たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第601沼】インダスターIndustar-50 50mm F3.5 ロシアンオールドレンズで-す

2016-12-18 23:26:49 | その他ブランド

2016年にオークションで落札しました。かってにインダスターという名前のレンズは、全部星型のボケになるものと思い込んで買ってしまったんですが・・・違うに決まってますよね(泣)ロシア語なんでインダスターって書いてあるのかも分からないんですけどね。NHAYCTAPって書いてあるような感じですけどこれでIndustar(インダスター)と書いてあるんでしょうか。出品者の方の知見を信じるしかないです。この文字はロシア語のキリル文字というらしいです。

Industar-50  50mm F3.5
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F3.5-16
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 3群4枚 対応マウント L39
絞り羽枚数 7枚 フィルター径 34mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 50x 37mm
最短撮影距離 1m 重量 102g実測
最大撮影倍率   発売 製造:KMZ 1970年

オークションの説明文には難ありと書いてありました、理由はカビですね。最初は形が似てるんで、引き伸ばしレンズかと思いましたよ。送られてきた現物も非常に小さいものでした。

このレンズもカビは絞り羽の前後かなって感じたので、前玉から外してみます。カニ目溝があるから簡単に外せます。案の定外した前玉群の一番後ろと絞り羽の向こう側のレンズにカビがあったのでカビキラーと綿棒でカビ退治しました。ただし、まだ一番前のレンズの裏にもカビらしきものが残ってます。

一番前のレンズ押さえにもカニ目溝があるのでこれでレンズ押さえを外してレンズの裏のカビを掃除して組み戻して難無しになりました。

この個体のマウントはライカL39マウントです。ほんとに何にも無いシンプルそのもののマウント部分です。シリアルナンバーの下の芋ネジを外して捻るとL39マウント部分が外れるとネット情報にありますが、回せませんでした。ほんとは回すと外れて、中の逆ネジのスペーサーを外すとゼニットマウントになるってことです。ゼニットマウントというのはフランジバックはM42と同じでネジだけ39mm径のものでプラクティカのカメラも初めはこのマウントだったと思います。

まあ、このままでもL39マウントアダプターを使えば良いので無理して分解はしません。すごく小さくてF3.5ですから明るくもありませんが、この雰囲気のレンズは、なかなか良いです。たっちゃん初のオールドロシアンレンズってことになりますかね。何本かロシア製と思われるレンズはありますが雰囲気が違います。

ヘリコイド付きのライカL39マウントアダプターを使ってNEX-5につけてみました。このミスマッチ感がかっこいいって思っちゃいます。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/2500秒 ISO-200 解像度は高くは無いと思いますが雰囲気良く撮れますね。ただこの写真の前に遠景にピントを合わせたら少しだけ無限が出てない感じです。サイクロン号は、いいモデルです。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/800秒 ISO-200 順光なら良いのですがさすがにオールドレンズですからコーティングとか無い様で逆光だと盛大にフレアっぽくなります。

NEX-5 絞り開放F3.5 1/250秒 ISO-200 順光でも光が反射してる部分はパーってなりますね。でも逆にそんな感じが面白くもあります。つまりかなり気に入ったわけです(笑)

 


【第600沼】PENTACON auto 50mm F1.8 MULTI COATINGフォーカシングできないジャンクの修理

2016-12-09 21:34:23 | その他ブランド

オークションでジャンク出品されててえらく安い価格だったので落札しました。送料の方が高い感じの落札価格です。フォーカスリングにガタがあってピントを合わせる操作ができない状態なので、まさにジャンク価格だったんだろうと思います。

PENTACON auto 50mm F1.8 MULTI COATING
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.8-16
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 4群6枚 対応マウント M42
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 50mm 最大径×長さ 64x38mm実測
最短撮影距離 0.33m 重量 194g実測
最大撮影倍率   発売 1971年ころ

同じ種類のレンズを以前紹介していますが、分解修理した部位が違うので再度紹介しておきます。

説明文に書いてあった通り前玉の裏が曇ってたので分解して見ました。普通にゴムで化粧リングを外して、カニ目溝のある押さえリングを回して外します。

タコ棒でレンズを外します。このレンズの裏にカビ発見で掃除します。

見えているレンズは綺麗で汚れもカビも無いのでここで終えてもいいかなとも思いましたが・・・絞り羽の前のレンズについていると思うゴミとフォーカスリングとヘリコイドの動きがずれるのを直すためにもう少し分解してみます。

化粧リングを外すと見えるフィルターブラケットにある芋ネジを回して緩めると・・・フィルターブラケットが回せるようになって外せました。フィルターブラケットの下はヘリコイドのグリスでベトベトです。どうやらフォーカスリングとヘリコイドの外側を固定している3本のネジが緩んでていっしょに回ったり回らなかったりしてたみたい。

