たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第573沼】OLYMPUS PEN-FT 1966年製造のハーフサイズレンズ交換式一眼レフカメラでーす

2016-06-27 20:20:46 | アンティークカメラ

1966年発売のOLYMPUS PEN-FTです。オリンパスペンFのネット記事を読んでたら、すごく欲しくなってオークションで探し始めたんです。普通の一眼レフも出揃ったばかりのころなのにハーフサイズで斬新なアイデアの塊みたいなこのカメラ!!設計者の発想の豊かさが感じられる機械が大好きなたっちゃんとしては、欲しい、手にとってみたい気持が沸騰してしまったわけで・・・残念ながら今のところ実働のPEN-Fは入手できてませんが、この個体を先に入手したんで紹介します。PEN-Fの外観は、あまり変えないでTTL露出計を内蔵してしまったモデルでもともとコンパクトでぎゅっと詰まったカメラなのに、更に詰め込んでしまってます。壊れたと思われがちな二回巻き上げレバーを引かないと切れなかったシャッターも一回巻き上げへの変更でとても使いやすくっていうか普通になってます。おまけにセルフタイマーまで内蔵して現代的な領域まで来ちゃってるんです。オークションでシャッターが切れると記されてたので思い切って落札した固体です。実働のPEN-Fではないですが、この個体は非常に状態が良いのでマジ実用になりそうです。さっき書いた通りPEN-Fよりも機能は上なんですがタイマーが付いた位置にあった飾り文字が非常に良い雰囲気を醸し出してるので人気も初期型に集中しているようです。

型式:35mmハーフサイズフォーカルプレーン一眼レフ

標準レンズ:F.Zuiko S38mm F1.8、G.Zuiko 40mm F1.4、H.Zuiko 42mm F1.2

シャッター:メタルロータリーフォーカルプレーン B.1~1/500秒、M.X接点

ファインダー:ポロプリズム式、倍率0.8倍、視野率92%、マイクロプリズム

フィルム給送:レバー巻き上げ、150度1作動

露出制御:CDS、TTL平均測光、TTLナンバーシステム、測光範囲EV3~17(ISO100F1.8)

大きさ、重さ:127x69.5x62.5mm、600g(F1.8付)

この個体は、ほんと状態が良くて、タイマーのレバーが少し下がってるのが玉に傷でしょうか。しっかし、この軍艦部のカバーの金属の絞りの深さははんぱじゃないね。でもこの部分がなくなって左側みたいな浅い感じだったら、つまらない形になってたかも知れないですね。

レンズの左隣のダイヤルはシャッタースピード設定のダイヤルなんだけど、引くとフィルム感度(ASA)の設定が変えられるようになってて、これはFTからの機能らしいです。

天面はPEN-Fとまったく変わってません。あれ?巻き上げレバーのとこの四角い窓はなかったなあ。この白いのはなんでしょうか?

TTL測光の為の電池部分があります。全然汚れてなくてメーターもちゃんと作動します。

巻き上げレバーは長くなって形も変わって1回チャージに対応してます。このレバーの為に横のカバー形状が少し変わったことを残念がる人もいるみたいだけど、圧倒的に使い勝手は良くなってるんだから。裏蓋中央あたりに黒くしみみたいになってるのは、たっちゃんの鼻の脂で拭けばとれます。左目でファインダーを覗くと、鼻がその位置に来るわけです。

アクセサリーシューが付いている個体はファインダーの部分の樹脂の枠が割れている個体がけっこう多いみたいですが、アクセサリーシューが付いてないこの個体のファインダーは健在です。ストロボとの接続端子部分に切替スイッチが付いてますが使い方が分かりません。これにストロボつけて撮影する気はサラサラありませんからどうでも良いですけど(笑)

今となっては超普通な巻き戻しクランクを上に引くと裏蓋が開く構造です。PEN-Fも同じ構造ですがとても高品質です。

フィルム室もとても綺麗で良好な状態です。最初は何だコリャって思った白っぽいチタン製の回転式フォーカルプレーンシャッターが泣かせます。右側の何も無い部分の奥にこのカメラの大きな特徴のポロプリズム式マイクロプリズムが収まってるんですね。元々縦長なハーフサイズカメラの画像枠のためにミラーも普通の縦方向に跳ね上げたらフランジバックの小さなハーフ用のレンズの後端に当たってしまうから横跳ね式にして短いフランジバックに対応して更にカメラの全高も抑える画期的で必然性の高いアイデアじゃないですか。まあ、悪く言えばその分幅広くなってコンパクトな元祖OLYMPUS PENに比べて大きく35ミリフルサイズの一眼レフ並みになっちゃってますけどね(泣)

