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日本棋院・将棋連盟 創立百年

2024年08月22日 12時25分43秒 | 一言
一層の発展・普及を
 ことしは、日本の伝統文化である囲碁と将棋が近代的なプロ棋士制度を整えてから100周年です。囲碁の日本棋院創立は1924年の7月17日、将棋の日本将棋連盟の創立は同年9月8日でした。

 将棋の起源は、紀元前2000年ごろの古代インドのゲーム「チャトランガ」とされます。西方へ伝わって「チェス」となり、東方へ伝わり、取った相手の駒を自分の駒として使えるようにするなど日本で独自の発展を遂げ、「将棋」になりました。

 囲碁の始まりは4000年くらい前、中国からといわれ、紀元前8世紀ごろからルールはほとんど変わっていないとされています。

■長い歴史のなかで
 日本への伝来は、囲碁が5世紀ごろという説が有力とされています。将棋の伝来時期ははっきりしませんが、平安時代(11世紀)の駒が最古のものです。ともに貴族、戦国武将などに愛好され、広まりました。

 江戸時代になると、徳川幕府は将棋の大橋宗桂(そうけい)、囲碁の本因坊算砂(さんさ)らに俸禄を支給。幕府の庇護(ひご)をうけ、世襲の家元制度のもとで栄えましたが、幕府が滅亡すると、家元たちは没落。囲碁・将棋は低迷します。

 その後、新聞に囲碁・将棋の欄が設けられるようになります。団体が乱立していましたが、関東大震災(1923年)で各団体が大打撃を受け、復興する過程で、日本棋院、日本将棋連盟がプロ棋士の集まりとして、近代的な組織として創立されました。

 今日では、将棋の愛好者は国内で460万人、世界で620万人、囲碁の愛好者は国内で130万人、世界で4000万人と推計されています。

■日本共産党の貢献
 アジア・太平洋戦争が激しくなると、棋士も徴兵されて戦地に赴いたり、空襲にさらされたりして、対局すら難しくなります。

 戦争が終わって10年たった55年ごろになると、各新聞社によるプロ・アマチュア棋戦が充実し、テレビ放映も始まります。

 日本共産党は、61年の第8回党大会で綱領を確定、当面する行動綱領の基本の一つに、「日本文化の意義ある民族的伝統をうけつぎひろめ」ることを掲げます。そのなかで、日本の伝統文化である囲碁・将棋の発展と普及に貢献してきました。

 63年10月にはアマチュアの全国大会である「赤旗囲碁・将棋大会」(赤旗名人戦)の第1回大会が「アカハタ日曜版第1回勤労者囲碁・将棋大会」として開催されます。以後、東日本大震災(2011年)、新型コロナウイルス感染症拡大(20年、21年)で開催を中止したのを除き、全国の党組織が愛好者の協力をえて毎年開催しています。

 1969年には「しんぶん赤旗」が主催するプロ棋戦である将棋新人王戦が、75年には囲碁新人王戦が始まりました。将棋の藤井聡太七冠(第49期新人王)、囲碁の一力遼(いちりきりょう)三冠(第39期新人王)をはじめ、新人王戦は「若手棋士の登竜門」と目されています。

 日本共産党は、日本棋院、日本将棋連盟の創立100周年を心からお祝いするとともに、手を携えて、囲碁・将棋の発展と普及に力を尽くしていく決意です。


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