
麹町の裏通りにある菓子屋「南星屋」は主人の治兵衛、娘のお永、孫娘のお君の三人で営まれている。
日替わりでいろいろな菓子を提供し、人気を博していた。
治兵衛は旗本の二男で出生の秘密を抱えているため 武士を辞め菓子屋になり全国をまわって修行をした。
そんな治兵衛のもとに菓子にまつわる様々な出来事が起こってくる。
治兵衛やお君を中心とした江戸時代の市井の人間模様が描かれています。
読み終えると 人生いいことばかりじゃないなあ、というほろ苦い思いが残りました。
職場の同僚が教えてくださった本です。
弱い立場の人間が街の片隅でひっそり生きていく・・・そんなお話でした。
ストーリーはおもしろかったのですが 悲しいお話が苦手な私、あんまり積極的には読まないジャンルの本でした。