さっき外した押さえリングの外側のカニ目溝で回すと前玉群全体で外れます。絞り羽が見えて、その3本ネジがあって緩んでる感じだったので締めたら絞り羽が動かなくなったのでささっと元に戻します。前玉群の裏のレンズのゴミを取ってフォーカスリングとヘリコイドの外側を固定しているネジを締めて組み戻して終了です。

前に紹介した同じ名前のレンズと比べると形はまったく同じ感じですが、文字の色が違ってますね。

前に紹介した同じ名前のレンズと同様に情けない感じのマニュアル/オート切替レバーです。質感が高いとは間違っても言えない造りも同じですね。

M42マウント部分は綺麗ですね。先端部分にあるシリアル番号です。

SONY NEX-C3 絞り開放f/2.8 1/60秒 ISO-400 シャキッと撮れる事がいいことなのか考えてしまう絵が撮れるこのレンズは、良いレンズなんだろうか。なんかキツイんだよね。

SONY NEX-C3 絞り開放f/2.8 1/60秒 ISO-500 好みじゃないけど、良いレンズなのは確かです。

 


【第599沼】AUTO TAMRON 28mm F2.8 アダプトマチックのはずなんですが・・・

2016-12-09 18:51:12 | tamron

またまたTAMRONの広角レンズ AUTO TAMRON 28mm F2.8 たぶんAdapt-A-Maticアダプトマチックタイプのレンズです。

AUTO TAMRON 28mm F2.8
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.8
フォーカス  MF 画角(35mm換算)  
レンズ構成 7群7枚 対応マウント M42(アダプトマチック)
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 58mm
焦点距離 28mm 最大径×長さ 67X51mm
最短撮影距離 0.25m  重量 263g(マウント含む)
最大撮影倍率   発売  

2016年11月27日にオークションで購入しました。送料込みで3100円です。特にレンズ内部にはカビや汚れはなくて前後の分解しなくても拭けるレンズに少しカビがあっただけです。

でもネットの記事で見かけるアダプトマチックのAUTO TAMRON 28mm F2.8とは少し違うようです。フォーカスリングの滑り止めの形状や幅がなんか違いますし、最短撮影距離が0.22mではなく0.25mになってるんです。交換式のマウントでこの個体にはM42マウントが付いてます。

銀色のリングで黒いマウント部分を押さえるようになっています。この形の交換式マウントは始めて見た気がします。以前紹介したAUTO TAMRON 35mm F2.8 MD(アダプトマチック)とは構造が違います。どっちがほんとのアダプトマチックなんでしょうか?ほんとオールドタムロンは謎だらけです。

さっそくNEX-3につけてみます。割と径が大きいので迫力がありますね。

NEX-3 絞り開放F2.8 1/500秒 ISO-200 派手さが無い写実的で色載りが薄い絵が撮れます。薄曇の朝、コンビニで綺麗なイタ車を見つけました。

NEX-3 絞り開放F2.8 1/50秒 ISO-200 夜景でも印象は変わりません。静岡市内の109近くにあったボール状の灯りです。

NEX-3 絞り開放F2.8 1/640秒 ISO-200 普通の何気ない景色ですが、きっちりした描写は流石このころのタムロンですね。

NEX-3 絞り開放F2.8 1/30秒 ISO-250 最短撮影距離の0.25mで撮ってますが0.22mじゃないのが残念ですがそれでも十分接写感が出てると思います。

NEX-3 絞り開放F2.8 1/80秒 ISO-200 白樺湖での撮影ですが、遠くのホテル群も良く解像していると思います。無限も出てるようです。ちょっと正体不明ですけど、やっぱり納得の写りで信頼感有りですね。

 


【第598沼】tamron 24mm F2.5 BBAR MC 01B あのころのタムロン

2016-11-27 20:49:01 | tamron

2016年3月29日にオークションで入手したものです。フリマやキタムラでは、まず出会うことがないと思ったので思い切って落札したものです。tamronアダプトール2の広角単焦点レンズです。

tamron 24mm F2.5 BBAR MC 01B  
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F2.5  
フォーカス  MF 画角    
レンズ構成 9群10枚  対応マウント アダプトール2  
絞り羽枚数 5枚 フィルター径 55mm   
焦点距離 24mm 最大径×長さ 64.5mmx42.5mm 
最短撮影距離 0.25m  重量 230g   
最大撮影倍率 1:7 発売 1979  
    モデル名 01B  

アダプトールの頃のタムロンがたっちゃんは好きです。だから珍しい単焦点は欲しくなっちゃう。タムロン博物館での記述は「ディストーションを最小値まで補正して、84度の画角を自然な描写力で表現します。非点収差、像面湾曲収差も徹底除去され、画面全域にわたって、コントラストの高い画質が得られます。また、F2.8と比べ、約25%も明るい光量を確保した大口径F2.5を備えて、全長42.5ミリ、重量230グラムと、コンパクトなサイズにまとめました。最短撮影距離0.25メートルも実用性を高めます。」って感じです。

