私は小学生の頃
スクラップブックに
新聞のスポーツ欄の
琴櫻(ことざくら)の勝ったシーンの写真を
切り抜いて貼っていた。
それこそ
せっせせっせと
貼っていた。
他の相撲ファンは
たいがい大鵬である。
中学生からファンになったやつは
初代貴乃花だけど。
なにせ
巨人・大鵬・たまご焼き
だからねえ。
当時大関の琴櫻が
ロンパールームという番組に出演した。
それにしても
あのロンパールームに出演する園児たちの
ミルクを飲む姿って
どんなミルクのCМに出演するタレントよりも
旨そうにゴクゴク飲むんだよなあ。
あの番組の園児たちのおやつタイム
もぐもぐタイムならぬ、ゴクゴクタイムは
ミルクメーカーにとって
CМ100回分の貢献を果たしたと言っても
言い過ぎではないと思う。
あ、なに書いてたんだっけ。
そうそう。
そのロンパールームに
琴櫻関が出演して
園児たちと綱引きをしたりして
遊んでるシーンを観て
いっぺんにファンになったのだった。
ウイキペディアに書いてあるようなことを
書いてもしょうがないので
私が印象に残ってるワンシーンは。
別に素晴らしい内容の取り組みではない。
貴乃花(初代)との相撲で
立ち合いに注文相撲
つまり
立ち合いに、いきなりはたいて勝った時だ。
体を起こした貴乃花は格別、気にする表情ではなかったが
琴櫻は「しまった。俺としたことが」
と本当に申し訳なさそうな表情をしたシーンだ。
まあ、ね、そういうこともあるよ。
妥協の世代といわれる私たちだからというわけではないが
むろん
その相撲で琴櫻関に対する思いは
変わらなかった。
このところ
大相撲の盛り上がりが今一つ。
昭和みたいに
いろんな異名のつく個性的な力士が出てほしい。