たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第346沼】NIKKOR-Q Auto 135mm f3.5 (後期型)の前玉清掃

2014-07-10 23:44:52 | Nikon

 

NIKKOR-Q Auto 135mm f3.5  (後期型)
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F3.5
フォーカス  MF 対応マウント NF
レンズ構成 34 フィルター径 52mm
絞り羽枚数 7 最大径×長さ 66x 93.5mm 
焦点距離 135mm 重量 455g
最短撮影距離 1.5m 発売  

極端に安いわけでは、なかったですが手ごろな価格だったのでフリマで購入しました。前に紹介した前期型とはかなり形も異なる後期型です。化粧リングの文字もNikonに変わっています。

 

あきらかに前玉二枚目あたりに汚れがあります。前玉を分解するのでゴムで化粧リングを回したら前玉群で外れました。

外した前玉群です。化粧リングが前玉一枚目のレンズを押さえているので回したいのですがなかなか回りません。エタノールをつけて接着してあるらしい部分を溶かすようにしてしばらく置いてからゴムで回したら

 

ようやく外れました。一番前のレンズをタコ棒で外します。化粧リングがNikonになってますから後期型の内の初期タイプではないです。

この前玉群の汚れはまるでなにかが蒸発して結露したみたいな粒粒よごれなんですよね。エタノールで拭き取りました。

 

前玉群が外れた本体側です。7枚羽の絞り部分が見えます。後玉は綺麗です。

Nikon D50に付けて試写してみます。まったくのマニュアル撮影しかできないんですね。

Nikon D50 開放f3.5 1/60秒 小物はいい感じに撮れるしボケも悪くないですよ。

 


【第330沼】Nikon NIKKOR-HC Auto 50mm F2 分解掃除

2014-05-18 21:58:29 | Nikon

 

Nikon NIKKOR-HC Auto 50mm F2です。1.2とか1.4に比べれば普及版レンズの位置づけですが巷ではかなりいいとのこと。ニッコール千夜一夜物語によればこのレンズは1964年発売のNikkor-H Auto 50mm F2に多層膜コーティングを追加してCを冠したもののようですね。1959年発売のNikkor-S Auto 5cm F2とはまったくレンズ構成が異なっていて関連性はないそうです。

MF単焦点 レンズ構成4群6枚 絞り羽枚数6枚 最短撮影距離0.6m フィルター径52mm 最大径×長さ64.3 x 40mm 重量206.3g 1972年発売

 

前玉にかなりカビがはびこってます。後の方も汚れてます。化粧リングを外すために、まず化粧リングの回り止めの芋ネジを外します。ゴムで回すとなんと化粧リング風なのはフィルターブラケットと一体で外れました。実はこの化粧リング兼フィルターブラケットはレンズ部分と外側のヘリコイド部をつないでいるナットの役目もしていたので逆さにしたらレンズ部を落下させてしまうところでした。半分外れてしまったので、絞り連動部分をあわせて組み戻すのに時間がかかってしまいました。

 

レンズ部が外れないように注意しながらゴムで回して前玉群を外します。

裏側など、ずいぶん汚れてます。

 

ざっと前玉群の外側を綺麗にします。

前玉群を外した本体側です。絞り羽を開放して後玉の一枚目を掃除しておきます。

 

前側を外そうとしましたが無理そうだったので後側のレンズ押さえを外します。が、レンズといっしょに外れました。

前側に凸後は凹のレンズです。このレンズが外れたので一番前のレンズの裏に綿棒が入るようになったのでカビキラーでカビを駆除します。外したレンズにもカビがあったのでこれも掃除しました。全部のレンズのカビが駆除できたので組み戻して完成です。

 

大阪万博のころのニコンレンズはこんな古風な形だったんですね。職人芸がなんとなく感じられるしかっこいいです。MADE IN JAPANが誇らしげです。

NIKON D50につけて試写します。

NIKON D50 絞り開放F2 1/400秒 ISO200 開放ですが、ピントの合ってる部分の描写はシャープです。ボケがちょいうるさいかな?

NIKON D50 絞りF8 1/60秒 ISO200 ここまで絞ればかなりかっちりした描写でいいレンズなのが分かります。

 

 


【第320沼】NIKKOR-H Auto 85mm f1.8 明るい85mmです。

2014-04-28 21:04:18 | Nikon

 

NIKKOR-H Auto 85mm f1.8の分解修理です。

MF 単焦点 レンズ構成4群6枚 絞り羽枚数6枚 最短撮影距離1m フィルター径52mm 最大径×長さ72 x 62mm 重量437g 発売1964年

フリマに時々くる格安の業者から購入。85mmでF1.8というのはかなりの明るさです。50mm F1.2よりインパクトあるかもしれないです。そして太くてずんぐりしてます。いつもですが、汚れたレンズは外側全体をキッチンアルコールで拭いていっしょに前後のレンズもざっと綺麗にします。こうしないと内側を覗いて状況が確認できません。

 

この個体は前玉から絞り羽前後にかなりカビが繁殖しています。Auto NIKKORは前端のフィルターブラケットが芋ネジで回り止めされています。そこでこのレンズの芋ネジを探したらありました。芋ネジを外したところで気がつきました。全然フォーカスリングが回らないんです。最短撮影距離で固着しています。これが回らないとどうにもならないのでキッチンアルコールをフォーカスリングの前後の隙間から流し込んでしばらく待ちます。力が入れやすいようにジャンクのNIKONのフィルムカメラにマウント側を固定してフォーカスリングにゴム帯を巻いて思い切り無限方向に回します。手が痛くなるころゴリっと、やっと回りました。一度回りだすとスムースではないですが全域可動になりました。

