きょう買い物に行こうと
セカンドバッグを開けたら
常に入れている銀行のキャッシュカードがなくて焦った。
通帳はあるのになぜない?
家じゅう探したのになかった。
一番最近買い物に行ったのは
二日前、ファミマに
アマゾンの支払いと一口もちチーズパンを購入のために
行った時だ。
財布、ファミマのカード、ツルハのカード、銀行の通帳とカード
これらの、いつものセットがあることを確かめ
ファミマに行ったはず。
どう考えても
キャッシュカードは使わないから
取り出すことはないのに。
どこで紛失したのか。
そうだ。
なにはともあれ
銀行に紛失届をし、カードの失効手続きをしなければ。
通帳に記している支店の電話番号に電話をすると
女子行員に
口座番号、住所、氏名、生年月日を尋ねられる。
「今、通帳、用意していますか」
「ええ、持ってます」
「最後にキャッシュカードを利用した日はいつですか」
通帳をめくる。
「ええと。あ、昨年の12月3日に6万円引き出しましたが」
「はな兄さんの口座からは、今まで公共料金以外の引き出しはありませんよ」
「あっ、そ、そうですか~。よかったぁ。とりあえずホッとしました」
紛失したカードを誰かに使用された形跡はなかったようだ。
さて。
少し不思議に感じたことがあった。
「失効手続きはしました。でも、あとからカードが見つかった場合
再びそのカードを復活させる場合こういう手続きをしてください」
と述べるキッパリとした言い方が
「どうせこの人、しばらくしたら
カード、見つかるな」
という確信を抱いているかのような説明の言い方のようにきこえた。
銀行員の長年培われた経験というのか
直感的というのか動物的感というのか
この電話のやり取りで
「このケースは、すぐに後でカードが見つかる」
あるいは
「この場合、カードはホントに紛失したな」
という区別がある程度はできるらしい。
だからこそ
「フン。どうせ、すぐ見つかるに決まってるわ。
しっかり耳の穴、かっぽじいて、これからワタシの説明する
カードの復活の手続きの方法を聞いといてくださいよ!」
とばかり
幾分、念を押すような
より大きめの口調で
カード復活手続きの説明を喋りはじめたのだと
私は受け取ったのだった。
受話器を置いて、ふと考えた。
「つーことは彼女(行員)は、腹の中で
私の場合、カードが
「すぐに見つかるケースなのだ」と確信したんだな。
するってぇと
その彼女の直感を信じて
もう一度、探してみよっか。
で
再び気を取り直して探したら
燃えるゴミ袋の中に
カードを発見したのですよ。
なんでこんなところに!
カードの復活手続きに
いつ行くべきか
と思ったが
キャッシュカードは
便利という以上に
無くす心配をするがいやだから
いっそこのままほっぽらかして
引き出しも預け入れも
通帳片手に
窓口利用一本にしたろか
と迷っている今日この頃である。