芍薬 (しゃくやく)

日野市落川にお住まいの生徒さんがお庭で育てられた芍薬(しゃくやく)の花を頂戴しました。教室に飾らせていただいています。ありがとうございました。芍薬(しゃくやく)は、ボタン科・ボタン属の花で、春から初夏の季節に開花します。「立てば芍薬、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合の花」と、美人の形容に用いられるように、昔から広くその美しさが認められ、愛されてきました。意外なことに、花言葉は「内気」「恥じらい」「はにかみ」です。中国では、牡丹の「花王」に対して、芍薬は「花相」(花の宰相=王の政務の補佐)と呼んだそうです。もともと日本には自生せず、奈良時代のころ中国から薬草として渡来したと云われています。ヨーロッパでは薬草として、また観賞用として古代から好まれてきた花で、芍薬の洋名「ペオニア」(Paeoniae Radix)は、ギリシア神話の神々の医師(ペオン)に由来しているそうです。