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『ボク』は死んだ、と思った。
その時「おめでとうございます! あなたは抽選に当たりました。 あなたは大きな過ちを犯して死んだ罪な魂です。が、もう一度下界に戻って再挑戦するチャンスをもらいました!」と声がした。
面倒くさくて断るが 断れない、と言われ『ボク』は生き返り「小林真」といういじめられっ子で成績も悪い絵の好きな自殺した中学生として生活していくこととなる・・・
映画館の宣伝を観ていて けたたましい大阪弁の男の子の声がやけに印象に残っていたものの さほど観たい!とは思えなかったのですが ついついなんとなく観てしまいました

主人公は前世の記憶がありません。 ただ、重い罪を犯した、とだけ聞かされ、『小林真』の家族と暮らしていきます。
人が良いだけの父、実は不倫をしていた母、弟をバカにしている成績優秀だが自分のことしか考えない兄。 憧れていたかわいらしい後輩は援助交際をしていた。
こんな環境の中で絶望し、自ら死を選んだ『真』として生きていくうちに 主人公は 自分ひとりで生きているのではない、と気づいていきます。
新しい友達もでき、家族みんなが自分のことを とても大切にしてくれている・・・そう気付いた時に『ボク』は前世の自分の罪に気づきます。
中学生の複雑な心の揺らぎが素直に描かれていて もう中学生ではない自分は「そんなに意地をはらなくても・・・」などとハラハラしながら観ていました

今はもうない『玉電』あとを友人とふたりで歩くシーンは実際の写真がふんだんに出てきて 自分も一緒に歩いている気分になりました。
私的には好きな雰囲気の映画でした。
暑い夏を映画館でこうして静かに過ごすのもあり、です
