たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第432沼】OLYMPUS PEN-EE(1961年)これも昭和っぽい!

2015-01-07 20:02:48 | アンティークカメラ

OLYMPUS PEN-EEです。これも昭和の香りが強い1961年製です。最近同じ名前のデジタルカメラも発売されましたよね。オリンパス光学工業製 昭和36年のモデルです。初代OLYMPUS PENではありませんが、最もPENらしいPENだったかも知れませんね。言わずとしれた35mmフィルムを通常の半分の面積で使うハーフカメラです。24枚撮りのフィルムなら50枚近く撮れちゃうんですよね。当たり前ですが普通に撮ると縦長画面になるので今のスマホの写真に通じるとがあったりして。

レンズはOLIMPUS D.ZUIKO 28mm F3.5/3群4枚で焦点は固定焦点(3.2m)です。ファインダーはアルバダ式ブライトフレームでファインダー内に露光不足警告が表示されたそうなんですが、セレン光電池がダメなんでしょうね、なにも表示されません。シャッタースピードは1/60秒の単速です。

シンプルですよね。フリマで安価で購入できました。でも帰ってきてアルコールで掃除したら思ってたより、すいぶん綺麗でラッキー。D.ZUIKO 28mm F3.5/3群4枚のレンズです。シャッターは切れますがなんとなく、絞り羽が壊れてるというか、EE機構が壊れてるんじゃって気がします。

PEN-EEの文字が質感高めで超OKです。右のカウンターの矢印は真ん中のつまみで回せますが、どうやって使うのやら。1959年最初に発売されたOLYMPUS PENは固定焦点ではなくて、ピント合わせが必要で、シャッターもバルブ含めて4速だったそうですが、PEN-EEは1/60秒だけ。OLYMPUS PEN-EEがいかに簡素化した機能のモデルだったのかが分かります。1961年から発売されたPEN-EEシリーズは25年もの間生産され続け最多・最長生産のロングセラーモデルになっています。

真ん中のネジは当然三脚固定用で左のボタンは撮影後の巻き取り用。左のつまみがこのカメラの一番のお気に入りポイントに繋がる部品のひとつです。

コストダウンしているとは言え、PEN-EEの文字は磨かれてかっこいいです。

フィルムカウンター部分です。まんなかのギザギザで矢印を使ってるフィルムの枚数にセットすれば巻き上げ毎に減算されてフィルムがなくなると0を示すようになってるカウンターです。

巻き上げはこの機種で考案されたらしいレバーではなくダイヤルで使い捨てカメラと同じタイプです。

撮影後の巻き戻しクランクは普通ですが、引っ張っても上に上がったりしません。上がる必要がないからなんですが、そのもこのカメラの特徴に繋がってます。

OLYMPUS D.ZUIKO 28mm F3.5/3群4枚のレンズです。ちょっとかびてたので外して掃除しました。セレン光電池に囲まれてます。

先ほどのレバーを立ててくいっと捻ると・・・

ばかっと底面と背面が一体で外れます。感動です(笑)この開き方はこのPEN-EEまでらしくて、この後のモデルは普通の開き方になっちゃたようです。残念です、面白いのに・・・

ハーフだからレンズからの開口部が縦長の四角です。下からパトレーネの着脱が出来るので巻き戻しクランクの軸も上がって逃げる必要がないんです。

丸いレリーズボタンになってます。これ以前のPENのレリーズボタンは四角でそれも特徴だったんですが・・・でのこの前面のOLYMPUS-PENのロゴの辺りが昭和の香りの強い部分でしょうかねぇ。


【第431沼】 konica L 1961年(昭和36年)発売の昭和レトロなカメラです

2015-01-05 23:51:26 | アンティークカメラ

35mmフィルムコンパクトカメラのkonica Lです。昭和36年製なんですがいかにも昭和レトロ感満載なとこと、あるポイントで気に入ってフリマで買っちゃいました。シャッターはちゃんと切れます。

