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イサム・ノグチといえば広島市民にとって忘れられない作家のひとりではないでしょうか。
平和大橋のデザインをした方なのです。
そのイサム・ノグチを育てた母の物語と聞いて これは観なくては、と興味津々で観に行ってきました。
20世紀初頭のアメリカ、文学を学び女性の自立を考えていたレオニーは日本人詩人と出会い彼と恋に落ち、彼の子どもを身ごもるものの彼は日本に戻ってしまう。
その後彼を追い 息子を連れ日本にやってきたレオニーを待っていたのは 女性を蔑視し、既に日本人の妻を娶っていた夫だった。
夫と別れ、新たな命を宿していたレオニーはその才能を見出し、イサムに自分たちの住む家を設計させる。
そして、イサムをひとりアメリカに旅立たせる。
レオニーの生きた時代の生きにくさを感じました。
でも・・・あまりのレオニーの強さに少々引いてしまいました

それに野口米次郎の身勝手さにもあきれちゃいましたし・・・
映画の中のエピソードも いきなり本人の意志確認もせず 息子を医学部から芸術家にさせようとしたり、娘の失恋話が出てきたり ちょっとついていけない部分がありました。
私にとっては思ったほどの感銘は受けられない映画でした。
しかし、彼女の生きた時代は女性にとっては大変な時代だったのだろう、ということは伝わってきました。