
昨年だったか今年の初めくらいだったかテレビのニュース番組で 四国の過疎が進んだ町でお年寄りがタブレット端末を操作しながら町内の葉っぱを出荷するビジネスで大成功している、というのをやっていました。
おしゃれなお料理に飾られている紅葉の葉っぱや蕗や蓮の葉にお刺身などが乗っている、というのは時々見かけますが その葉っぱを売っているというのです。
これはすごいアイディアだなあ、と感心したので覚えていたのですが この映画はそのビジネスを立ち上げた人々の物語です。
・・・といっても ドキュメンタリーではなく あくまでドラマなのですが 過疎に悩む四国の田舎町でご老人たちが生きがいを持って生きていくというところは現実そのままだと思います。
徳島県の大勝町は四国で最も人口が少なく高齢化が進んでいた。 ある年、主幹産業のみかんが全滅してしまい、人々はすっかり希望を失っていた。
農協職員の江田は ふとしたことから 町にたくさんある葉っぱを料亭などに料理のつまとして売り出すことを思いつく。
多くの人が「葉っぱを売ってお金になるのならこの町は御殿だらけだ。」と相手にしなかったが 自分を抑え夫のいいなりに生きてきた薫、都会に住む息子や孫から相手にされず 老人ホームに入るよう言われている花恵は江田と一緒に葉っぱを売り出すことにした。 最初は失敗を重ねていたがそのうちに注文が入るようになってきた。
花恵や薫の幼馴染の路子は花木農家をやっていた父と合わず都会に出ていたが母の看病のために町に戻ってきた。 そして花恵や薫の葉っぱビジネスを手伝うようになっていく。
それぞれが抱えていたものを見つめなおし、未来へと進んでいく・・・
上映館の少ない映画ですが 爽やかな感動がありました。
それに、自分が年老いた時にはどう生きるのか? 考えさせられました。
機会がありましたら ご覧くださいな。