
前作『柿のへた』の続編になります。
小石川御薬園の御薬園同心の水上草介は 草木を愛する飄々とした人物。
彼の元にはいろいろな人が集まってくる。 今回は見習いとしてやってきた吉沢角蔵は融通の利かない堅物で園丁たちからの人気は悪い。
しかし、草介は吉沢の中にやさしさを見つける。
草介に何かと厳しいことを言いつつ草介を気にしている千歳にも縁談が持ち込まれ、草介は今まで感じたことのない不思議な感情を持つ・・・
草木を愛する草介を巡る物語です。
草介は前作よりは自分の千歳に対する感情に気付いてきてはいるようですが ふたりの間に新たな展開が起こるのはもっと時間が必要なようです。
このふたりの間に進展がありそうなのでこの物語はまだ続くのではないでしょうか。
続編が出たらぜひ読みたいと思います。