送られてきたtamron 24mm F2.5 BBAR MC 01Bは綺麗でまったく問題のないものでした。真っ黒で凄みがある雰囲気を持ってますね。tamron 35-70mm F3.5-4.5 CF MACRO BBAR MCと感じが似ています。すごく写りのいい広角ズームレンズだったんでそれ以上のものを期待しちゃいますね。

SONY ILCE-7M2 1/60秒 ISO-160 曇ってたのでのっぺりした絵になってしまってますね。

SONY ILCE-7M2 開放F/2.5 1/2000秒 ISO-100 ボケはうるさい感じですが、ピントの来ている部分はなかなかに良いです。

SONY ILCE-7M2 開放F/2.5 1/200秒 ISO-100 紫の花の部分の解像感はtamron 35-70mm F3.5-4.5 CF MACRO BBAR MCの描写に似ています。

これは、上の写真の真ん中辺りを切り出したものです。こりゃ画素数に負けない解像です。やっぱりAFになる前のタムロンはいけてます。

更に花の部分を切り出してもまだ精細感が残ってます。tamron 24mm広角単焦点、あなどれないです。背景のボケは汚いですけど、ピントの来てる部分の解像感は確かでα7Ⅱのフォーカスエイドで拡大された映像を見てると、その差がよく分かります。花びらの裏の産毛みたいなものまで再現してますから、やっぱりこの時代のtamronはヤバイです。

 

 


【第597沼】FUJICA EBC FUJINON-T 135mm F3.5 

2016-11-13 22:59:12 | FUJICA

最近はオートバイ熱が再燃しててオートバイ記事が増えてますがレンズ収集もやっぱりやってまーす(笑)ただ、キタムラやフリマではめったにオールドレンズは手に入らなくなってきてまして、珍しいレンズはオークションでしか見当たらなくなってきました。この個体もオークションで落札したレンズです。FUJINONレンズの135mmは持ってないので入札したら特に競り合うことなく落札できてしまいました。

FUJICA EBC FUJINON-T 135mm F3.5
レンズタイプ  単焦点 開放F値/最小絞り F3.5
フォーカス  MF たっちゃん評価 ☆☆☆☆
レンズ構成 4群4枚 対応マウント M42マウント
絞り羽枚数 6枚 フィルター径 49mm
焦点距離 135mm 最大径×長さ 59X80mm実測
最短撮影距離 1.5m 重量 298g実測
最大撮影倍率   発売 ****年頃

でも送られてきたレンズは当たり前に前玉にも、後玉にもカビが良く育っています。外観はまあまあ良い方です。レンズ名のEBCとは、"Electron Beam Coating"の略で、フジフィルムが開発したマルチコーティングのことで、11層にも及ぶ多層コーティングです。

前のは玉のカビは、多分一番前側のレンズの裏に、後玉のカビはどうでしょう?右の写真のマウント面にM42マウントなのにM42マウントアダプターでつけても無限がでない要因になっていり突起が見えますね。

まず後玉を外します。スカートの部分にカニ目溝があったのでレンチで回してからタコ棒で抜き取ります。絞り羽の向こう側に見えるレンズも一応いつものように拭いておきます。

外した後玉群の裏にはびっしりとカビと曇りで・・・・奥にあるレンズは割り箸と綿棒と輪ゴムで簡単な道具を作って掃除してます。

で後玉は前も後も綺麗になりました。

前玉はレンズの裏の隅にカビです。化粧リングをゴムで回して外します。

化粧リングの下のレンズ押さえにカニ目溝はないけど、ゴムで回して外せました。

タコ棒でレンズを外して裏にあるカビを確認、このレンズ以外にカビや汚れは無さそうですね。組み戻して完了です。

後玉も、前玉も綺麗に復活!マウント面の突起も削ってしまえば普通に無限も出て使えますがちょっとねぇ・・・多層コーティングの色は青っぽくて綺麗ですね。

SONY NEX-3 絞り開放F3.5 1/500秒 ISO-1600 これは非常に解像度が高くしゃっきっとしていて色は自然で良い描写です。屋外撮影はしてませんが、ここまで室内で撮れていれば間違いないでしょう。久々の星4っつですかね。

SONY NEX-3 絞り開放F3.5 1/250秒 ISO-1600 マウントがM42なのでヘリコイド付きのアダプターで接写した画像です。このフィギュアは関節が稼動式でいろんなポーズが出来るフロイラインリボルテック「双海真美」ピンク版です。便利ですが雰囲気はないですね。