はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

スーパーにて

2022-02-02 13:12:13 | いろんな人々

スーパーの

調味料売り場で立っていると

80⃣歳ぐらいの老婦人が話しかけてきた。

 

「めんつゆがいろいろあって迷ってるんですけど、どれが美味しいのかしら」

どうも

私がそのときたまたま

前掛け姿をしていたので

店員だと思い込んでるらしい。

 

「一番おいしいめんつゆは

これですね」

と、キッパリとある銘柄のめんつゆを

棚から取り出し老婦人に見せた。

 

「そうですか。うれしい!」

と破顔一笑して私の手を握った。

「だって、どの店員さんも

めんどくさそうに『どのめんつゆもおいしいですよ』

と言うばかり。アナタみたいにズバリ言ってくれた人は初めてよ」

 

老婦人は、私がすすめためんつゆを二つカゴに入れ

ご機嫌な表情で去っていった。

 

 

 


各々のしっくりくる感じ

2022-01-17 09:12:13 | いろんな人々

小学生時代のクラスメイトの

小出くんのお宅に泊まった時

いっしょに風呂に入った際に気づいたことだが

彼は、白いブリーフの中に

ランニングシャツの裾を入れ込むのだ。

私がシャツの裾をブリーフの外にシャツを出したまま

寝巻のズボンをはこうとするとすると

「ホラ、だらしないな。手伝ってやるよ」

と言って、私のシャツの裾をブリーフに入れようとする。

「おいおいちょっと待てよ」

私は慌てて腰を引く。

 

彼はそれがブリーフとシャツの着方の常識

世の中の常識だと信じ込んでいる。

笑っちゃうことに

彼の一つ上の兄貴

加えて二つ下の妹も

ブリーフおよびパンティの中に

肌着の上着の裾を中に押し込んでいる。

彼らがずらり下着姿で並んでいる光景は

いまだに忘れることができない。

 

かくいう私もこれじゃないとしっくりゆかぬということがある。

 

それはパックの寿司を食べる順番である。

スーパーの総菜コーナーで売っている

10個入り580円のやつ。

値段に無頓着な男(夫)が買いに来るような土曜日曜には

同じようなラインナップなのに

680円になる。

スーパーもせこい。

 

 

私はどんなネタがあろうと

エビを最後に食べることにしている。

順番なんて考えないで

無意識につまんでいたとしても

いつのまにかエビが最後になっている。

エビが最後でないと

しっくりこない。

ああ、美味しかったと

お茶を飲んで

締めくくることができない。

 

以前

私に対して悪感情を抱いている姪っ子と

母の葬式の席で食卓を共にしたが

彼女の寿司をつまんでいる姿をちらちら観察してたら

全く私と同じ順番で寿司を食べていた。

 

ハハハ。

もちろん

最後は

エビだった。

血は争えないってことかしら。