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今から七年前の11月の九州場所、
臥牙丸は、
苦手な玉鷲とぶつかり物言いに持ち越した。
取り直しとなる。
が、
この108秒のぶつかりは、
玉鷲の寄り切りというカタチで、
終わった。
臥牙丸は、
デカくパワーの突っ込み相撲。
パワフルな土俵の怪物やった。
そんな臥牙丸が、
今度こそ勝ちたいと組み合った玉鷲。
しかし、
108秒は、
臥牙丸に、
無情なため息を吐かせた。
ケイジロウ、レフティ、
今度こそという決意が砕かれるときがある。
そういうとき、
投げやりにならず、
最突進の心を持て。
臥牙丸のように。