幅128X高さ83X奥行き62mm実測 質量459g実測 小ぶりな割には、ずっしり重い感じです。

特徴のある個性的ものが好きで、このカメラは変わったとこが多いんです。グレーのちじみ塗装(結晶塗装とも言います?)の外観は小学校の理科室にあった顕微鏡みたい。

ひとつは、この巻上げレバーの本体にまとわり付いたような形かな。巻き上げ構造自体は普通なんですけどね。背面は極めてさっぱりしてます。

おしゃれな女性向けを意識した商品だったらしいです。セレン露出計は軍幹部もファインダー内上部のものもちゃんと見えます。正規に動いてるかどうかは疑問ですが・・・(2015/1/18追記:実は半信半疑でしたが、露出計は死んではいないようです。粗完動品です。)

セイコーの簡易シャッター「セイコーシャL」を使っています。底面の後ろ側の大きな蝶番がこのカメラで最も気に入った特徴的構造の肝です(笑)

 

ペトリV6みたいな位置にあるレリーズボタンです。これが二つ目の特徴です。

フィルム巻上げレバーとカウンターです。

 

レンズはKONISHIROKU HEXAR 40mm f2.8 (3群4枚)です。セイコーの簡易シャッター「セイコーシャ L」を使っています。このSEIKOSHA-Lの”L”がカメラの名前の”L”なのか、女性向けだからの”L”なのか分かりませんが。

 

絞りとシャッター速度を連結した露出リングってのは、これのことでしょうか?セレン露出計の指針が中央に来るように露出リングを操作すると露出が合う仕組みってのは良く分からんです。(2015/1/18追記:レンズ部のグレーの部分を回して調整可能でした。)マニュアル撮影が不可ってことですが(2015/1/18追記:マニュアル撮影も可能です。セレン光露出計が壊れても使えます。)、一度フィルム入れて撮影に挑戦してみようかなと。シャッターは切れてるし写ると思うんですよね。

 

底面もなにやら高品質(笑) この背中の真ん中のopenと書かれたレバーを引くと

ばっくりと背中が縦方向に開くんですよねぇ!面白いですよね。使ってるフィルムは35mmの極々普通のものだし、巻き上げ構造も普通なんですけどこの蓋の開き方で主張してます(笑)セレンを使ったカメラは完全マニュアルな機械式と違ってほんとに写真撮れるかどうか分かりませんから1本無駄にするつもりで撮ってみましょう。でもほんとに昭和レトロ臭ぷんぷんなんです(笑)このグレーっぽい色も昭和レトロ感を強めているのかもしれないですね。小西六製ですから、SAKURA FILMを入れてってことですね。

(2015-01-11追記)

konika L No.118169  実はこのカメラは露出が特殊な方式なので、今一自信なし。シャッターがどのくらいのスピードで切れているか分からないので 多分1/100くらいだと仮定して絞り値らしきものだけ合わせて撮影。でもなんとか撮れてました。

目測のフォーカスなのとレンズも少し汚れているからなのか、甘甘でフレア気味だけどこれも50年前のレンズの味と思えばいい感じ。この絵ではKONISHIROKU HEXAR 40mm f2.8の背景ボケが若干ぐるぐるボケ的ですね。

味がある感じに写るときもあるし

はっきりした色で明るければデジカメで撮ったような絵も撮れるかな。

 


【第390沼】MINOLTA A-2でずんぐり屋外撮影

2014-10-19 11:48:30 | アンティークカメラ

以前紹介したMINOLTA A-2です。分解する前より、巻き上げレバーがずいぶん軽くなったので壊れちゃったカナと心配だったのでフィルム入れて写真撮ってみました。フィルムを入れる時、ダイヤルをいっぱいまで引き上げて、フィルムの下側から入れないとやりにくかったです。

ちゃんと撮れてますけど、最初ファインダーを覗いたとき分かったことがあります。屋外で明るいと、ファインダーの二重になって見えるはずの像が明るくてメインの方しか見えないんですよね。この時点でファインダーで距離合わせするのは諦めました。白っぽいのは、ちょっと露出オーバー気味なんですかね。シャッター速度が指定値よりも実際には遅かった可能性もありますね。

レンズも古いし、少しだけ曇り気味なのかもしれませんが、60年近く前のカメラですから十分でしょ。

近くのものを撮れば背景もボケますよ。最短撮影距離は目盛り上0.8mなんですが、実際はもっと近いかも?柿の実の狙ったのに少し手前にピントがきています。

今回は撮影したフィルムをキタムラでそのまま現像してCDにデータを落としてもらったんですが、画像サイズが1840X1232ですから226万画素相当で粗すぎですね。600万画素にしてくれないかなあ。

