暑い日が続き体調が思わしくない日が続くと 一日中エアコンの効いた部屋のベッドに寝転んで本を読み倒して過ごしたくなります。
そんな だる~い気分の私が選んだのが香月日輪さんの『妖怪アパートシリーズ』です。
中学生の時に両親が急死し親戚の家で肩身の狭い思いで過ごしていた主人公は 寮のある商業高校に合格し、自立を目指して家を出ます。
しかし、なんと入いる予定だった寮が火事で焼けてしまい、途方に暮れていたところ縁あって 寮が立て直されるまでの間、古めかしいアパートに住むことになります。
そこで出会ったのは個性的な人間たちと人間ではないモノたち・・・
主人公稲葉夕士は多くの出会いからいろんなことを学びます。
これは児童書なのですが 私は児童書とかファンタジー小説が好きなので楽しく読みました。
オトナの私が読むと まあ・・・ひねくれた感想を持つ場面も多いのですが 小学生や中学生たちがこの本を読んで素直にいろんなことを考えてくれたらどんなにいいかなあ、と思いました。
香月さんの作品は『おじいちゃんと魔法の塔シリーズ』も楽しく読みました。 こちらも まあ児童文学だよね、という内容なのですが 子どもの作品だからといって決して手抜きをしてはいないし 子どもに向けてのメッセージもストレートに書かれています。
ゲームやケイタイばかりをいじってないで 子どもたちにはぜひ本にたくさん触れてほしいと思います。
学校から出された推薦図書がつまらなかったら こういった本を読んで欲しいです。
本って視覚的には文字ばかりだからつまらないかもしれないけど実はひとりひとりの想像力でゲームの世界以上に楽しい世界が拡がるんです。
たっぷりある夏休み、子どもたちが たくさんの本に出会い、ステキな経験ができますように