ホーンビイの緑の機関車です。
日本の模型しか持っていない人、驚く様な構造が出てきます。 世界にはすごい考えを持って製品を作っているメーカーがあるのです。 まあ、しょうもないと思うかもしれませんが、見てください。
この機関車です。普通の線路なら快適に走るのですが、急カーブを通過できるように改造を心がけているのです。
先台車の車輪をフランジが大きなトリックスに変えたのですが、デザインが合わないのでオリジナルの車輪に戻します。 車軸に遊びがないので、車輪が上下動できるように、軸穴を長穴に削りました。
これぐらいの段差をつけても、車輪が浮かなくなりました。
先台車を勢いよく押しても脱線しません。 これで先台車は良しとして。
従台車です。
な、な、なんと、車輪にフランジがない!!!
こんな事、信じられますか?? いくつかある動輪の中央車輪ならともかく、従輪ですよ。
鉄道模型というか、鉄道の常識を覆す構造です。
しかも、従台車自体も固定で横に振らない。
模型の蒸気機関車の従輪はよく脱線する。 そこで、このメーカーがとった対策がこれなんです。線路の上に乗っているだけにしたんです。
車輪は振らないので固定軸と同じ。 だからカーブで曲がれなくなるので、フランジを無くしてしまった。
車輪の踏み面は丸いカーブを描いています。
ここで、私は軸穴を削って車輪の上下動を大きくしたのですが、それがよくなかった。 急カーブで線路の外に出て線路の下側に下がってむしろ脱線するようになってしまった。 改造は難しいのであります。
線路の外側に従輪が落ちている。このまま進むとポイントの線路の間に挟まって機関車本体が脱線する。
つぎはテンダーです。
3軸テンダーの車輪の上下動がなく、亀さん状態になることが考えられる。
テンダーを分解。 DCC用の8ピンプラグとスピーカーを固定する円形の枠が見える。 デコーダーはホーンビイのデコーダーを想定しているので、ホーンビイの大きなスピーカーが乗るようにできている。
まあ、日本の機関車ではDCCデコーダーを乗せるのを想定している模型はわずかしかありませんが、ホーンビイの安い機関車でも皆DCCを積めるようにできている。 DCCを触ったことがない模型人がほとんどの、DCC後進国日本ですから。
なんとか車輪を外して、中央の軸穴を深く削りました。 こんなことをしなければならないのは、ホーンビイの欠点ではありましょうが、しなくても良いことをしているのであります。 自分の気がすむように軸穴を深くした、それだけです。
以上で走りの改造が終わったと思ったのですが、実は従輪の脱線対策ができていない。
その対策はこれなんです。 従輪を外してしまう。 台車枠の隠れて車輪なんか見えやしない。 従輪を外して走らせるのがホーンビイユーザーの常識とか? いや、それぐらい割り切れる人が多いということです。
私も外しました。 脱線しません、だって車輪がないのですから。
なお、メーカー指定の最小カーブR430を守ればこんなことはありません。 でもポイントやSカーブなどで、どこか急カーブになっていることがあるので、先輪の改造や従輪外しを行ったのであります。
模型の線路の保守状態は酷いものがあるので車両側でも対応しないと。
つづく
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