えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

最近の新聞記事より ~アベノセンゲンに「マジか!」~

2020年04月11日 | 新型コロナウイルス

(↑ from my garden:本文の内容とは関係ありません)

 

 東京新聞朝刊の「本音のコラム」欄に最近掲載されたコラムを2編、紹介します。なお、投稿された日付時点での内容であることをご了解の上、お読みください。

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 マジか!の効用  斎藤 美奈子(文芸評論家)(4月8日付朝刊より)

 このところ、日本中から連日「マジか!」の声が聞こえてくる
 新型コロナウイルス感染症対策として、「和牛商品券を配ります」
 マジか! お肉より日本銀行券だろ。
 「全世帯に2枚ずつ布マスクを配布します」
 マジか! あんたはアベノマスクかい。

 こうした声に対し、いまは国難なんだから政府の批判や牽制(けんせい)は控えろという人たちがいる。
 それ、話が逆だから。
 第一に私たちは主権者だ。口を出すのは当たり前である。第二にこんな時だからこそ知恵を結集する必要がある。おかしな策に対しては「マジか!」といってやったほうがいいのである。
 現に「マジか!」の連呼で和牛商品券案は立ち消えた。布マスク2枚は決行の由だが、現物支給じゃ人は納得しないと高官は気づいただろう。
 「自粛を要請するなら補償とセットだろ」コールでさすがの政府も重い腰を一応上げた。無策な政府に仕事させるには市民の批判と外部のプロの提案が必須。黙っていたらどうなることか。

 「マジか!」な局面はまだ続く。検査のハードルは相変わらず高い。30万円給付の内実はトホホだし、39兆円の財政支出も中身は不透明。行動は自粛しても批判は自粛しちゃだめだ緊急事態宣言の発令を歓迎している場合じゃないひるまず「マジか!」を続けよう

 

アベノセンゲン  三木 義一(青学大名誉教授)(4月9日付朝刊より)

 安倍政権がついに緊急事態宣言を東京など七都府県に出した。アベノミクス、アベノマスク、アベノセンゲンだ。
 国民の命に関わることだし、医療関係者も求めていたことなので、宣言をすること自体は理解できる。しかし、なぜ休業補償をしないのだろう。確かに公務員等の給与受給が確実なところは自粛するだろうが、日銭がなければ困る零細業者はどうしたら良いのだろう

 さらに、なぜ今なんだろう。2月以降、連日のコロナ報道で、多くの国民は行動を自粛し、すでに飲食業などの経営は危機に瀕(ひん)している。しかも、2月27日には首相が法的根拠もないのに、突然に小中高校の休校要請を行ったではないか。それほど必要性を自覚していたなら、なぜその時点で行わなかったのだ。あの時点では根拠法がなかったといっても、検察官の定年延長をはじめ、いくらでも法解釈をねじ曲げてきたではないか
 むしろ、あの時点で、「オリンピックよりも国民の命を一人でも多く救うため、緊急措置を実施させていただきたい。もちろん、この責任は首相としての私が負い、コロナ騒動が収まったら速やかに辞任いたします」なんて宣言をしたら、これまでの数々の不正も吹き飛んで、名首相としてその名が永久に残ったかもしれませんな~。惜しかったね~。逆に今回の宣言は、アベノー・センゲン!

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 (※段落のブロック分けと文章の太字化は、ブログ管理人によります。また、読みやすいように、漢数字を算用数字に置き換えています。)

 

 斎藤氏のコラムが出た後、緊急経済対策の総額は108兆円と発表されましたが、これにはAB(ドイツ語読みしてね)政権お得意のまやかしが隠されているようですね。4月10日付の東京新聞朝刊の「こちら特報部」欄によると、「政府が国費などから財政支出するのは39兆5千億円民間が拠出する42兆円程度や、企業の税金や社会保険料の支払いを1年間猶予することで見込む26兆円なども加わっている」由。さらに、野村証券の美和卓チーフエコノミストは「前年度補正予算の未執行分も加えるなど、げたを履かせている。特に税と社会保険料の支払い猶予分の26兆円は、全企業が払えなくなる前提で算出した非現実的な数字そこまで膨張させてでもサプライズ感を演出したかったのだろう」と指摘していることを報じています。

