小学生時代のクラスメイトの
小出くんのお宅に泊まった時
いっしょに風呂に入った際に気づいたことだが
彼は、白いブリーフの中に
ランニングシャツの裾を入れ込むのだ。
私がシャツの裾をブリーフの外にシャツを出したまま
寝巻のズボンをはこうとするとすると
「ホラ、だらしないな。手伝ってやるよ」
と言って、私のシャツの裾をブリーフに入れようとする。
「おいおいちょっと待てよ」
私は慌てて腰を引く。
彼はそれがブリーフとシャツの着方の常識
世の中の常識だと信じ込んでいる。
笑っちゃうことに
彼の一つ上の兄貴
加えて二つ下の妹も
ブリーフおよびパンティの中に
肌着の上着の裾を中に押し込んでいる。
彼らがずらり下着姿で並んでいる光景は
いまだに忘れることができない。
かくいう私もこれじゃないとしっくりゆかぬということがある。
それはパックの寿司を食べる順番である。
スーパーの総菜コーナーで売っている
10個入り580円のやつ。
値段に無頓着な男(夫)が買いに来るような土曜日曜には
同じようなラインナップなのに
680円になる。
スーパーもせこい。
私はどんなネタがあろうと
エビを最後に食べることにしている。
順番なんて考えないで
無意識につまんでいたとしても
いつのまにかエビが最後になっている。
エビが最後でないと
しっくりこない。
ああ、美味しかったと
お茶を飲んで
締めくくることができない。
以前
私に対して悪感情を抱いている姪っ子と
母の葬式の席で食卓を共にしたが
彼女の寿司をつまんでいる姿をちらちら観察してたら
全く私と同じ順番で寿司を食べていた。
ハハハ。
もちろん
最後は
エビだった。
血は争えないってことかしら。