レンズの上の向かって左のボタンを押してnikon Fマウントと同じ方向に回してレンズを外します。自社のOMシステムの逆回しなんですね。ちなみにもう一方のボタンはカメラに付けると開放測光のために開放になっている絞りを設定値まで絞れるプレビューボタンです。

横向きになっているミラーが良く分かります。FTよりもハーフミラーを使ってない分Fの方がファインダーが明るいらしいので早く覗いて見たいです。

回転式の特殊なシャッターですから当然オリンパス自社製だったんでしょうね。

露出計の無かったFに対してFT用のレンズにはファインダー内に表示される絞り値ナンバーがレンズにも記されています。普通の絞り値は下側に移されてます。電池は入れてないので勘で適当に撮影してみました。フィルムの懐の深さを信じましょう。

またまた期限をはるかに過ぎちゃってるフィルムを使っての撮影ですから色の出方は目をつぶってください。OLYMPUS PEN-FT 絞りは・・・忘れました。最短撮影距離付近での接写ですが、一眼レフですからちゃんとピントも合わせられます。この辺の信頼感はレンジファインダー機じゃ得られません。画像もいい感じにオールドっぽいです。

上の方の粗いのは、申し訳ないけどキタムラの200万画素しかないスキャナーのせいだと思うんです。残念。

明るい日だったから1/500秒でも露出オーバー気味ですが、なんか感じ良く撮れてると自画自賛(笑)

 

左がNEX-5の撮影画像で右がOLYMPUS PEN-FTの撮影画像です。NEX-5の方が少し縦長ですね。でも若干NEX-5の方が広角寄りカナってくらいですが、略同じくらいの画角です。APS-Cって35mmフルサイズの半分くらいだったんですね。でも色が全然違うのもフィルムのせい?(笑)

 

 


【第569沼】CANON Canonet 1961年発売

2016-06-08 00:39:54 | アンティークカメラ

このカメラは、最初ジャンココーナーで見かけたとき、すごく普通なレンジファインダーカメラっていう印象で、かなり最近のカメラだと思いましたが、実際に手にとって良くみると・・なんだこりゃなカメラだったので購入しちゃいました。実際の発売年は印象よりも古くて1961年で十分アンティークカメラです。

諸元  
型式 35mmレンズシャッター式距離計連動・シャッタースピード優先式EEカメラ
画面サイズ 24×36mm
標準レンズ SE45mm F1.9 (4群5枚構成)
シャッター コパルSLV、1/500~1秒、B、セルフタイマー内蔵、BセットTリング使用でタイム露出可能、
  シンクロ接点はMX切り替えドイツ型ソケット式
ファインダー 二重像合致式連動距離計と逆ガリレオ式ビューファインダーを光路内に一体化した一眼式、
  ブライトフレーム式パララックス自動補正トリミング・マークファインダー、倍率0.67倍、
  視野下部にF1.9~F16までの絞り目盛り、その両側に内向きの矢印、メーター指針及び
  EE連動範囲外警告赤○マーク付き(範囲外の時に視野内にでる)
露出計とEE機構 セレン光電池式、クシ歯制御式シャッタースピード優先式EE、測光連動範囲=EV5~17、
  1/8秒・ F2~1/500秒・F16(ISO100)、 フィルム感度使用域=ISO10~200、
  AUTO(EE)解除によるマニュアル露出可能
フィルム装填・給送 裏蓋開閉スプール差し込み式、底部トリガー100度回転による1作動式
フィルムカウンター 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
フィルム巻き戻し 底部折り畳み回転クランク式
大きさと質量 140×78×64mm、700g
キャノンミュージアムによる  

この個体のシャッターはちゃんときれるし、マニュアル露出で撮れるからフィルム入れて撮影できるはずです。

このCanonet、キャノンの歴史の中で大きな位置を占めてるんですよね。キャノンミュージアムには

「創業以来、高級35mmカメラを手掛けて来たキヤノンが、レンズシャッター式の中級35mmカメラの分野に参入した最初の機種。開発当初の試作機は、オーソドックスな形の35mmレンズシャッターカメラであった。 別に試作開発が 進んでいたEE機構の完成を待って、シャッターを押せば綺麗な写真が写せる、完全自動露出のシャッタースピード優先式EEへと方向を転換した。 高級カメラメーカーが手掛ける中級35mmカメラとの期待と、明るいf/1.9レンズ付きで2万円を割るとの予告情報から、カメラ業界は一斉に反発したが1961年1月無事に発売され、1週間分の台数が僅か2時間で完売という快記録を残し、キヤノネットブームが沸き起こった。2年半後実販累計100万台を記した。」