明るいから白っぽい部分はポワっとします。でも巻き上げレバーはなんの問題もなかったみたいです。巻き戻しのダイヤルはつまんで回すだけなので、なかなか時間もかかるし、指が疲れます。


【第387沼】日本レンズメーカー年表 なんちゃって

2014-10-14 15:48:16 | アンティークカメラ

最近、古いカメラやレンズいじってると時代感覚がおかしくなりそうなので正確ではないし、間違いもあると思いますがなんとなく日本レンズメーカー年表作ってみました。

コニカ古って感じと、やっぱりペトリ老舗だわっていう感想。komuraやniccaの存在した時間がすごく短いのが実感できますね。

ちなみに1939年から1945年まで第二次世界大戦で戦後の復興期は1946年くらいからですかね。1987年からは円高不況です。創業と倒産合併の歴史っすね。

 


【第366沼】OLYMPUS 35Ⅳa前期型です。レンズの曇りがとれませんでした。

2014-09-04 00:03:04 | アンティークカメラ

OLYMPUS 35Ⅳaの前期型のようです。後で出てきますがフィルムを後ろから押さえてる圧板に薄いガラス板が使われています。レンズがZuiko FC 40mmf3.5(3群4枚)です。シャッターはCOPALの1/300秒までのもの。写真のようにレンズの右下にシンクロ端子があります。これらの特徴から多分OLYMPUS 35Ⅳaの前期型と判断してます。製造年は1953年。年月を感じさせますが比較的綺麗だと思います。

ファインダーに距離合わせの機能はありません。KODAK Retina Ⅰと同じで距離は目測で合わせます。レンズ右のレザーには、made in Japan と刻印されています。

後側の右下のレザーにOLYMPUSと書いてあります。

質実剛健的軍艦部です。ホットシューの部分がアルミ押し出し材で出来てますよね。

底面です。超シンプル、右のSとOの刻印があるダイヤルが後で驚かしてくれました。

自社製Zuiko F.C.4cm f3.5(3群4枚)レンズです。左上にあるのがシャッターチャージレバー。

ファインダーは大体の構図を決めるくらいしか用途なし。でも見え方は、すっきり綺麗に見れますよ。

シャッターの切替レバーです。Aは普通に使う位置で右のフィルム巻上げダイヤルを巻いて1コマ分フィルムを巻き上げて1回シャッターが切れます。Dは何回でもシャッターが切れます。Rはリバースで撮影後の巻き取り用です。

これが巻き取り用のダイヤル。

レンズ周りがメカメカでかっこいいでしょ。距離指標がフィートなので分かり難い。

このダイヤルの赤いポチをOの位置に回して

引くと、裏蓋と底がセットでがばっと外れます。これには、かなりびっくり!最初は、どうやってフィルムを入れるのか分からなかったので、こんな開け方するとは思いませんでした。 フィルムを入れてみます。巻き取りダイヤルが上に引き上げれないのでフィルムが入れにくい。この後の型では引き上げ可能に改良されているようです。また、さすがにこの構造ですから少しガタ感があります。光が漏れて入ることはないと思いますが・・・

写ります。けど白っぽい。

フレアとかのレベルではございません。普通に晴れの日だったんですが、霧の朝みたいです(笑)

独特の雰囲気。今回はキタムラさんで現像から直接データCD化してもらいました。画素数は少ないですがWEBで使うだけなら十分だし、変な色にもならないからいいかもしれないです。ただ繊細さは出ませんからプリントした写真を通常のスキャナーで取り込むのが一番綺麗にデジタル化できそうです。

露出不足気味だったか黒っぽい部分が粗いです。フィルムカメラは露出オーバー目の方が写りはよいと聞いたことがあります。デジカメと逆ですよね。

 

レンズがめちゃ曇ってたので分解してみます。

カニ目溝(外側)で回すと後ろ玉がごそっと外れます。10枚の絞り羽とその奥にレンズシャッターが見えます。塗装とかはなくて素材色ですね。

 

この曇りは拭いても少し綺麗になったくらいで結局とれませんでした。写りは少しは改善したんじゃないかと思うのでまたフィルム入れて撮ってみたいですね。