はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

真夜中の待合室

2022-09-08 03:33:01 | 病院

消灯時間は9時。

病院内の必要最低限の灯り以外は消えた。

みんなさすがにこの時間には眠れない。

 

暗闇の中

入院中のいつもの男二人と女一人が

いつものように内科の広い待合室の真ん中付近に陣取る。

小曲昭男(仮名)は、高校教師。

金箱真由美(仮名)は

自称貧乏放送作家。

そして『はな兄』こと私。

 

我ら三人は

高校時代のクラスメイトなのである。

同じ横浜の高校のクラスメイトが

40年後に

ほぼ同じ時期に東京の病院で

入院患者として出くわしてしまったのである。

松本清張の『十万分の一の偶然』どころのさわぎではない。

 

(続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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