と書かれていますが、Canonet発売前に3機種一眼レフを出してるんですよね。日本の光学機器メーカーの多くが高級カメラの一眼レフ化の先陣争いを演じているなか遅れすぎたスタートで失敗感満載だったんじゃないですかね。やばいってことで、作ったおきて破りの高品質安価レンズシャッターのレンジファインダーカメラ。このバカ売れのおかげで非常に多くの弱小廉価カメラメーカーの多くが、消えていく速度に拍車がかかったんじゃと想像してしまいます。

 

天面はシャッターボタンとアクセサリーシューしかない超さっぱりな感じですね。底面から見ると、このカメラの変なところが満載です。そう、このカメラ普通のカメラを上下左右を逆にしたような構成なんですよ。フィルムも、右から左に送られるんです。巻き上げレバーが、底にあるのは、RICOH Jetに似てるかな?

 

シャッターボタンの周りのギザギザ環が緩くて回っちゃうんですが、まあ良しとしときます。

 

しかし、四角いよね。へんな構造の割には、面白みもユニークさもなんもないデザインですね。

天面のCanonetのロゴくらいかなぁ、いけてるのは。

 

巻き戻す際のレバーと巻き上げレバーです。フィルム巻上げ時は先端部を起こして操作し使わない時は出っ張らないように倒しておきます。

シャッターはCOPAL-SVを採用しています。赤いSVの文字の上のレバーがタイマーです。これを下に倒しておいてシャッターを切るとジーッと音がしてタイマー撮影できます。

 

お日様、雲、窓の絵文字付きです。

 

逆だけど、特に変わったとこはないですね。

 

裏蓋開ける機構が凝ってるんだけど使い難くてなんじゃこりゃです。左したのボタンを押しながらその上の四角いベロみたいなレバーを操作するんですよ。なんでこんなん操作し難い構造にしたのか意味不明。

 

 

 

 


【第568沼】BEAUTY Canter 太陽堂光機のレンジファインダーカメラ1957年

2016-05-29 00:05:36 | アンティークカメラ

これかなり質が良くて重いカメラなんです。今はない太陽堂光機㈱の製品です。レンズシャッターのレンジファインダーカメラです。太陽堂光機㈱の製品と書きましたが、太陽堂光機㈱は1957年に倒産してビューティカメラ㈱としてカメラの製造販売をしていたらしいので、このカメラの製造がどちらの名の下で行われたかはわかりません。

太陽堂光機㈱って名前からして元はカメラ販売店かカメラ問屋、商社がカメラ製造を始めたって感じですよね。で逆に倒産した後も、神田神保町交差点近くの老舗カメラ店“カメラ太陽堂”として存続しつい最近の2013年6月30日まで営業していたらしいです。もともとの太陽堂自体は1920年からつづくカメラ屋さんだったんですね。たっちゃんは田舎者なのでわかりませんが、東京近郊のカメラ愛好者の方々には有名な店だったんでしょう。“カメラ太陽堂”休業のニュースはネットでも多くの人が取り上げていたみたいです。

太陽堂光機㈱は戦後ヒットした二眼レフカメラの大衆機「Beauty」などの製造メーカーでもありました。太陽堂が戦後製造したカメラはさまざまで、かなり幅広い種類のカメラを造っていたようです。BEAUTYというブランド名を使ってます。この個体、Canter BEAUTYもそのひとつです。二眼レフカメラのビューティーフレックスのヒットで力をつけた同社が35mmカメラに進出し1955年に販売を開始したのがBEAUTY 35で、1956年にBeauty Super 35そして BEAUTY Canterは1957年に発売されました。

カメラの裏蓋開閉部にもレザーが貼られていたと思うんですが残っていません。ファインダーはブライトフレームファインダーを初代のBEAUTY 35から採用しています。

う太陽堂の簡単な歴史変遷としては

1920年太陽堂としてカメラや写真機材の販売を始め 1948年に太陽堂光機を設立し、カメラの製造をはじめる。 1950年代中頃に、蛇腹カメラのビューティ・シックスを発売、1950~51年頃に二眼レフ、ビューティフレックスを発売。1955年にBEAUTY 35で、35mmレンジファインダーカメラの販売を開始 1957年に倒産。ビューティーカメラ設立。1963年ビューティーライトマチックSPというカメラを出したのを最後にカメラ製造業から撤退。2013年6月30日 カメラ太陽堂休業で完全に写真業界から姿を消すことになった。