やっと、フィルターブラケットをゴムで回して外せました。実はフィルターブラケットが外れたとき、同時にレンズ群のある内側部分がマウント&ヘリコイド部から抜けてしまいました。フィルターブラケットで固定されていたようです。

 

抜けた内側部分の後の方に芋ネジらしきものがあります。でも、回せそうもなかったので、前側からアプローチします。

前側の二重にあるカニ目溝のあるリングの外側の溝でカニ目ラジペンを使ってぐっと力を入れると回って前玉群が外れました。

 

前玉群が外れると絞り羽部分と、その向こう側のレンズが見えます。カビキラーを綿棒につけて絞りバネの向こうのレンズを掃除します。

前玉群の裏のレンズにもカビがあったのでカビキラー掃除です。

 

ここまで綺麗になって一番前のレンズ裏にもカビがあったので内側のカニ目溝をカニ目ラジペンで回してレンズを外し中を掃除。綺麗になりました。ただ光の微妙な具合でカビの跡みたいなのが・・・分解して拭いてるときも気づかなかったし一度掃除しているし良しとします。

このレンズ、フォーカスの3mくらいから最短の1mまで角度が大きくてある意味細かいピント合わせをするように出来てる。このレンズ、微妙に異なる仕様の個体が存在するらしいけど、この個体は前期なのか、後期なのか中期なのか?

 

このレンズの爪は最初からあったものなのか、後でつけられたものなのか?後玉も綺麗です。

最近買った NIKON D50につけてみます。レンズが太いので現在のAF ZOOMと大きさ的に似た感じでバランスはいいですね。室内で撮影してみます。

NIKON D50 F2.8 1/200秒 D70もだけど、写ってる画像は普通なのに背面液晶の絵が青いんですよねー。

次にアダプターでNEX-3につけて屋外撮影です。

NEX-3 F16 1/100秒 ISO200 たっちゃんの住んでるとこ。田舎でしょ(笑)無限遠は、ちゃんと出てますね(^-^)/

NEX-3 絞りF8 1/160秒 ISO200 ピントはお母さんアヒルに合わせてます。

NEX-3 絞りF2.8 1/1000秒 ISO200

NEX-3 絞りF2.8 1/250秒 ISO200 ちょっと絞ると普通なボケですし絵もいい感じ。

NEX-3 絞り開放F1.8 1/2000秒 ISO200 開放からピントが来ている部分はかちっとした画像が得られるが、背景のボケが若干ぐるぐる気味かな?

 

 

 

 


【第317沼】Nikon Zoom-NIKKOR 80-200mm F4.5 前期型 分解掃除です

2014-04-25 20:50:55 | Nikon

 

Nikon Zoom-NIKKOR 80-200mm F4.5 前期型です。後期型は形もレンズ構成も全然違うそうです。MFズーム レンズ構成10郡15枚 絞り羽枚数7枚 最短撮影距離1.8m フィルター径52mm 重量830g

 

前から後までだいたいカビがあります。前玉から分解掃除します。この型のnikkor共通の先端近くの芋ネジを回して外します。これで回るようになったフィルターブラケットをゴムで回して外します。

 

カニ目溝のある前玉群が顔をだします。前玉群全体が外れました。

 

前玉群が外れた本体側です。一番前のレンズの裏にもカビがあるので押さえリングを外してカビキラーで拭いて掃除します。

 

綺麗になりました。次の中玉が手前に来るようにして

 

ゴムで回して外したこ棒で引き抜きます。汚れを綺麗に掃除します。

 

本体と中玉群の間にスペーサーがあります。その奥に次の中玉が見えます。

 

カニ目穴があるのでサークリッププライヤーで回してたこ棒で抜きます。ここにもスペーサーがあるので忘れないように。ここで外した中玉の更に奥のレンズを割り箸につけた綿棒で拭きます。

 

カビのあるレンズはすべて綺麗に掃除できたので組み戻して完了です。今回は後玉からのアプローチは無しです。

NIKON D50 開放F4.5 1/200秒 ISO1600 やっぱりNIKONのデジカメでこのレンズは使いにくい、けど写りはいいですね。霞のフィギュアの細かいところまで再現できてます。

 

  


【第316沼】Nikon Ai-s Zoom-NIKKOR 35-105mm F3.5-4.5の分解清掃です

2014-04-19 22:25:03 | Nikon

 

Nikon Zoom-NIKKOR 35-105mm F3.5-4.5です。MF 回転式ZOOM レンズ構成12群16枚 絞り羽枚数7枚 最短撮影距離1.4m フィルター径52mm 最大径×長さ63 x 86mm (2014/12/25追記:爪の孔とオレンジの絞り最小値表記ですからAi-sレンズです)

 

前玉、後玉にカビと汚れがあるレンズです。後玉は見えている一番後ろのレンズをカビキラーで綺麗にしたら、略後玉にカビはなくなったので分解しなくて済みました。

前玉はどうして分解するのかしばらく迷いましたが先端近くの芋ネジを1本外すと

 

一番前のレンズ群が回せるようになって外せました。

前玉群を外した本体側です。見えるレンズにも汚れがあったのでエタノールで拭いておきます。

 

外した前玉群の後ろ側に曇りがあったので掃除して全部のレンズが綺麗にできました。組み戻して出来上がりです。少し誇りが入りましたが、問題ないレベルでしょう。

カニ爪とMACROに切り替えるためのボタンです。これを押しながらオレンジの矢印方向に回すとMACRO域に入ります。カニ爪に孔があり、絞り最小値がオレンジ色の文字なので多分このレンズはAi-sタイプのレンズです。

 

通常時の最短撮影距離は1.4mです。

D70につけてマニュアルで撮影しました。1/80秒 ISO400 開放F3.5 MACROでの最短撮影距離0.2mです。