まさに、現在が人類の存在が問われる世界的危機である。このウイルスの発症の言及されるのは、言うまでもない。人間は、実に賢く鋭敏で未来を形成する地球上で稀に見る生物である。しかし、裏を返せば、傲慢で人間至上主義で限りある地球と自然を破棄し続けてきた経緯がある。いまほど、人間の本来の姿を見せられるときは、もう来ないのかもしれない。科学技術が他の惑星にいたる可能性を誰でも信じて疑わない。しかし、コロナウイルスは、そのような人間の開発行為を物笑いするするかのようにあっさり打ち砕いた。人間の愚かさが、まだ自然界に及ぶ限界を物語るのは言うまでもない。地球は、今、慟哭の中に、泣いている。猫の額の土地をめぐり、わが領土なり、国旗を翻して占有しているのは、未来から見れば、実に噴飯ものだろう。
生きるか死ぬか、瀬戸際の人類、ここで猛省を外しては、壊滅的打撃をこうむるのは、誰の目にもはっきりしている。本当に、一時しのぎでなく、永劫に人類の敵は誰かを追求する真摯な態度に落ち着くのか、否か。人間一人一人の行動にその因を糧とする気概が備わるように自然回帰の謳歌を繰りひろげよう。
改めて、世界の生命を守る医療従事者の犠牲が日増しに報道されると、胸が痛む。事実上の戦士であり、いくら感謝しすぎても、足りなく思う毎日である。
執筆同人 古賀剛大