神道や陰陽道・修験道などが混交した民間信仰で、国の重要無形民俗文化財に指定されているいざなぎ流。
祭儀を行う太夫の減少と、祭儀自体各家庭で行われるため見る機会のないいざなぎ流祭儀が歴史民族資料館「倉の中の民具たち」の特別公演として行われる!というので、見に行ってきました。
見てみたいと言っていたことがまさかこうして実現するとは、言挙げ効果なのかな。
館内で行われるのかと思っていたら、下にある移築古民家が会場でした。
リハーサル前の本祭りの座敷に上がって説明を聞くことが出来たのは、早めに出発したから。
四方に張り巡らされ注連の内側が「本祭り」の主な舞台
鳥居に魚がぶら下がり、上にある人型は御幣。
中央「神坐」に恵比寿神の荷物がおかれています。
恵比寿祭りは恵比寿神楽と恵比寿の倉入れとで構成されていて、神楽は恵比寿神の荷物を囲み太夫さんと共に神楽幣を捧げるように持ち祈祷するというものでした。
唱え言葉に合わせ体を左右に揺らしていると、頭がボーっとしてくるのかトランス状態というのでしょうか・・・二時間ほど続くのですから無理もない。
大丈夫か、動きが止まっている人がいるぞ。
いやりゃとんど、さばら、さばら・・・太鼓がドンドコ、錫杖がジャランジャラン。いいタイミングで覚醒するようになってます。
けがらいし、ひきつぎ、しんとう、水ぐらえ、恵比寿様の両親や生年月日・産着のことやら聞く神の育ち、恵比寿祭文、ごとうと続いて願開きです。
恵比寿に祭りの催促をしないように頼んでから、病の神が入らないようにから始まるさまざまな願いが出てくる出てくる
最後は馬(富男)になり倉まで三度往復しての、恵比寿様の倉入れです。
一にゃ 俵踏まえた
二にゃ にっこり笑うた・・・・十で とっくり納まりました
わっはっはっはっ・・・おめでとうございます。
最後は太夫さんの注連を切るしぐさの舞が終わると、祭儀の一環として片付けていきます。
こういうところも珍しいそうです。
強風が吹いていたのがいつの間にやら止んでいました。
とても貴重な体験をしたみどりの日。
用意した資料を途中で増刷するという大盛況のこの模様は、西日本のみ今度の金曜日NHK朝7時半「おはよう日本」で取り上げられるとのことです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます