作家の高樹のぶ子さんが話していた。
高樹さんを見て思うのは
いかにも
山口県の防府の女性の顔だな
って感じがすること。
なぜならば
私の母が高樹さんに似ていて
防府市出身だし
子どもの頃、夏休みに
母の実家に遊びに行くと
防府の街を似たような雰囲気の女性が歩いていたのだ。
初めて会う人は
たいてい防府の女を
のんびりおっとりして優しい
うららかな太陽の日差しのような
ポカポカした温かみを感じるそうである。
が、実はそれはあくまで外面であって
内面は、けっこうささくれ立つこともある。
それをすぐ近くで見ていた私が他人に
私の母(ユキコ)について述べるさい
「表ユキコはいかにも『いい人』だけど
裏ユキコもあるんだけどね」
と言うと
「あ~た。自分の母親のことを悪く言うもんじゃないよ」
などとたしなめられたものだ。
悪く言ってるわけじゃなく、事実を述べてるだけなのにさぁ。
あ~あ。
やぶへびだ。
そんなことが何度あったかしれない。
一例をあげると
クルマを運転していて
追い越されたりすると
目が朝青龍みたいになって
「ちくしょう」
と言ったり...
あ、もうやめとこ。
亡くなっちゃったことだし。
高樹さんにもおそらくそういう部分があるような気がする。
そういえば
昔、高樹さんのお母さんが
三田尻女子高校の教師をやってたと小耳にはさんだ。
ちょうどそのころ母は、三田尻女子高校在学中で
高樹(高木)先生の授業を受けていたかもしれない。