未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

最高級畳縁【本高宮畳縁】祭り。

2008年11月04日 21時27分44秒 | 有職畳 特殊材料 祭り

こんばんは。今日は、夕方、「金井畳店大祭り」仕事のお礼に、お寺様にご挨拶に伺いました。

「ご苦労様」のお言葉を頂きまして、少し、肩が軽くなりましたが、これからも季節の移り変わり

と共に、こまめに対応し、見つめていきたいと思います。

そんな本日は、「金井畳店大祭り」でお仕事をさせて頂きました、あるお部屋に使った

畳縁のお話をさせて頂きたいと思います。

「どんな柄が良いかしら?」お客様にとって縁選びは楽しみでもあり迷うところでもあります。

そんな時、お客様にお伝えしたいのが、畳の持ち味の一つに「触感」や「風合い」があります。

触ったり、目で視た時に、「肌触りがよい」とか「暖かみを感じる」とか「安らぎを感じる」等、

いわゆる質感が良いということが畳が持つ特性であり、好まれる理由の一つかと考えます。

これは畳が自然素材がゆえに得ることができる特徴の一つです。

今現在、お客様のライフスタイルも多様化し、色々な好みに応じて、

畳縁をご紹介し、ご提供させて頂くのが、一つですが

ご使用先の品位や趣きに合わせて絹、麻、綿、化繊、など色々なお素材を

ご紹介させて頂いてます。そんな中、今回のお仕事で使用させて頂いた畳縁です

 

「本高宮縁 本麻一疋(ひき) 畳縁」

滋賀県の高宮で作られた麻縁です。繊維が細く最高級の上布を藍で染めた縁を紺高(紺の高宮縁の略です)と言い、一疋(ひき)の高宮縁は○○万円以上します。一から何畳分、畳縁としてとれるか?それには特殊な技法を用い、畳縁に自ら、成型します。

そのお部屋はお茶室なのですが、お茶室に名前が付いているほど、品位に満ち溢れた

お部屋でした。

 

(クリックで詳細画像です)

麻糸の、不揃いな太さが、何ともいえぬ、光沢感を生み出します。

 

この一匹で、何畳の畳の縁に成型出来るか?高価なお素材にて、特殊な工法を用います。

 

(クリックで詳細画像です)

素晴らしいお部屋でした。畳が用いる魅力に、さらなる風合いを加える事が出来る

本高宮畳縁。その魅力に酔いしれました。この様なお仕事に携われることに、ただただ感謝し

いつか又、触れ合える日を、心より、望んでいます。

P.S

 

(クリックで詳細画像です)

こちらの畳縁?も違うお部屋で使用させて頂きました。素材はやはり「麻」です。

着物の反物のような素材ですが、これも畳縁に成型します。

「麻」魅力的な素材です。未知なる可能性が詰まっていると、感じています。