レンズシャッターはCopal-MXV  1/500秒を使ってます。レンズの下のほうにタイマーのレバーもあります。シャッター音自体はクパっていうような静かな音です。

背面は超シンプル、まあ背面がごちゃごちゃしてるのは近年のデジタル一眼レフになってからですかね。

軍幹部の造形も丁寧で質感高く文字も品があって好きですね。

底面も特に変わったところはないですね。

裏蓋の中はいたって普通です。

Canter BEAUTYには45mm F1.9のレンズがついた高級版とF2.8のレンズがついた普及版があったそうでこの個体はCanter 45mm f2.8付きの普及版のほうですね。レンズ構成は3群5枚で絞り羽は10枚です。レンズ名のCanterはこれより以前のカメラにも使われていて神田神保町にあったからの名前らしいですが、このCanter BEAUTYではカメラの名前にも使われたんですね。実際のレンズ製造は自社製だったんでしょうか?どこかに依頼して作っていたのでしょうか。

巻き戻しクランクは小さなボタン状のものを矢印方向にずらすとクランクレバーがばねで飛び出すギミック付きで凝ってます。ファインダーは前からみると金色に光ってます。

巻き上げレバーの上に小窓があって、色々文字が書いてあって操作できるようなんですが、何につかうのか・・・・フィルムカウンターも付いてます。

距離リングにはフィートの表示しかありません。このころのカメラはほとんどそうなんですが、なぜだったんでしょう。

フィルムを巻上げるとレリーズボタンの後の小さな突起が飛び出します。赤い色をしていて巻き上げられた状態であることの目印ですね。いろいろと素敵なことも見えてきたので実際にフィルムを入れて写真を撮って見ますね。

使ったフィルムはフリマで無料でもらってきたkodak GOLD 100 の24枚撮り業務用。有効期限は2009年9月だって!!今は2016年なんすけど。

なんと、写ってます。レンジファインダーは全面的には信用できないし、距離リングの表示もフィートなんで今一歩フィットしなくて写ってるか心配だったけどなんの問題もなく撮れてるし無限も大体出てるみたいです。シャッター音が、低いので本当にシャッターが、切れたのか自信がなかったです。

レンジファインダーの二重像は斜めにずれてて(元々は横だけずれてたんでしょうけど・・・)分かり難いけど、横のずれを合わせればピントも合うみたいです。ただ、色の乗りが悪いのはフィルムが古かったせいでしょうか?でもアンティークカメラで撮った感が出て良かったかな。

晴れてたんだけど空が白っぽくて少し残念。いい感じに撮れますね。

この色合いと雰囲気は神社仏閣を撮るにはぴったしですね。にしてもフィルムはちょっと位の露出ずれは許容してくれる懐の広さがあるね。藤枝と焼津の間くらいにある寺の鐘突堂です。

 


【第563沼】Ricoh AUTO HALF 初期タイプ かわいいアンティークカメラ

2016-05-06 14:07:26 | アンティークカメラ

以前フリマで買ってきたリコーのハーフサイズカメラです。子供のころの淡い記憶でもハーフカメラと言えばこのカメラと以前紹介したOLYMPUS PENが思い浮かびます。PENよりもこっちの方が少しかわいいかな?

発売年月 1962年11月発売
フィルム 35mmパトローネ入りフィルム(135)
画面サイズ 24×17 mm
レンズ リケノン  25 mm,f2.8,3群4枚
フォーカス 距離固定: 2.5 m
シャッター 精工舎製のレンズシャッター 1/30(フラッシュ使用時) 1/125(通常時)
露出制御 セレンメーター針押さえ式AE
特徴 スプリング動力による自動フィルム巻上げ
自動リセット順算式フィルムカウンター
セレン光電池による自動絞り
大きさ  W90 ×H72 ×D31 mm
質量 270 g
価格  12,000円(ケース付)

100円の割には程度がよかったです。

左側面の上は、フラッシュ用の接点で下は三脚固定用のネジです。セレン光電池のカバーにヒビが入ってますが、はたしてこのカメラは実働するんでしょうかね。

1962年11月発売だからRicoh AUTO SHOTの2年も先に出てるんですね。今から54年前のカメラですから、たっちゃん判断では十分にアンティークカメラです。

