’90年代は、マイルス・デイビスが亡くなり、ウィントン・マルサリスはデビュー当時の溌剌とした演奏から遠ざかり、ジャズ界はジャズ・フェスティバルで盛り上がっているのに、中身がない状態になってきたと、当時の私は感じていた。
まずは、’70年代ロックのライブ・アルバムを収集し始め、続いて、日本のフォーク・ロックのライブ・アルバムを収集し始めた。
2000年3月にパソコンを購入し、インターネットを始め、’01年にはネット・オークションのお世話になった。
それまで、レコード店や中古店でも、見かけたことのないアルバムを知ることになった。
胸をときめかせながら、落札を待つ日々がしばらく続いた。
そこで、見つけた1枚です。
SMS盤『幻のフォークライブ傑作集24 ’71精神貴族フォークの集い』SM38-4033~34(2枚組)
’71年4月13日 神田共立講堂録音
SIDE1 1 伝道(加川良) 2 サラリーマンを馬鹿にしちゃダメよ(岩井宏) 3 アイスクリーム(高田渡) 4 69(高田渡) 5 淋しい気持ちで(高田渡) 6 生活の柄(高田渡、加川良、岩井宏)
SIDE2 1 されど私の人生(斉藤哲夫) 2 時は矢の様に(斉藤哲夫) 3 猫と僕と君(遠藤賢司) 4 待ちすぎた僕はとても疲れてしまった(遠藤賢司) 5 ハローグッバイ(遠藤賢司)
SIDE3 1 愛 2 遠い空の彼方に 3 青い空の彼方から 4 ボクは風(五つの赤い風船)
SIDE4 1 殺してしまおう 2 どこかの星に伝えて下さい 3 大漁唄い込み 4 遠い世界に(五つの赤い風船)
アルバムのタスキの紹介文から
「’71その時代フォークの3バカトリオと云われた良・宏・渡、そしてフォークの貴公子、斉藤哲夫に遠藤賢司、それに五つの赤い風船を入れて妙な集いが開かれた。」
解説は、発売当時新譜ジャーナル編集長 鈴木勝生氏