ガンバレ、ニッポン

なんか、不安定なニッポンですね。

やまがみ容疑者 減刑署名が4000人超え、中国ではフィギュア化…行き過ぎた“持ち上げる”風潮に「待った」の声

2022-08-02 11:51:39 | 犯罪
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やまがみ容疑者 減刑署名が4000人超え、中国ではフィギュア化…行き過ぎた“持ち上げる”風潮に「待った」の声

安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件が発生して、間もなく1カ月が経とうとしている。捜査が進められるなか、やまがみ徹也容疑者(41)の“減刑”を求める署名が7月15日にネット上で始動。8月1日時点で4000人を突破し、その動向に注目が集まっている。 

この署名活動は、署名サイト「Change.org」上で検察長官宛に開始されたもの。同サイトではやまがみ容疑者の減刑を求める理由として、《過酷な生育歴》《本人が非常に真面目、努力家であり、更生の余地のある人間である事》を挙げている。 「やまがみ容疑者は幼少期に父親を亡くしています。

母親は’90年代に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に入信し、多額の献金をした末に’02年に自己破産。やまがみ容疑者は奈良県有数の進学校に通っていましたが、家庭の経済破綻によって大学進学を断念しました。

高校卒業後は海上自衛隊に入隊しましたが、わずか3年で退職。それ以降は、派遣社員やアルバイトとして職を転々としてきたそうです」

 同サイトには、こうした生い立ちのやまがみ容疑者を同情する声が寄せられている。 《彼には恨みだけの人生を歩んで欲しくない》 《やまがみ徹也の人生は、かわいそうだったと思う。人生やり直して欲しいと思う。もう一度チャンスをあげたい》 やまがみ容疑者を擁護する動きは署名活動だけにとどまらず、他方面でも“持ち上げる”風潮が生まれているという。 

「ネット上では一部の人たちの間で、やまがみ容疑者の容姿を“塩顔イケメン”と褒めそやす声も上がっているのです。そして、やまがみ容疑者の生い立ちに思いを馳せ、“家庭環境に問題がなければ今ごろ幸せな生活を送ることができたのかも”と哀れんでしまうそうです」(ITジャーナリスト) さらに国を越えた中国では、やまがみ容疑者が“フィギュア化”されたというのだ。 

「犯行当時のやまがみ容疑者を模したもので、半袖シャツに肩からカバンを斜めにかけ、手製銃を持つ姿が再現されました。事件直後に中国のネット上で販売されたそうですが、中国だけでなく日本からも“不謹慎”と炎上する事態に。制作会社はフィギュアを販売中止し、《国際的な問題になってしまい、悪影響を与えたこと深くお詫びを申し上げます》と謝罪文を発表しました。中国ではフィギュア化だけにとどまらず、犯行当時のやまがみ容疑者のコスプレをする人まで出現したそうです。

 やまがみ容疑者の刑事責任能力を調べるための鑑定留置は、7月25日に始まったばかり。報道によると鑑定は11月29日まで続き、奈良地検は鑑定結果を踏まえて起訴するかどうかを判断するという。

 「やまがみ容疑者を擁護する人たちのなかには、彼と同じように“近親者が宗教に傾倒したことで苦労した”という声が散見されます。他にも、“やまがみ容疑者が事件を起こしたことで政治家と旧統一教会の癒着が露見した”と肯定する意見もあります。 

しかし、やまがみ容疑者が安倍元首相を殺害したことは事実ですし、許されることではありません。奈良地検は慎重に刑事手続きを進めています。ましてや求刑すらされていない段階で、“減刑”を求めるのは性急と言えるでしょう。また、政治家と旧統一教会の問題も、冷静に追及されるべきだと思います」(前出・全国紙記者) やまがみ容疑者を“持ち上げる”風潮に、ネット上では「待った」と制止する声が上がっている。 

《事件の背景には同情する面もあります けど、求刑すらされていない段階での減刑の署名って…。

確かに容疑者は被害者だった人物かも知れないけど殺人という事実の刑罰は本人がどう受け取るかであって今、擁護するべきではないと思う》 《「テロ」実行犯を英雄視するのは同意できないな。たとえ“宗教二世”で恵まれない境遇だとしても、罪は罪。模倣犯を出さないためにも情緒に流されてはダメ》


日本人の可能性 なぜ大谷翔平が生まれたのか?

2022-08-02 07:32:33 | スポーツ
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アメリカで一番有名な日本人は誰か?!
5年前にそう問われたら、僕は間違いなく「オノ・ヨーコ」とフードファイターの「コバヤシ」の2人の名前を挙げていたと思います。
日本人が知っているアメリカ人は星の数ほどいますが、反対側から見る景色はまるで違うことによく驚かされたものです。残念ながら、日本人の知名度は思ったより低いのが現実です。
でも今は違います。
「大谷翔平」

がいます。今回は大谷翔平選手を題材に、「日本人の可能性」を考えてみたいと思います。

ことしの彼の活躍ぶりは、僕があえてここで書く必要もないでしょう。打者として、投手として別格の実績を残していて、もはや大リーグの顔という位置付けを揺るぎないものにしています。

特大ホームランを量産し、160キロ以上の速球で大リーグの猛者たちをキリキリ舞いさせる。日本人でも圧倒的な身体能力、フィジカルを誇るアスリートが現れたのだとあらためて感じています。

そんな大谷選手のバッティングは、従来の日本で常識とされている打ち方とはまるで違います。野球は小学生のころにかじった程度ですが、僕は仕事柄さまざまな選手と付き合いがあり、それぞれの競技における「極意」を聞くのが僕の趣味にもなっています。

