京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

相国寺と承天閣美術館

2013-05-17 17:06:51 | 寺院・庭園
昨日のような肌寒さがない、暖かい午後でした。
相国寺の春の特別拝観が行われていたので、いそいそ出かけました。
方丈は工事中で、公開されているのは、法堂、開山堂、浴室です。
相国寺は以前日曜日の座禅会に通いましたが、拝観という形は初めてです。
法堂に初めて入りました。狩野光信が描いた天井の蟠龍図は確かに見事です。
鳴き龍として有名だそうで、手を打ってみると、共鳴音が聞こえてきます。
禅僧に怒られそうですが、隻手音声という公案があります。隻手で龍を鳴かせるというのが頭を過りました。
法堂内には、釈迦如来像に加え、達磨大師、開山夢窓国師、百丈禅師、臨済禅師、大津櫪堂老師、足利義満公の像があります。





参道の立看板より拝借

法堂をでて、開山堂に入りました。
ここの庭園は見事です。室町時代の作庭だそうですが、枯山水と石の調和がすてきです。
龍安寺の石庭が有名ですが、私はこちらの方が好きです。









工事中の方丈と庫裏。庫裏を入った奥の部屋が座禅会場です。
次に向かったのは、浴室です。









蒸気浴で、かけ湯式だったそうです。
拝観は以上ですが、承天閣美術館で「観世宗家展」が開催されていましたので、なかに入りました。
室町時代から700年もの歳月を受け継いできた宗家の能面、装束、文献が展示されています。
私は能に全く無知ですが、優雅な装束や扇などに圧倒されます。すばらしい芸術品だと思います。能面は17点展示されています。







十牛の庭だそうです。背景の木々が多くて何となく落ち着きません。
苔が生き生きしてくればきれいだと思います。



普陀落山の庭だそうです。



美術館の次回の企画は、伊藤若冲の名品展です。好きな作家なので楽しみです。



それにしても青空がきれいな日でした。