)m)
前半はソロ演奏、後半の2曲目からフルートとのデュオ演奏でした。
アンコール曲は、ロバート・マクスウェルの「引き潮」と、ジャック・イベールの「間奏曲」(デュオ)でした。
オーケストラの中でのハープ演奏は生で聴いたことがありますが、ソロでは初めてでした。優しい音色と、ハープの特性から多用されるアルペジオとに、身も心も癒されました。ハープとフルートによる「カルメン」も異色の味わいでよかったです。
前半の「泉」では、高江洲さんが稲城市内で撮った水の風景を、「月の光」では同じく夜景を、バック映像で流しながら演奏するという演出もありました。
また、生まれ育った稲城市への想いや、育った過程での思い出なども演奏の合間に語られ、親近感やお客さんとの一体感の漂う、ほんわかした演奏会でした。
また、以前住んでいた街の友人に声をかけてもらい、久々に話すことができました。お子さんが高江洲さんと同学年なので、同級生のお母さん達に声をかけて数人でいらしたとのこと。これも、高江洲さんの結んでくれたご縁ですよね。
高江洲さんは背が高く、ポスターの写真より実物の方がよほど美しい、舞台映えする女性です。指も長くてきれいで、ハープ奏者にふさわしい手でした。これからも、その美しい手で、優しい調べを奏で続けてくださいね。地元住民として、同窓生の親として、密かに応援しております(#^.^#)