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やまがみ容疑者 減刑署名が4000人超え、中国ではフィギュア化…行き過ぎた“持ち上げる”風潮に「待った」の声
安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件が発生して、間もなく1カ月が経とうとしている。捜査が進められるなか、やまがみ徹也容疑者(41)の“減刑”を求める署名が7月15日にネット上で始動。8月1日時点で4000人を突破し、その動向に注目が集まっている。
この署名活動は、署名サイト「Change.org」上で検察長官宛に開始されたもの。同サイトではやまがみ容疑者の減刑を求める理由として、《過酷な生育歴》《本人が非常に真面目、努力家であり、更生の余地のある人間である事》を挙げている。 「やまがみ容疑者は幼少期に父親を亡くしています。
母親は’90年代に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に入信し、多額の献金をした末に’02年に自己破産。やまがみ容疑者は奈良県有数の進学校に通っていましたが、家庭の経済破綻によって大学進学を断念しました。
高校卒業後は海上自衛隊に入隊しましたが、わずか3年で退職。それ以降は、派遣社員やアルバイトとして職を転々としてきたそうです」
同サイトには、こうした生い立ちのやまがみ容疑者を同情する声が寄せられている。 《彼には恨みだけの人生を歩んで欲しくない》 《やまがみ徹也の人生は、かわいそうだったと思う。人生やり直して欲しいと思う。もう一度チャンスをあげたい》 やまがみ容疑者を擁護する動きは署名活動だけにとどまらず、他方面でも“持ち上げる”風潮が生まれているという。
「ネット上では一部の人たちの間で、やまがみ容疑者の容姿を“塩顔イケメン”と褒めそやす声も上がっているのです。そして、やまがみ容疑者の生い立ちに思いを馳せ、“家庭環境に問題がなければ今ごろ幸せな生活を送ることができたのかも”と哀れんでしまうそうです」(ITジャーナリスト) さらに国を越えた中国では、やまがみ容疑者が“フィギュア化”されたというのだ。
「犯行当時のやまがみ容疑者を模したもので、半袖シャツに肩からカバンを斜めにかけ、手製銃を持つ姿が再現されました。事件直後に中国のネット上で販売されたそうですが、中国だけでなく日本からも“不謹慎”と炎上する事態に。制作会社はフィギュアを販売中止し、《国際的な問題になってしまい、悪影響を与えたこと深くお詫びを申し上げます》と謝罪文を発表しました。中国ではフィギュア化だけにとどまらず、犯行当時のやまがみ容疑者のコスプレをする人まで出現したそうです。
やまがみ容疑者の刑事責任能力を調べるための鑑定留置は、7月25日に始まったばかり。報道によると鑑定は11月29日まで続き、奈良地検は鑑定結果を踏まえて起訴するかどうかを判断するという。
「やまがみ容疑者を擁護する人たちのなかには、彼と同じように“近親者が宗教に傾倒したことで苦労した”という声が散見されます。他にも、“やまがみ容疑者が事件を起こしたことで政治家と旧統一教会の癒着が露見した”と肯定する意見もあります。
しかし、やまがみ容疑者が安倍元首相を殺害したことは事実ですし、許されることではありません。奈良地検は慎重に刑事手続きを進めています。ましてや求刑すらされていない段階で、“減刑”を求めるのは性急と言えるでしょう。また、政治家と旧統一教会の問題も、冷静に追及されるべきだと思います」(前出・全国紙記者) やまがみ容疑者を“持ち上げる”風潮に、ネット上では「待った」と制止する声が上がっている。
《事件の背景には同情する面もあります けど、求刑すらされていない段階での減刑の署名って…。
確かに容疑者は被害者だった人物かも知れないけど殺人という事実の刑罰は本人がどう受け取るかであって今、擁護するべきではないと思う》 《「テロ」実行犯を英雄視するのは同意できないな。たとえ“宗教二世”で恵まれない境遇だとしても、罪は罪。模倣犯を出さないためにも情緒に流されてはダメ》