 4月5日付同欄に掲載された「『アベノマスク』という愚策」というコラムの中で、前川 喜平氏(現代教育行政研究会代表/元文科省事務次官)はこう言っています。「首相の最大の関心事は国民の健康ではなく政権の支持率だ。」 耳目を引く策を打ち出し、手なずけたメディアやSNSを駆使して世論を作り出し、数々の腐敗を糊塗してきた、とも。ご存知のように、前川氏はAB首相に煮え湯を飲まされた人ですが、官僚として首相のやり方や人となりをつぶさに見てきた人でもあると思います。

 さらに前川氏は、別の文章の中で、教育勅語について「我慢と自己犠牲を美化する教育勅語」と表現していますが、教育勅語といえば、AB首相が大好きで、小学校の道徳教育として復活させようとしているものではありませんか。そして、今回の「アベノセンゲン」は、まさしく国民に「我慢と自己犠牲」を強いる内容ですよね。

 「国民のみなさまの命と健康を守るため」と、何度ABさんの口から聞いたことか! でも、今や「100年に一度の国難」とも言われ出している危機事態に及んでさえ、ABさんはこれまでと同様、まやかしやごまかし政策で国民を騙し、脅しで「我慢と自己犠牲」を強いるのですね。政権の支持率と、改憲という自分の夢の実現のために…。
 本当に国民の命が大事で、医療崩壊を防ぎたいのなら、ステルスF35の爆買い(1機が120億円ですよ)など止めて、医療現場に予算を回せばいいではないですか…設備を充実させるとか、治療に当たる医療スタッフの手当て増額のために補助するとか…。外出自粛を徹底させたいなら、検査体制を整えて感染者を正確に把握し、本人に感染者であることを認識してもらうのが先ではないですか…あるいは、医療現場の生の情報を正確に国民に発信し、正しく怖がってもらえばいいではないですか…。経済が大事なら、やはり武器の代わりに潤沢な予算を隅々まできめ細やかに投入して休業補償し、連鎖倒産を防げばいいではないですか…。
 このままだと、本当に医療現場は崩壊して救われるはずの命が失われ、休業補償が不足して自殺者が増えるかもしれません。そうなったら、それはコロナのせいではなく、政策ミスによる人災ではありませんか?

 こんな政権なのに、「他に任せられる政治家がいない」「野党がダメだから」という理由で、少なからずの国民がこの政権とこの政策を今もって支持するのでしょうか…。
 また、ネットの匿名掲示板では現在、感染者数が急増している東京都民と地方民との間で、ののしり合いが発生中とか。ちょっとちょっと待ってください。国民がそうやって分断する状態は、権力者の思うツボですよぉ。自滅してどうするんですか…(^^ゞ

 因みに、前川氏は同コラムで、アベノマスクについてこう書いています。「3日の朝日新聞によると、この策は、『経済官庁出身の官邸官僚』が『全国民に布マスクを配れば、不安はパッと消えます』と発案したのだという。首相にこんな『英断』をさせられるのは、今井尚哉首相秘書官しかいない」と。さらに、「2月27日の突然の『全国一斉休校要請』も彼の発案だった」とも言っています(^^; 

 

 す、すみません、また長くなりましたm(__)m 最後までご高覧くださり、ありがとうございました

 今井首相秘書官ね、名前覚えておこうっと…&今日は庭仕事やスフレパンケーキを作ったりして(後日記事にしますね)過ごしたtakuetsu@管理人でした(^^ゞ

 


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2 コメント

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ほんとにそのとおり!! (chika)
2020-04-17 11:35:59
全面的に賛同しますー
返信する
chikaさんへ:ありがとう!!! (takuetsu@管理人)
2020-04-17 23:41:33
chikaさ~ん、どうもありがとう!!! 
長い文章を読んでくださり、全面的に賛同してくださるなんて、どんなに励みになることか!
感謝ですm(__)m
返信する

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