初期タイプのRicoh AUTO HALFは上面にはシャッターの突起もないシンプルなもの。Ricoh AUTO HALFの刻印までもシンプル。

特徴的なゼンマイによるフィルム巻上げ機構は以前紹介したRicoh AUTO SHOTと略同じです。左が巻き戻しクランクとフィルムカウンター。右に巻き上げダイヤル。このダイヤル部分がゼンマイになっていてWの方向にネジを巻いくてレリーズボタンを押すとゼンマイじかけで巻き上げるようになってます。でも、この機構、実際フィルム入れないとゼンマイ巻けないからチェックできないんです。

背面にはファインダー窓以外なにもありません。

 

この位置にシャッターレバーがあるのは、この初期タイプだけみたいですね。後継機は普通にカメラ上面にあります。底面にレンズの仕様と製造番号が刻印されてますね。

 

レンズはリケノン  25 mm,f2.8,3群4枚ですが、製造したのは、あの富岡光学だそうです。ピントは2.5m固定のパンフォーカスタイプです。レンズシャッターはこの初期タイプは精工舎製ですが、後に自社製になったみたいです。上面左側にASA設定ダイヤルがあります。

 

裏面を開けるためのレバーです。この部分が凹んでるんですよねぇ。残念ですけど機能上の影響はないみたいです。フィルム装填時は左側の写真のレバーを「O」の方向に下げると裏側の黒い部分全体がバコっと外れます。遮光用のモルトプレーンはすっかりやられちゃってます。薄いゴムスポンジを買ってきて貼り付けてからフィルム入れて撮ってみましょう。

 


【第508沼】TOPCON UNIREXはレンズシャッターのレンズ交換式一眼レフ

2015-08-30 19:27:52 | アンティークカメラ

島田のフリマで1000円で購入したものです。レンズキャップも付いていました。ずいぶん綺麗な個体でシャッターも元気良く作動します。

1969年に東京光学が発売した、レンズシャッター形式のレンズ交換式一眼レフカメラです。このシリーズの最初のモデルTOPCON UNIと比べると見掛け上シルバーのレンズ部分以外はこれと言った特徴を感じさせないですね。レリーズボタンの位置も普通になっちゃってますし。

やはり銀色のレンズ部分に目が行きがちです。

左側にはUNIREXの文字が。

TOPCON UNIの場合はフィルムカウンターが巻き取りクランクの横にあったのがレリーズボタンの脇に変ってる。巻き取りクランクの根元にはAとSと書かれた切替レバーがあるんだけどどう使うのかさっぱり分かりません。

極々普通な底面ですね。

レンズは東京光学 UV TOPCOR 50mm F2です。レンズのシルバーの部分に着脱レバーがあります。

レンズを外すとこんな感じです。絞りリングは本体側に残ります。でも絞り羽は外れたレンズ側にあるんです。孔が小さいですよね。

このTOPCON UNIシリーズのカメラは世界的にも珍しいレンズシャッター形式のレンズ交換式一眼レフカメラです。この形式を使っていたのは日本ではTOPCONのほかはKOWAだけだったんじゃないでしょうか?

このカメラの特徴が裏蓋を開けると良く分かります。通常の一眼レフカメラならシャッター幕のあるべきところに何もありません。ミラーの裏が見えるだけです。このミラーも光漏れのない形をしていて遮光の役目をになっています。このレンズシャッターと遮光ミラーと絞り羽の動きが複雑で、シャッターを切ると、測光&ピント合わせの為、開いていた本体側の絞り用の羽に似たレンズシャツターが閉じます。次にミラーが上げると同時に着脱レンズ側の絞り羽が設定の明るさまで絞られてから、また本体側のレンズシャツターが開閉し最後に遮光ミラーとレンズ側の絞りがもとの状態に戻ってから本体側のレンズシャッターが開放状態に戻ります。あんまり複雑な動きなのできっと壊れやすいですよね。でも独特なシャッター音がしますし、貴重な存在です。

フィルムを入れて撮ってみましたが、一眼レフですからピントはちゃんと合わせられますし普通に撮れちゃいます。

TOPCON UNIREX で撮った写真を3枚アップしときます。子供のころ、幼稚園、小学校、中学校と通った道です。

幼稚園の運動場にあったイチョウの木で門のある辺りに8角形の回る遊具がありました。今は保育園の敷地になっています。

保育園の隣に幼稚園もありますが昔の位置よりすこし北側に移ってます。奥にある森みたいなところが八幡様ですね。

八幡様の境内にある写真の真ん中の木の根の凹みに中学校のとき皆野球のグローブを置いたものです。中学校のグランドは今は駅のロータリーになっています。フィルムが古かったからか、少しセピアカラーですね。