いつものように、帰宅時の電車の待ち時間に本屋さんに立ち寄った時、「芸能人」のコーナーに目を引かれた。
「高田渡」の文字が目に飛び込んできたのだ。
『高田渡と父・豊の「生活の柄」』(社会評論社刊 本間健彦著)と題された本が、5、6冊ほど山積みされていた。
本の帯に、中川五郎氏がこの本に寄せた「ライナーノーツ Like father,like son.」の一文が使われていた。
小生は、まだこの本を3分の1程しか読み終えていないが、この「ライナーノーツ」が言わんとしたことが、わかり始めた。
『高田渡の名前が入った本書のタイトルに惹かれ、高田渡の本だと思って手に取って読み始めた読者は、「何だ、お父さんの話ばかりじゃないか」と、最初はとまどってしまうかもしれない。しかし読み終えた時には、誰もがこれは高田渡の本だ、彼の生き方が、彼の歌が、その根っこのところから、いちばんよくわかる本だと得心がいくことと思う。』(原文のまま引用)
実は、「お父さん」のことばかりではなく、「お祖父さん」の話もある。
『坂の上の雲』が明治維新後の日本を捉えた話であったが、この本の「お祖父さん」「お父さん」の時代も、明治、大正、昭和と連なり、興味深いものがある。
渡氏自身が著述した『バーボン・ストリート・ブルース』を手元に置いている人は、一読を薦めます。
小生の『バーボン・ストリート・ブルース』には、氏のサインが入っている。
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