特にバッティングに関しては、ジャイアンツの阿部慎之助コーチや元ソフトバンクの松中信彦氏、多村仁志氏らは僕の「師匠」とも言えるほど、色々な技術を教わりました。例えば、慎之助選手(当時)からツイスト打法を、松中選手から内角打ちを、多村選手からは長嶋茂雄氏から始まる右強打者の打ち方の極意を教わりました。それぞれ、まったく種類の違う技術ですが、一つだけ共通項がありました。それは「ヘッドを走らせる」ということでした。ヘッドの重さを意識して手首を返し、インパクトの瞬間のヘッドスピードを最速にするというもので、実際に僕も練習してみると、もともと体を鍛えていることもあり、相当強い打球が出るようになりました。

ところが、大谷選手ら現在の大リーグのスラッガーはそんな打ち方はしないそうです。今の大リーグの主流は「手首を返さずにバットの面をボールの軌道にできるだけ長く向けたまま振る」というもので、インパクトの瞬間の最高速度ではなく、ミートポイントをできるだけ長くして平均速度を上げる。この打ち方によって、速くて動くボールに対応することができるそうです。

この技術を僕に教えてくれたのは、野手としてイチロー選手よりも早く米球界に挑戦し、大リーグ目前まで迫った根鈴雄次氏です。昨季は彼の教えを受けたオリックスの杉本裕太郎選手がパ・リーグの本塁打王のタイトルを取りました。

手首でヘッドを返さずにスイングの平均速度を上げるには、それを可能にする筋力が必要です。つまり、選手のフィジカルが強くなったことから新しい技術が生まれ、バッティングが進化したということです。大谷選手の活躍の背景には、「手首を返さないスイング」という、パラダイムシフトといってもいいほどの革命が背景にあったのです。

幸か不幸か、日本のスポーツ界は最近までこうした情報への感度が鈍く、特にフィジカルを向上させるというアプローチは広がりませんでした。精神論、根性論が長く幅を利かせ、体格でかなわない欧米選手に勝つためにはとにかく気持ちと技術で上回るしかない、という考え方でした。1990年代に日本の五輪でのメダルが激減した理由はそこにあると僕は思っています。そもそも日本は島国で、言語の壁もあり、最新の情報が手に入りづらかったという環境的な要素も大きいです。

欧米に20年ばかり遅れながら、ようやく追いついてきたようではありますが、ただ、大谷選手のすごさはそれだけでは説明できません。フィジカルで負けなくなったということは、ようやくスタートラインに並んだというだけで、「二刀流を成功させた」という彼の偉業を定義するには不十分です。
日本人の勤勉さと真面目さが優位に働く?

前回のこのコラムで僕は、「後進的と思われる日本のスポーツの現場からその競技をリードするような若者が現れているのはなぜだろう」と問題提起しました。いろいろ考えてみましたが、こんな仮説を考えています。

「日本人の特性とされる勤勉さ、真面目さにその理由があるのでは?!」
礼儀正しく真摯に野球に取り組む大谷選手の人柄からは、日本人の特性や美意識を強く感じます。

我々日本人は自己中心的な考え方や感情的なふるまいを好みません。新型コロナウイルスの感染対策でも、欧米では法律で規制しましたが、日本はマスク着用を「お願い」するだけで、みんなが従いました。僕は、これまで日本のスポーツが追いつけなかったフィジカルで肩を並べたとき、こうした日本人らしい真面目さが優位に働いてくるのでは?と考えています。

ただ、そうした特性は自己主張や個性を嫌う同調圧力にもつながり、社会の進化を妨げる側面があることも否定できません。このコラムで僕はその弊害を何度も指摘してきました。つまり、もろ刃の剣なのです。一つ間違えれば我々の弱点となるこの特徴を、有効な武器として働かせるにはどうしたらいいのか?!

僕は、一にも二にも「情報」だと思っています。情報が入りづらかった島国の日本ですが、今はインターネットやスマホでいつでもどこでも世界の最新情報が手に入れられます。

あふれるほど情報化が進んだ現代ではありますが、大谷翔平選手や佐々木朗希投手、あるいはボクシングの井上尚弥選手ら今までの常識を覆すような選手たちが、キラキラ輝くスポーツ界の北極星になるはずです。つまり、世界で活躍するトップアスリートたちが、正しい情報を見定める絶対的な基準になっていくと思っています。

スポーツ界を見ていると、情報統制型のリーダーは成果を上げられない時代になったことがよく分かります。既存の価値観にとらわれず、みんなで常に新しい情報をアップデートし、みんなで共有して試行していく。帝京大学ラグビー部の岩出雅之前監督がその筆頭ですが、そんな器の大きなリーダーがスポーツ界では結果を出しています。

「なぜ日本からiPhoneが生まれなかったのか?」

日本の昨今の経済の低迷を語る上で、象徴的に語られる言葉です。縦割り社会、官僚的体質、顧客目線より上司目線、などなどその原因は様々ですが、いまだに解決できていないからこそ、なかなか経済は発達しません。では、
「なぜ日本から大谷翔平が生まれたのか?」

という視点でモノゴトを見てみるのはどうでしょう?! 勤勉さや真面目さが取りえの日本人が、器の大きなリーダーのもとに正しく最新の情報に触れて、懸命な努力を続ける。弱みが強みに変わり、大谷選手のような存在が各界から次々と生まれるのではないか?!

常識にとらわれない。
上下関係をつくらない。
世界の最新情報を手に入れる。

若者の真の意見を聞く。
政財界のリーダーの方々には、「大谷翔平を見ろ! 日本の大空にキラキラ輝いているじゃないか!」という言葉をささげたいと思います。