よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

小さい春

2008年02月25日 | Weblog
この二月、二度大阪に行った。

最初は、関空から堺市へ行き、和歌山の加太というところに泊まった。
海辺の山の上、絶景の場所で、目の前の海に淡路島が横たわり、西北には神戸のビル群まで見える。
久しぶりに大自然の中に身をおいた気がした。

二度目は大阪駅北口の再開発区域の36階建てビル。
36階の南・西・北がガラス張りのホールに入り、息を呑んだ。
今度は、泉南、淡路島、明石大橋、六甲連山、宝塚・福知山、箕面、吹田、高槻方向までひとつの部屋、三つの窓から臨める。大阪湾、阪神地方が一望出来る。
西の方では雪が降っているが、眼前の大阪湾は光り輝いている。
ひと目何百万の人がこの視界の中にいるとは。

東京でも同じような高さから景色を見たことがあるが、これほどの「美しさ」は感じなかった。大阪の景色は、空から見ると、美しい。

高知にも寒い風と小雪が吹き荒れた翌日、地元の五台山に登ってみた。
頂上の展望台に上ると、風も吹き尽くしたか穏やかで、空は晴れ渡り遠くの山々も隅々まで見渡せる。

西の天狗方向、西北の石鎚連峰方向、東の香北の谷間から見える徳島の山々、いずれも高いところが雪をかぶって白く輝いて見える。

南も眼下の孕(はらみ)の山の向こうに、外海(土佐湾)が見えて、水平線が丸みを帯びていると感じられた。

腕前のよいカメラマンがいたら、いい写真が撮れたろうに。
50年もこの土地にいるのに、これほどの眺望を初めて得た。

まだ、生まれて初めて、があることを知った。

赤く白く 梅の花が 咲いている



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